老犬にイキイキ過ごしてもらうための生活ポイント5つ

老犬にイキイキ過ごしてもらうための生活ポイント5つ

老犬の活き活きとした毎日をサポートする「生活習慣」「食生活」「刺激」「歯」「睡眠」の5つのポイントについてご紹介しています。すぐに実践することができるので、ぜひ参考にしていただけると嬉しいです。

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記事の監修

東京農工大学農学部獣医学科卒業。その後、動物病院にて勤務。動物に囲まれて暮らしたい、という想いから獣医師になり、その想い通りに現在まで、5頭の犬、7匹の猫、10匹のフェレットの他、ハムスター、カメ、デグー、水生動物たちと暮らしてきました。動物を正しく飼って、動物も人もハッピーになるための力になりたいと思っています。そのために、病気になる前や問題が起こる前に出来ることとして、犬の遺伝学、行動学、シェルターメディスンに特に興味を持って勉強しています。

老犬になった愛犬のためにできること

笑顔の老犬、顔が白髪になってきている

私たち人間よりもずっとずっと寿命の短い犬ですが、今は犬も長生きをする時代ですね。周りにいる15歳から18歳の老犬たちは、みんな若々しく元気にお散歩をしています。私も二匹の老犬を送り出し、今は7歳の愛犬二匹と暮らしています。そんな私が考える「愛犬がいつまでも若々しく健康的に活き活きと過ごせる暮らし」について、いくつかのポイントをご紹介したいと思います。愛犬の健康の維持と老犬の介護の参考にしていただけると嬉しいです。

老犬がイキイキと生活するために①「規則正しい生活習慣を送ろう!」

お散歩を楽しむ老犬のコッカーと女性

日々の健康は生活習慣から成り立っています。老犬がイキイキと生活するためには、適度な運動や遊びを取り入れ、それらを継続し習慣化させます。運動や遊びは老犬が楽しんで続けることができるものが良いです。楽しく運動や遊びをすることで老犬の心のケアができ、精神的な機能を高めることができます。老犬は精神的な混乱を起こしやすく、認知機能が低下してしまいやすいからです。認知症や夜鳴きの原因になってしまうことがあります。楽しみを与えてあげること、それを習慣化することによって精神を安定させ、老化による精神活動の低下を防いであげることができます。また、起きる時間・お散歩へ行く時間・食事の時間・寝る時間など、なるべく決まった時間を過ごすということも規則正しい生活を送るということなのではないでしょうか。

老犬がイキイキと生活するために②「良質なタンパク質を摂取しよう!」

スプーンで食事をもらう老犬、キャバリア

老犬の食生活で大切なことは、バランスの良い十分な栄養素を摂取するということです。そして、老犬だけではなく犬全てが良質なタンパク質を必要とします。健康の維持に欠かすことのできない筋肉量と筋力を維持するためには、良質な動物性のタンパク質を与えるのがおすすめです。また、タンパク質は、骨・皮膚・被毛・血液などを作るためにも必要不可欠な栄養素です。また、栄養にはバランスがとても重要になりますので、良質なタンパク質を与えること以外にも、ビタミン類やミネラル類を十分摂取させること、オメガ3脂肪酸やオメガ6脂肪酸を与えることなど、愛犬に適した食事とはどんな食事なのか、食生活を見直すことも老犬を活き活きとさせるポイントになるでしょう。

老犬がイキイキと生活するために③「刺激を与えよう!」

並んで歩く、ダックスとヨーキーと飼い主さん

心への刺激や脳への刺激を与えてあげることで老犬は活き活きと若々しく活発的になります。若い犬と一緒に遊ぶ老犬もいますが、転倒やケガを防止するため、年齢の近い老犬同士で交流を持つというのも良いと思います。お散歩へ行き、色々な物を見たり聞いたり嗅いだりするだけでも刺激になると思いますし、犬の性格にもよりますが犬や飼い主さんが多く集まる公園やドッグラン、ドッグカフェなどで交流を持つのもおすすめです。老犬だけが集まるイベントやオフ会に参加するというのも良さそうです。

老犬がイキイキと生活するために④「お口の中の疾患に要注意!」

歯磨きをする犬と女性

成犬の多くがお口の中の疾患、とくに歯周病を抱えているとされています。どんなに健康なカラダであっても、老犬が全身麻酔で歯科治療を行うことは若い時よりもリスクが高まります。歯石や歯周病を放っておくと、歯や骨を溶かしてしまい、食事をすることができなくなってしまいます。お口の中の細菌は血管を通って全身へと巡ります。心臓疾患などの重篤な病気を引き起こす危険があるのです。犬も人間と同じように毎日の歯磨きが必要です。愛犬のお口の中が心配だ、老犬だけどどうしたら良いのかわからない、そんなときは獣医さんに相談してみてください。愛犬に適した治療法や日々のケアについて一緒に考えてもらいましょう。

老犬がイキイキと生活するために⑤「良質な睡眠を取ろう!」

ベッドで寛ぐ老犬

愛犬が寛ぐ場所、そして寝床をしっかり整えてあげましょう。ベッドはあたたかく柔らかいものがおすすめです。かたいベッドや冷たい床で寝かせていると床ずれの原因にもなりますし、何よりカラダが痛くツライものです。関節炎の原因にもなってしまいます。すでに関節に痛みがある老犬の場合、低反発や高反発などベッドの素材にもこだわり、痛みを緩和させ、カラダを楽にしてあげることができる寝床を用意してあげましょう。自身で上手く体温調節をすることができない老犬の場合、とくに寒い時期はカラダを冷やすことなく眠ることができる工夫をしてあげると良いでしょう。

まとめ

伏せをしてこちらを見つめるチワワ

  • 規則正しい生活習慣を送ること
  • 良質なタンパク質を摂取すること
  • 心と脳に刺激を与えてあげること
  • お口の中の疾患に注意すること
  • 良質な睡眠を取ること

愛犬の健康と若々しさのためにできることはもっとたくさんありますが、すぐに実践することができる、老犬に活き活きと生活してもらうためのポイントを5つご紹介しました。ちょっと外に出るだけでも見えるものや聞こえてくるものによって刺激をもらうことができますし、長く歩くことが難しい場合には抱っこやカートでのお散歩でも良いと思います。毎日を健康的に過ごしたいですね。

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