犬種ごとの骨格の違い

犬種ごとの骨格の違い

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脊椎動物と呼ばれる生き物には背骨の他、大小さまざまな骨があります。この骨の数は動物の種類によって異なるほか、犬種によってもやや違いが見られます。犬は犬種によって体に特徴がありますが、これは骨も関係しているのでしょうか。

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人間と犬の骨格の違い

犬の骨格

同じ脊椎動物、さらに同じ哺乳類である私たち人間と犬では、体の構造に多くの似ている部分があります。人間を四つ這いに、または犬を立たせて二足歩行の体勢にすれば、大体同じような構造といえるでしょう。体型がずいぶん違う人間と犬ですが、頸椎という首の骨の数はどちらも7個しかありません。不思議なことにこの骨はあの首の長いキリンも同じく7個です。
しかしやはり動物種が違うと細かな部分に違いがでてきます。人間の脊椎の総数が33個なのに対し、犬は36~54個と幅があります。これは尻尾の長さによって違いがあるようです。
また、人間と犬の骨格で大きく異なる部分に「鎖骨」があります。この骨は犬にはありません。鎖骨は肩甲骨を支え横に張り出させる骨ですが、犬にはこれがないため彼らの肩は体の水平方向へは張り出さずストンとおちるなで肩になるのです。その結果、犬たちの前足は横に広がりにくいのですが、その代わりに前後の可動範囲は大きくなります。

犬種による骨格の違い

犬の頭蓋骨

犬は尻尾の骨の数などに犬種ごとの差が見られますが、およそ320個の骨から骨格を作っています。犬たちの場合、品種改良によって体の大型化、小型化などから始まり、胴の長さ、脚の長さ、マズルの長さなど体型に様々な違いがあります。
では大まかにどのような違いがあるのでしょうか。特徴的な部分を挙げていきましょう。

頭の形

顔が細長くキリっとしているボルゾイやコリーなどの犬種は長頭種と呼ばれ、頭蓋骨を見ると全体に細長い形をしています。おでこの間隔も狭く、マズルとの境目も緩やかな傾斜を作りはっきりしない特徴があります。
これに対し、パグ、ブルドッグなどの犬種は短頭種と呼ばれています。これらの犬種はマズルの部分が短い代わりにおでこや側頭部が張り出した丸い頭蓋骨の形をしています。
これら二つの種類の中間にあたるのが、ゴールデンレトリバー、ダックスフンドなどの中頭種です。程よくおでこや側頭部も横に張り、、マズルの部分の骨もすっと長い形をしています。

脚の形

犬たちの手

頭の形に次いで犬種ごとの違いがみられるのが脚の骨格でしょう。
しかし脚の短い犬も長い犬も、脚の骨の数に違いはありません。違うのはその骨の「形」で長さや太さが異なっているだけなのです。この違いは、もともとオオカミだった犬たちの遠い祖先から人間が使役する目的に応じた特徴をもった犬たちを交配し定着させた結果で生じた違いです。穴に潜る犬たちは「足が短いほうがいい」とされてその特徴を持つ犬たちを交配させて作ってきたんですね。
脚部分の長さや太さの違い以外には、指の長さの違いがあります。骨格で見ると一番先端の指骨が短く、全体にきゅっとしまった猫のように小さな足先になっている犬種がいます。シュナウザーやドーベルマン、エアデールテリアなどがこれに当たり、「猫足」と呼ばれる仲間になります。
また、人間でいう中指と薬指の指骨が比較的長く、足先がしゅっと長く伸びている足を「ウサギ足」と呼びます。ボルゾイやグレイハウンドなどがこれの仲間です。

後ろ足

ほとんどの犬の場合、後ろ脚に親指はありません、これは長い年月の進化において、使われない部位だったために退化して消失していると考えられています。しかし稀に後ろ足の親指が付いたまま生まれる犬がいます。その場合、その親指は「狼爪(ろうそう)」と呼びますが、中に骨があるわけでもなく皮膚だけでつながりぶら下がった状態のため、そのうち取れてしまうことが多いようです。しかしケガから感染症の危険もあるので、手術で取ってしまう方が多いですね。この狼爪をもって生まれやすいのがグレートピレニーズです。

まとめ

大型犬と小型犬

いかがでしょうか。犬種によって骨の形に違いがある点をまとめてみました。
骨の形状や骨格が祖先であるオオカミの形と著しく変化している場合、負荷がかかって病気になりやすい場合が多いようです。それぞれの特徴を踏まえて、健康管理をしてあげてくださいね。

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