犬と人の歯は何が違うの?

犬と人の歯は何が違うの?

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犬の歯と人の歯には「虫歯」「形」「数」「歯石」「歯周病」などの違いがあります。それぞれにどのような違いがあるのか、犬と人の歯を比べてみました。

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「犬の歯」と「人の歯」の違い①「虫歯」

口を開けて歯を見せているゴールデンレトリバー

人は虫歯になりやすく、犬は虫歯になりにくいとされています。
それは、犬と人とでは口腔内の環境に大きな違いがあるからです。
人の唾液は弱酸性なのですが、犬の唾液は弱アルカリ性です。
このことから、歯に与える影響にも大きな違いがあります。

私たち人の口の中は、ふだんは中性に保たれています。
そこへ、食事などから摂取した糖を栄養源とする細菌が酸を発生させることで、口腔内は酸性へと変わります。
唾液の中にはアミラーゼという酵素が存在しているのですが、そのアミラーゼという酵素によって糖が生成されます。
そして、その糖を虫歯菌が栄養源とし、繁殖することで虫歯になります。

犬の唾液は弱アルカリ性なのですが、弱アルカリ性である環境の中では、虫歯菌はほとんど繁殖することができません。
そのため、犬は虫歯になりにくいとされています。
虫歯菌は糖分を栄養源としているのですが、アミラーゼという酵素によって、口の中で生成されます。
しかし、犬の口の中にはアミラーゼが存在していないため、犬の口の中には糖がほとんどなく、虫歯になりにくいのです。

「犬の歯」と「人の歯」の違い②「形」

口を開けたハスキー犬の横顔

人の歯はほとんどが臼の形をしていますが、犬の歯はほとんどが薄く尖っています。
犬の歯が尖っているのは、肉を切り裂くためや、噛み砕くことに適応するためです。
一方、人の歯のほとんどが臼の形をしているのは、食べ物を細かくすり潰すためです。

「犬の歯」と「人の歯」の違い③「永久歯の数」

口を大きく開けている犬

成犬の永久歯の数は42本です。上の歯は20本、下の歯は22本あります。
前歯が12本、犬歯が4本、前臼歯が16本、後臼歯が10本です。

成人の永久歯の数は28本です。親知らずを含めると32本です。
前歯が8本、犬歯が4本、小臼歯が8本、大臼歯が8本です。

親知らずを含めても、私たち人の歯は32本です。犬の歯の方が10本も多くあります。

犬と人の乳歯の数

乳歯の場合はどうでしょうか。
人の乳歯の数は20本、犬の乳歯の数は28本です。やはり犬の方が乳歯の場合も数が多いですね。

犬の乳歯と永久歯の数の違いは、乳歯のとき12本だった前臼歯が永久歯になると、16本に増えます。そして、乳歯のとき0本だった後臼歯は永久歯になると、10本に増えます。
前歯と犬歯は乳歯のときも、永久歯になってからも同じ数です。

「犬の歯」と「人の歯」の違い④「歯石と歯周病」

犬の犬歯についた歯石

虫歯になりやすい人と比べて、犬は虫歯にはなりにくいのですが、歯周病になりやすいです。
成犬の80%は歯周病を抱えているとされています。
人の唾液が弱酸性であることと、犬の唾液が弱アルカリ性であることの違いが主な理由です。

犬の唾液は弱アルカリ性であり、口腔内はアルカリ性です。
口腔内がアルカリ性であると、歯垢が石灰化しやすく、石灰化した歯垢は歯石になります。
その結果が歯周病を招くのです。
歯垢が石灰化することを防ぐ方法はただひとつ。
毎日の歯磨きです。
しかし、愛犬の毎日の歯磨きをしっかり行っている飼い主さんは、意外と少ないようです。

犬の歯垢は3日から5日ほどで歯石になるとされており、人のように簡単に除去することができません。
歯石除去には全身麻酔が必要なので、リスクは大きいです。
無麻酔での歯石除去も行われていますが、全ての歯石をキレイに取り除くことはできません。
ほとんど歯の表面の歯石しか、除去できていないと思います。

まとめ

歯をチェックされる犬と獣医師

犬の歯と人の歯の違いを4つご紹介したのですが、とても大きな違いだと思います。
私たちが自分の歯をケアすることと同じように、犬にも適切なケアを行ってあげる必要があります。
犬の歯と人の歯の共通点は、「毎日のケアが必要だ」ということです。

歯磨きが苦手な犬が多いですが、毎日ちょっとずつ行っていくと慣れてくれます。
愛犬の口の中や歯の状況をチェックし、年に一度は病院で歯科検診を受けてみると良いと思います。

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