犬が散歩前に暴れる理由
飼い主さんが散歩に行く準備を始めたり、散歩の時間が近づいたりすると、ソワソワし出す犬は多いと思います。
ソワソワどころか吠えたり跳んだり走ったりして、暴れる犬もいるのではないでしょうか。
散歩に行きたいのに、犬が暴れてなかなか捕まえられない、リードをつけるまでに時間がかかるというお悩みはよく聞きます。
犬が散歩前に跳んだり走り回ったりして暴れる理由のほとんどは「散歩に行けることがうれしいから」だと思います。
散歩が大好きで散歩に行けるとわかるとテンションが上がってしまい、はしゃいでしまうのでしょう。
早く散歩に行きたいのなら、おとなしくリードをつけさせてくれればいいのに…と思うでしょうが、犬は興奮をおさえられず、つい暴れまわってしまうんですね。
また、もうひとつ考えられる理由として、犬が散歩を極度に嫌がっているということも考えられます。
散歩を嫌がる犬の多くは、ハウスから出てこなかったり座り込んで動かなかったりする様子が見られるので、散歩を嫌がって暴れるということは、それほど多くないと思いますが、飼い主さんが無理に連れて行こうとしたり、リードを強引につけようとしたりすると、逃げ回って暴れる形になってしまうこともあると思います。
散歩前に暴れる犬を落ち着かせる方法
犬が散歩を喜んでいる場合
散歩が好きで、その喜びの気持ちから散歩前に暴れてしまう犬の場合は、とにかく「おすわり」「待て」を徹底して行うようにするといいでしょう。
動物は動けば動くほど興奮が高まってしまう傾向にあるため、暴れている間はどんどん気持ちが高ぶってしまいより、興奮してしまうでしょう。
その状態から落ち着かせるためには、まず体の動きを止めることが大切。
そのためには座らせること、できればそのまま待たせることが必要です。
最初はうまくいかないと思いますが、おすわりや待ての指示を出して飼い主さんはそのままじっと待っていてください。
しばらくすると犬が我に返って「どうしたの?」と飼い主さんに近づいてきたり、視線を送ってきたりすると思います。
そのタイミングを逃さず、すかさずもう一度おすわりの指示を出します。
そこでリードをつけることができれば、散歩へ出発!
リードをつけようとした途端、また暴れまわってしまうようなら、今と同じことを繰り返し落ち着いてリードをつけさせてくれるまでは、散歩に行かないようにします。
これを繰り返すことで、“座って落ち着いて待たなければ散歩に出られない”ということを理解してもらうようにしましょう。
犬が散歩を嫌がっている場合
犬が散歩を嫌がっていて暴れてしまう場合は、しつけの問題以前に散歩を嫌がる原因を突き止めて根本的な解決を行わなければなりません。
散歩前に暴れることだけに着目して対処しようとしても、散歩を嫌がる原因が解消されなければなかなか改善されないと思います。
また、犬にとって散歩がストレスになってしまうのではあまりにかわいそうですから、まずは楽しい散歩を提供できるように、犬が嫌がる原因を突き止め理解することから始めましょう。
散歩前に暴れる犬へのNG対応
散歩前に暴れる犬に対してしてはいけない対応のひとつが、走り回っている犬を同じように走って追いかけたり、「もう!早くー!」と言いながらも、笑って楽しそうにしていたりすることです。飼い主がこうした態度を取ると犬は「飼い主も楽しんでる♪」と勘違いしてしまうと思います。
散歩前に暴れることが悪いことどころか、飼い主さんを喜ばせるいいことだと勘違いしてしまっては、当然のことながら改善はしないでしょう。
また、暴れていてもサッとリードをつけて、そのまま散歩に出るということもあるでしょう。
しかし、それではいつまで経っても散歩前に暴れる行動はなくなりません。
散歩前に落ち着いてほしいのであれば、座って落ち着くまでは散歩に出ないということを徹底することが大切です。
犬が落ち着いて座るまで待つというのはとても根気のいることで、なかなか散歩に行けないという状況に陥ることもめずらしいことではありません。
しかし、飼い主さんが態度をコロコロ変えて、犬が落ち着いていても暴れていても散歩に出ることがあるようでは、犬に「散歩前は落ち着いてほしい」というメッセージは伝わりません。
はしゃいで暴れる犬と落ち着かせたい飼い主さんの根気の勝負になると思いますが、しつけをするのであれば、飼い主さんは一貫した態度を貫くよう頑張りましょう!
散歩前に暴れる犬を落ち着かれる方法まとめ
暴れたくなるほど散歩が大好きなんて、犬は本当にかわいいですよね。
でも、毎日毎日散歩のたびに暴れられては困るのも本音。
散歩大好きな気持ちはそのままに、落ち着いて散歩に出られるように、まずは飼い主さんの接し方から変えていきましょう。
騒いで暴れている犬を前にしても、大声を出したり走って追いかけたりするのはNG!
飼い主さんは犬が落ち着くのを静かに待ちましょう。
しばらくの間は、はしゃぐ犬と落ち着いてほしい飼い主さんの根競べになりますが、犬の方からアイコンタクトを取ってくるまで、じっと我慢です。
お座りや待ての指示が通ったところで散歩に出るようにして、“何をすれば散歩に行けるか”を犬自身に考えさせるようにしましょう。