犬のオス・メスそれぞれの育て方のポイント

犬のオス・メスそれぞれの育て方のポイント

新たに犬を一頭飼おう。そう思ったとき、男の子と女の子のどちらを選ぶか迷いませんか?男の子は男の子の、女の子は女の子の、飼育する際のメリットやデメリットがあります。それぞれの育て方のポイントについてみてみましょう。

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男の子を迎える場合

子犬たち

体のサイズ

人間の場合でもいえることですが、多くの哺乳類は雌雄で比較すると雄の体つきが大きく、動きも活発です。これはもちろん犬にも当てはまります。
同じ犬種で比較すると、一般的に女の子に比べて男の子の身体は一回り以上大きくなります。これは小型犬でも大型犬でも同じことで、小さくてかわいいイメージのある小型犬の雄を飼ったときに、予想より大きくなってびっくりしたというケースもあるようです。大型犬の場合は更に大きく、たくましく見えます。
具体的な例を挙げてみましょう。

【ゴールデンレトリバー】

ゴールデンレトリバーで言えば、JKCが掲げる体高のスタンダードサイズが雄で56cm~61cm、雌で51cm~56cmです。10cmは違いませんが、肩までの高さで相当の差があることが分かります。

【グレートピレニーズ】

超大型犬であるグレートピレニーズに至っては、雄が70cm~80cm、雌が65cm~75cmです。雄がまるで子牛のようなサイズですね。
ただし小型犬の場合は体高より体重が重視されるため、スタンダードな体高というものは設定されていません。それでも雄雌で比べると数cmの差があることも珍しくありません。

男の子が欲しい、と思ったとき成長後のサイズや運動量が必要な活発気味の子だった場合のことも良く考慮に入れてくださいね。

行動の特徴

マーキング

男の子はやんちゃで活発です。そのため行動も少し荒っぽくなってしまう場合があり、放置すると攻撃性を強めてしまう危険もあります。
また、男の子の行動で特徴的なのが示威行動に関わる行動です。

主なマウンティング行動としてあげられるのが、マーキングやいわゆるマウンティングでしょう。

マーキング

マーキングとは散歩などの途中で片足をあげて排尿することです。片足を上げることでなるべく高いところへ自分の匂いをつけ、自分の存在を印象つけるために行います。通常は「アピール」なので散歩や外で行うのですが、家の中でもこれを行うことがあるのでトイレの設置方法など注意が必要です。

近年では散歩途中の排尿についても住民の迷惑になることが多いので、マーキング行動は控えるようしつけた方が無難でしょう。子犬の時から座ってするようしつけることで外でも行わなくなります。

マウンティング

またマウンティングですが、これは主に犬同士の順位によって上になったり下になったりするコミュニケーションの一環である場合があります。実はこれ、女の子もすることがあります。犬同士が嫌がっていない場合は見守るという選択もありますが、下になっている子が嫌がったり、あまりしつこいようなら呼び戻しなどでやめさせてあげましょう。

男の子を飼育する場合は飼い主がリーダーであることを意識して、きちんとしたしつけのトレーニングをしたいものですね。

女の子を迎える場合

犬の家族

性格が丸い

一般的に雌雄で比べると、女の子の方が性格がおだやかでしつけがしやすいと言われています。身体のサイズが小さいことも多く、行動力も男の子より控えめです。もともと群れのリーダーになるのが雄であるため、一番になる欲求が低いので初心者飼い主さんでもしつけのトレーニングを行いやすいというメリットがあります。
ただし犬にもそれぞれ個性があるため、女の子でも活発な子、リーダーになりたい子もおり、適切な運動量を確保してさらにきちんとしつけを行わないと途端に手におえない子になる場合もあります。

多頭飼いしやすい

また、多頭飼いする場合も先住犬や後から来た子に喧嘩を仕掛けないのも女の子の良いところです。しかしこれも個性があり、自分が一番にかわいがってもらえないと拗ねてしまうこともあるので、よく注意してみてあげてください。

発情期がある

女の子を飼育する際に避けて通れないのが「発情期」です。一般に春と秋の年2回と言われていますが、ホルモンの関係や飼育環境によって周期はずれていきます。

発情期の症状

発情が始まると元気や食欲が落ちたり、いつもと動き方が変わったりします。また陰部からの出血がみられるため、これがあると「発情期がきた」と分かります。
多くの場合この出血は自分で舐めてきれいにしますが、室内犬の場合はお部屋を汚す可能性があるためナプキンのパンツをはかせたりしていることが多いですね。特に大型犬の場合は出血が多いため、舐めるのが追いつきません。また外陰部を頻繁になめることで、膀胱炎になることもあります。

偽妊娠

発情期が来て数週間後、また食欲が落ちたり乳汁を分泌したりする「偽妊娠」を起こす犬もいます。この期間はぬいぐるみを過剰に可愛がる素振りを見せたり、部屋から出たくない素振りをみせたりと、本当の母犬のような行動をするのです。

まとめ

犬とぬいぐるみ

男の子、女の子、それぞれの飼育する際に留意してほしいポイントでした。
男の子はリーダー気質なので自分より弱い個体を守ろうとして人間の赤ちゃんのお世話をしたがったり、女の子は子犬たちがくると上手にしつけをしてくれたりと、雌雄どちらにせよ上手に誘導することで人間の良いパートナーとなってくれます。
それぞれの特徴を理解して、犬たちを迎えてあげてくださいね。

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