なぜ犬は素足で寒い季節を乗り越えることができるの?

なぜ犬は素足で寒い季節を乗り越えることができるの?

ぷにぷにしていてつい触りたくなるという人も少なくない犬の肉球。独特の形、感触、におい…何だか気になる犬の肉球ですが、寒ーい季節に外を歩いても冷たいとは感じないのでしょうか?

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犬の素足=肉球の持つ役割とは?

子犬の肉球

犬の素足である肉球は角質化した分厚い皮膚で覆われています。その内側はコラーゲンやエラスチンといった弾性のある繊維組織と脂肪が混在しているため、ぷにぷにとした独特の感触になっています。この弾力によって犬が地面から受ける足への衝撃をやわらげ、さらに分厚い角質が傷などを防いでいます。また、肉球全体にある小さな突起はスパイクのような役目をしており、歩いたり走ったりして急ブレーキをかけてもすべらないようになっています。

また、肉球は地面から伝わる熱や感触などを感知するセンサー機能としての役目も持っています。脂肪や繊維組織でできている肉球ですが、その中には多くの血管と神経も通っているのです。犬の肉球は固い靴底の役目と繊細な感知機能をあわせ持つ非常に重要な器官なのです。

犬は寒い季節も素足でも平気なの?

雪の中でマフラーをしている犬

ここ数年の日本は夏に異常な暑さを記録しており、その影響から夏場のアスファルトの暑さにも注目が集まり犬を暑い時間に歩かせることは危険だという認識が広まってきました。皮膚が厚く、温度変化や傷に強い肉球ですが暑さや冷たさ、痛みを感じないというわけではありません。そのため夏の暑い日にアスファルトを歩けば肉球がやけどをすることもありますし、冷たい氷や雪の上に立ち続ければ凍傷やしもやけになってしまうことも十分考えられます。

ただし、夏場のアスファルトの危険性に比べると日本の冬の寒さであればアスファルトなどの地面を歩く程度では凍傷やしもやけになるということはあまりないと思います。しかし、普段寒い日に外に出ず寒さに慣れていない犬や肉球の皮膚が薄い子犬、血液循環が低下しがちな老犬などの場合は冷たくなった肉球がなかなかあたたまらないこともあるのでその場合はぬるま湯やホットタオルであたためてあげたり、あまり長い時間外を歩かないなど配慮しましょう。また、スノートレッキングや雪山登山など長い時間雪遊びをするときは防水の犬用ブーツを履かせてあげてもいいでしょう。冷たいだけでなく濡れている状態が続くとしもやけや凍傷になりやすいので雪遊びの後などはしっかり水気を拭き取ってあたためるようにしてください。

犬の素足=肉球をチェックしてみよう

寝ている柴犬の肉球

犬の肉球は人間の素足に比べて丈夫ではありますが、靴のように傷ついても痛みを感じないというわけではありません。そのため、犬の肉球もしっかり定期的なチェックやケアが必要です。みなさんは愛犬の肉球が普段ひんやり冷たい状態か、ほかほかあたたかい状態かしっかりと把握していますか?「どうだったっけ??」と首をかしげた飼い主さんはぜひ愛犬の肉球を触ってチェックしてみてください。

犬の肉球が寒さや暑さの影響を受けていないかなどを確認し異常が起きているか判断するためには、平常時の肉球の状態を知っておく必要があります。快適な温度の中にいる多くの犬は肉球もある程度あたたかい状態にあると思います。しかし、冷え性の犬や寒い日の地面の影響を受けてなかなかあたたまらないときなどは肉球を触るとひんやりしているかもしれません。寒い日のお散歩後にいつまでも肉球が冷たい場合はお湯などであたためてあげるようにし、常に肉球が冷たく冷え性だと思われる場合には室温を上げたり、血液循環を促すために適度な運動を行い筋力をつけるなどして冷え性改善を目指しましょう。

<まとめ>犬が寒い季節も素足で過ごすことについて

雪についた肉球の跡

犬の肉球はとってもかわいいものですが、犬にとって非常に大切な体の器官のひとつです。肉球が傷ついたり負荷がかかっていると、運動を嫌がるようになりさまざまな悪影響を及ぼすことも。夏の暑さはもちろん、冬の寒さにも影響を受ける可能性のある肉球の健康を守るために、日頃から肉球チェックを行い適切なケアをすることが大切です。特に寒い日の雨上がりや雪の中でのお散歩の後は、水分をしっかりとふき取ってあたたかい部屋で過ごさせるようにしましょう。

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