犬の「オウム病」の原因や症状とは?散歩時にも注意が必要!

犬の「オウム病」の原因や症状とは?散歩時にも注意が必要!【獣医師監修】

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オウム病をご存知でしょうか。あまり聞きなれない病名ですが、身近に潜む注意すべき病気です。愛犬の健康のためにも、その詳細について知っておきましょう。この記事では、そんなオウム病についてご説明します。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

散歩の中に潜む危険性

散歩の際、鳥のフンの落ちた地面に犬が顔を近づけることがないでしょうか。実は、これが危険なのです。鳥のフンには様々な菌が含まれ、犬がそれを吸入することで病気に感染する可能性があります。

そのひとつが「オウム病」と呼ばれるもの。感染すると死亡するケースもある病気です。
ここからは、オウム病について詳しくご紹介して参ります。

オウム病とは?

オウムを見つめる犬

オウム病とは、オウム病クラミジアという菌による感染症です。この感染症の原因となるのは鳥です。病気を持つ鳥の排泄物や分泌物が体内に入ることで感染します。これは、人間にも動物にも感染する病気であり、犬にも感染の可能性があります。また、猫や両生類への感染も。

インコをはじめとした鳥を飼育している家庭に多く見られますが、野外での野生の鳥による感染も起こり得ます。保菌鳥にはあまり症状が出ないので、人間や犬に感染してから気づく場合もあり、注意が必要です。

オウム病の原因は?

インコを見つめる犬

原因は先述の通り、保菌鳥からの感染です。鳥のフンへの接触や吸入、鳥に噛まれたことによる感染の他、口移しでの給餌などが感染経路となります。セキセイインコに保菌個体が多く、野生の鳩も約2割と高い保菌率を持ちます。

犬の場合、鳥を飼育している家庭による他にも、散歩時に地面に鼻を付けて臭いを嗅ぐ際にも、危険が生じます。地面に落ちた鳥のフンや羽毛を体内に吸入する恐れがあるためです。クラミジア菌は、フンの中でも2,3日は生き、接触すると感染する可能性を保ちます。

オウム病の症状

ご飯の前に伏せる柴犬

潜伏期間は1〜2週間。症状は出ないことが多いですが、発症した場合は元気や食欲の低下や、下痢などといった症状が見られます。最悪の場合死に至るケースも。また、人間の場合はインフルエンザに似た症状が出ます。呼吸器に異常が出て、犬と同じく死に至る場合もあります。

オウム病の治療

錠剤の薬を見つめる犬

抗生剤の投与により治療を行います。 うまく回復すれば、2週間ほどで完治します。

オウム病を予防するには

飼い主とさんぽを楽しむ犬

直接的に効果を持つワクチンなどはありません。オウム病を予防するには、 毎日の小さな予防が大切。犬の散歩の際には、地面の様子をよく見ておき、鳥のフンや羽根が見られる場所では地面の臭いを嗅がせないこと、なるべく踏ませないこと。

また、散歩から帰ったら、手脚をよく拭いてあげること。外の地面から菌を付着させてくる可能性は低くありません。感染源は身近にあることを意識し、気をつけましょう。

また、鳥を飼っている家庭では、環境を衛生的に保ち、触ったら手を洗う、フンを素手で触らない、掃除のときにはマスクや手袋を着用するなど、菌と接触しないように意識しましょう。鳥自体に異常が見られたら、獣医師に相談するなどすぐに対応を。

まとめ

リードを咥えて散歩を催促する犬

犬の感染し得るオウム病についてご紹介しました。鳥を飼育している方はもちろん、外の鳥に対しても注意が必要です。様々な動物に感染する可能性を持つので、毎日の散歩時には注意して歩くようにしてください。

クラミジア菌が保菌されていなかったとしても、鳥のフンには様々な菌が含まれます。愛犬には、むやみに地面へ顔を近づけさせないようにした方が良いかもしれませんね。ただし、犬は地面の匂いを嗅ぐことで情報収集をしたり、それがストレス発散になったりしているので、適切に対応しましょう。

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