犬が天井を見つめる理由①音が聞こえる
私たち人間から見れば何もないように見える天井や壁などを犬がジッと見つめているとき、実は見ているというよりもただそちらの方向に向かって意識を集中しているということが少なくありません。見ている天井や壁の方からかすかに音がしたり、においがしたりしたことで「何だろう?」と音やにおいの正体を知るために意識を集中しているのです。その行動が天井や壁を凝視しているように見えるので「何を見てるんだろう?」と飼い主が疑問に感じるのでしょう。
犬の嗅覚や聴覚は人間に比べてとても鋭敏で、私たちには感知できない周波数の音や微細なにおいを感じ取ることができます。その一方で視力はあまり良くないとされているので、何位もない天井や壁を見つめているときも、”見ている”というよりも聴覚や嗅覚で感知したものに対して意識を向けているのではないかと考えられているのです。
犬が天井を見つめる理由②虫やほこりが見える
犬の視力はあまりよくないとしましたが、実は動いているものを見る動体視力についてはとても優れていると言われています。そのため、家の中に入り込んだ蚊などの小さな虫が動いたり、ほこりが空気の流れで動いたりするとそれが気になってしまうという犬も少なくありません。動体視力によって物体(虫やほこりなど)を捉えているときはかなり集中してその動きを追うので、それらを見つめているときはぼーっとしているように見えたり、呼んでも反応しないことなどもあるでしょう。蚊などの虫は天井や壁に沿って動いたり天井のライトに集まったりする習性がありますし、ほこりも壁の隅などに集まりやすいということなどから犬が天井や壁を見つめるということがあるのではないかと思います。
犬が天井を見つめる理由③霊感がある
犬が天井や壁など何もないところを見つめている理由としてよく言われるのが霊など人間には見えない何かが見えているのではないか?ということです。最近では霊などの存在は紫外線や電磁波を出しているのではないかと考えられており、それらを視覚的に感知できるとされる犬は反応しやすいのではないかとも言われます。ただし、霊に関しては現状では実証するすべはなく犬に聞かなければ正解はわかりませんが、さまざまな感覚が鋭い犬なのでそうしたことがあってもおかしくないかもしれませんね。
<まとめ>犬が天井をジッと見つめる理由
犬が天井や壁などをジッと見つめている仕草は多くの家庭で見られるものだと思いますが、その理由が何なのかということについてはっきりと実証・立証はされていないためわかりません。しかし、犬は私たち人間に比べて優れた嗅覚や聴覚を持ち、鋭敏な感覚を持ち合わせているとされているため、私たちには感じ取ることのできない何かを感知しているということは確かなのだと思います。愛犬が家の中で天井や壁をジッと見つめる仕草が見られたら、ぜひ隣に座って感覚を研ぎ澄まし一緒にその何かを感じ取ってみてはいかがでしょうか。
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50代以上 女性 匿名