犬と人の骨格や筋肉はどう違う?

犬と人の骨格や筋肉はどう違う?【獣医師監修】

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犬と人間は今や親友であり、家族!ですが、生物学上はもちろん別の生き物で、身体の構造も大きく異なります。今回は、犬と人間の骨格や筋肉の違いについてまとめました。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。仙台市の動物病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

犬のほうが骨の数が多い

犬の骨格図

人間には、約200の骨があるといわれています。それに比べて、犬の身体は何とその1.6倍、約320もの骨で構成されています。これは、人間にはないしっぽの部分に約20個の尾椎(犬種によって数は異なります)があることも影響していますが、他にも、例えば、胸椎は人間が12個のところ犬は13個、腰椎は人間が5個のところ犬は7個など、それぞれの箇所の骨が少しずつ人間より多い数で構成されているのです。
ただし、頸椎の数は、人間も犬も同じ7個。これは、ほ乳類全てに共通する特徴なんです。

犬には鎖骨がない

人の鎖骨

このように人間よりも多くの骨で構成されている犬の身体ですが、人間にはあって犬にはない骨もあります。それが、鎖骨です。犬だけでなく、猫や牛、馬など、四足歩行の動物の多くには鎖骨は存在しません。今も鎖骨があった痕跡が認められることから、かつては存在していたものと考えられていますが、進化の過程で退化し、消失したものと考えられています。
そもそも鎖骨とは、胸骨と肩甲骨をつなぎ、腕を体幹につなぎとめる役割をしています。鎖骨があることで、人間は腕を自由に器用に動かすことができるようになっているのです。一方で、犬をはじめとする四足歩行の動物たちにとっては、必要な腕の動きが異なり、自由に腕を動かすというよりは歩行や走ることの動きを柔軟にするために退化したと考えられています。

犬は肩甲骨が縦についている

肩甲骨を抑える女性

骨格上の大きな違いの3つめは、肩甲骨のつき方の違いです。これは、想像がつきやすいのではないでしょうか。人間は二足歩行のため、肩甲骨が横方向についていますが、四足歩行の犬は縦方向に付いています。そして、肩甲骨の使い方も大きく異なります。人間は腕を動かすとき以外、歩行するときには肩甲骨をほとんど使いませんが、犬は歩行や走行の際に肩甲骨を常に大きく動かす必要があります。人間以上に、犬の肩甲骨には重要な役割があるといえます。

犬はつま先立ちになっている

犬の足

みなさん、犬の「手のひら」はどこだと考えていますか?可愛らしい肉球がある部分だけが手のひらだと思っていたら、それは大間違い。犬の前脚の一番下にある関節を手根関節、後脚の場合は足根関節と呼びますが、これらの関節がいわゆる「かかと」にあたり、そこから下が犬にとっては「手のひら」「足の裏」にあたります。つまり、犬は常につま先立ちの状態で立っているというわけです。何だか不思議ですよね。

犬は四足歩行のための筋肉が発達している

走る犬

ここまで骨格の違いを大きく見てきましたが、骨格に比べて、筋肉の構造自体は人間と犬で大きな差はありません。違いがあるのは、筋肉の発達の仕方くらいです。骨格を見てきてもわかるように、二足歩行と四足歩行では骨の動かし方、すなわち筋肉の動かし方に大きな違いが出るので、当然、その発達の仕方にも違いが生まれます。例を挙げると、犬は全体重の60%以上を上半身、前肢で支えているため、その部分の筋肉が大きく発達しています。

まとめ

男性になでてもらう犬

いかがでしたでしょうか?「別に獣医なわけでもないから、骨格や筋肉の構造を知っても意味ないよ」と思うかもしれませんが、それは大きな間違いです。骨格や筋肉の構造を知っておくことは、愛犬との普段のスキンシップにも大きく役立ちます。例えば、犬にとっては疲れやすい肩甲骨周りの筋肉をマッサージしてあげることで、犬はとても喜びます。本格的なマッサージでなくても、ちょっとしたスキンシップで愛犬を気持ちよくさせてあげられれば、飼い主さんとの絆も深まりますよ。

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