愛玩犬とは?愛玩犬に属する犬種とその歴史
愛玩犬とは
あなたは愛玩犬という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
犬は古くから犬とともに暮らしてきた中で、いろいろな飼い方をされてきました。
古くから人と生活をする犬の役割といえば、狩猟犬や牧羊犬などのイメージが浮かんでくると思いますが、その他にも愛玩犬と呼ばれるものがあります。
愛玩犬とは、人が可愛がることを目的にした犬のことをいいます。
長い年月をかけてより飼いやすいように改良し、現在ではいろいろな種類の愛玩犬が存在しています。
また、現在の日本では狩猟犬として飼っている人は少なく、大好きな犬を家族に迎えたいと思って飼っている人がほとんどだと思います。
ですので、結果的に犬を飼っているほとんどの人は、愛玩犬として犬を飼っているといえるでしょう。
愛玩犬として特に知られる犬種
そんな可愛がることを目的として飼われている愛玩犬は、大きさの面での飼いやすさからなのか小型犬が多い傾向にあります。
愛玩犬として有名な犬種は、『マルチーズ』『キャバリア』『パピヨン』『プードル』『シーズー』『パグ』など。
日本原産の犬種だと『狆(ちん)』がいますよ。
実際に犬を飼っている人はわかると思いますが、基本的に大型犬よりも小型犬の方が運動量が少ないので世話がかかりにくかったり、ご飯代や薬代などの犬にかかるお金が少なくてすむので飼いやすかったりします。
一概にはいえませんが、そういった理由からも、古くから小型犬が愛玩犬として可愛がられてきたのでしょうね。
愛玩犬に属する犬種の歴史
愛玩犬に属する犬種の中で、愛玩犬として一番歴史のある犬種はマルチーズだといわれています。その歴史はちゃんとした資料や記録は残っていないそうですが、なんと紀元前1500年まで遡ることができるとのこと。
品種改良せずとも元々体が小さかったマルチーズは、マルタ島に持ち込まれた当時から船乗りたちに可愛がられていたといいます。
ちなみに日本では、古くから狆(ちん)という犬種が愛玩犬として知られています。
狆の歴史は様々な説があるのですが、古いものだと500年頃仏教とともに日本にやってきたといわれていますよ。
また、生類憐みの令で有名な徳川綱吉が江戸城で狆を飼っていたという話は、ひそかに有名です。
愛玩犬に属す犬種の主な特徴や気質は?
愛玩犬の特徴
愛玩犬は小柄な犬種が多いので、何といっても大きさの面から飼いやすいのが特徴といえるでしょう。
また、愛玩犬は大きさによる飼いやすさだけでなく、人が可愛がりたいと思うほどの可愛さや美しさも持ち合わせており、ぬいぐるみのような愛らしいルックスも特徴の1つといえそうですね。
気質や性格
愛玩犬に属している犬種は基本的に飼い主に従順、穏やかで人懐っこい性格として知られていて、人だけでなく他の動物とも一緒に暮らせる性格をしている犬が多いといわれています。
現在愛玩犬として知られている犬種の多くは、人に飼われることを目的に品種改良されているので、実際に飼いやすい性格の犬が多いようです。
しかし、古くから貴族などに愛玩犬として可愛がられてきた犬種は、気高くて自我をしっかりもっていることも多く、しつけがちゃんとできていないと、ワガママな性格になりやすいですよ。
愛玩犬の飼い方
飼い方
先ほどもお伝えしたように、基本的に愛玩犬の犬種は穏やかで友好的な性格の子が多いので、割と飼いやすいといわれています。
ですので、特別気にすることはなく他の犬種と同じような飼い方で問題ないでしょう。
元狩猟犬や牧羊犬の犬種と比べると運動量は少なくて済むので、散歩は30分くらいでも十分です。もちろん、愛犬がもっと散歩に行きたそうにしているときは、気が済むまで散歩に連れて行ってあげると喜ぶと思いますよ。
ただ、可愛いからといって甘やかしすぎていると、ワガママな性格に育ちやすいので気をつけましょう。
また、愛玩犬は自我がハッキリとしていてプライドが高い犬種が多いですので、しつけをキチンすることが大切といえます。
まとめ
大昔から人に可愛がられてきた愛玩犬。
彼らの愛くるしい姿や仕草に触れて癒される人はたくさんいることと思います。
愛玩犬は穏やかな性格の犬が多くて飼いやすいといわれていますので、犬を飼いたいけどどの犬種の犬を飼おうか迷っている、という場合は、愛玩犬として知られている犬種を飼ってみるのも良いかもしれませんね。