愛犬の寿命を縮めるNGな飼い方6つ

愛犬の寿命を縮めるNGな飼い方6つ

大切な愛犬には、1秒でも長く生きてほしいですよね。でも、あなたのその飼い方、実は愛犬の寿命を縮めてしまっているかもしれません。今回は、愛犬の寿命を縮めるNGな飼い方をまとめました。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

1.ごはんを適正に与えていない

フード

フードは必ず量を測って

毎日与えるドッグフード、すなわち総合栄養食は、パッケージの裏面などに体重に合わせた適正給餌量が書かれているものがほとんどです。この規定量をしっかり守って与えていますか?適当にザラザラッと与えていたり、欲しがるからと規定量よりも多い量を与えてしまっていませんか?フードの不足は空腹によるストレスや体調不良の原因となりますし、与えすぎは言わずもがな、肥満のもとです。そして、肥満は大病を招きます。規定量のフードで健康体を維持しましょう。

年齢や健康状態に合わせたフード選びを

今や、ドッグフードはさまざまな種類が市販されています。値段、素材、嗜好性など、何を重視して選ぶかは人それぞれですが、少なくとも、愛犬の年齢や健康状態を考慮することは忘れないでください。シニア期に突入した場合にはシニア期のフードを、何らかの疾患を抱えている場合には獣医師に指定された療法食を与えましょう。

手作り食はほどほどに

大切な愛犬の健康のために、愛情をこめた手作り食を与えているという飼い主さんもいるかもしれません。愛犬が喜んでいるのであれば、それはもちろん悪いことではありません。ですが、毎食全てを手作り食にするのはオススメできません。手作り食だけでわんこに必要な栄養バランスを完璧に整えるのは、たとえ専門家であっても至難の業。どうしても偏りが生じてしまいます。1日のうち、最低1食は総合栄養食を与え、栄養バランスを補いましょう。

2.おすそわけをしすぎている

食卓の女性と犬

食事中、かわいい愛犬におねだりをされると、ついついおすそわけをしてしまうという人も多いのではないでしょうか?愛犬をかわいく思うあまりの行動なのはよくわかりますが、それも、愛犬の寿命を縮めてしまうかもしれない行動の1つです。
チョコレートやネギ類、ブドウなど、わんこの身体にとって害となる食材はもちろんのことですが、人間用に味付けされた食べ物は塩分や糖分、油脂などを多く含んでいます。これらの食べ物はわんこにとっても美味しいのですが、胃腸に大きな負担をかけてしまいます。また、栄養過多で肥満を招くリスクもあります。本当に愛犬のことを思うなら、おすそわけはほどほどにしましょう。

3.散歩や運動量が少ない

リードをくわえている犬

愛犬の散歩は楽しい一方、面倒と感じてしまうときもあるかもしれません。ですが、散歩は排泄目的以外にも、運動不足を補うためにもとても重要です。特に多くの運動量を必要とする大型犬などでは、欠かすことができません。
運動量が足りなくなると、肥満の原因となることはもちろん、ストレスを溜め込んで心身に異常をきたしたり、身体機能が弱くなってしまうことも考えられます。若くて元気なわんこはもちろん、シニア期のわんこであっても、適切な量のお散歩をコツコツと続けることで、元気で長生きを目指しましょう。

4.日常のストレスが多い

柵からこちらを見ている犬

人間社会でもストレスが大きな社会問題と化して久しいですが、わんこにとってもストレスが寿命を縮める可能性があるのは同じです。わんこにとって何がストレスに当たるかはもちろん個人差がありますが、毎日のお留守番が長すぎたり、飼い主さんから過度の叱責を受けていたり、散歩や遊びが足らずに運動不足になっていたりすることなどは、共通して大きなストレスといえるでしょう。
ストレスは減らせるものは減らすことが一番ですが、お留守番など、どうしても避けようのないものもありますよね。溜まってしまったストレスは、しっかり解消してあげることが大切です。飼い主さんの休日などにたくさん触れ合って、好きなことをさせてあげて、ストレス解消と一緒に絆も深めましょう。

5.飼育環境を整えていない

階段に佇む犬

衛生的な環境づくりを

愛犬のベッドやハウス周り、トイレなどは、いつでも清潔を保っていますか?不衛生状態は、ノミ・ダニ被害や感染症など、病気のもとです。汚れた時はもちろんですが、定期的に水洗いしたり、天日干しをしたり、キレイな状態を保つようにしましょう。

外飼いよりも室内飼いが長寿のもと

今ではわんこも室内飼いが圧倒的に増えてきています。室内飼育は屋外飼育よりも気温の変化などに対応しやすく、愛犬が快適に過ごせますし、人間とわんこの距離が近い分、体調の変化などにも気づきやすくなります。もちろん、外飼いが悪いわけではありませんし、各家庭での事情もあると思いますが、こういったライフスタイルの変化がわんこの平均寿命を飛躍的に伸ばしたといわれているのもまた事実です。

階段やソファに注意

室内飼いの場合で、注意したいのは階段やソファなどです。あなたの愛犬は、階段を自由に昇り降りしたり、ソファに飛び乗ったり飛び降りたりしていませんか?実は、これらの行動はわんこの足腰に大きな負担をかけてしまう場合もあります。元気なうちは良くても、のちのち、関節疾患の原因となってしまいかねません。室内飼いの場合には、階段は閉鎖する、ソファには昇らないようにしつけるか昇降のための補助段を使用するなど、足腰に優しい環境を整えてあげることが大切です。

6.定期健康診断を受けさせていない

動物病院で診察を受ける犬

あなたは愛犬をどのくらいの頻度で動物病院に連れていっていますか?混合ワクチンや狂犬病の予防接種以外は、病気や怪我をしたときだけ、という人もいるかもしれません。ですが、愛犬の健康長寿を願うなら、ぜひ、少なくとも年に1度は動物病院での定期健康診断を受けることをオススメします。わんこは体調が悪くても喋って訴えることができませんし、痛みを極限までガマンしてしまいがちな動物です。病気の早期発見、早期治療のためには、定期的に血液検査や糞便検査などを受けることが一番です。特にシニア期のわんこと暮らしている場合には、詳細な健康チェックを受けることをオススメします。

まとめ

女性に寄り添う犬

いかがでしたでしょうか?わんこの寿命はどんなに長くても20年かそこそこ。悲しく寂しいですが、その事実は変えることはできません。大切な愛犬と少しでも長く一緒に暮らせるよう、そして、そのときが来たときに後悔することのない飼い方を実践していきたいですね。

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ユーザーのコメント

  • 投稿者

    女性 匿名

    手作り食はほどほどに…と書いてありますが、アレルギーを持っているとそうはいきません。総合栄養食が良いのはわかりますが、添加物が合わない体質の犬もいます。まさにうちの犬ですが…食物アレルギーを持っていて、いろんなアレルギー用フードを試してきましたが全滅。もしや添加物もダメなのでは?と思い手作りにした結果、みるみる良くなってきました。

    人間も毎日栄養計算して食べてるわけではないですよね。
    それと一緒で、毎日同じものばかり食べさせるのではなく、いろんな食材を食べさせることにより栄養は摂れるのではないかと思ってます。肉、内臓、骨、野菜類、果物類などなど。

    うちの犬にはとても合ってるみたいで、獣医師からもOKをもらってます。
    知識がなく手作り食ばかりをあげていたら危険なのかもしれませんね。
    私も日々勉強です。
    アレルギーがありフードが食べられない犬もいるということを分かってもらいたくコメントしました。
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