日本では飼いづらい犬種は?
世界には多くの犬種が存在しますが、その中には日本という環境下では、飼いづらいとされている犬種も存在します。
もちろん、飼うことが不可能ということではありませんが、様々な視点から、飼うための快適環境条件を満たしにくい犬種となります。
では、どのような犬種が日本では飼いづらいのでしょうか。
1.シベリアンハスキー
まずはシベリアンハスキーです。
名前の通り、シベリア地方で活躍していた犬で、寒い環境にはとても強いですが、暑さには非常に弱い犬種です。高温多湿と言われている日本は、住みにくい環境と言えるでしょう。
冬は比較的快適に過ごすことができますが、近年異常気象と言われている中、特に高温多湿な日本の夏は、シベリアンハスキーにとって非常に過ごしにくいです。
夏は熱中症や脱水症状などに特に気を付け、室内はなるべく25~26℃を保つために、冷房や扇風機を点けておくなど対策が必要です。
他にも散歩は朝早く、夜遅くに行くなど、外の気温や地面の熱さに気を付けましょう。
2.サモエド
サモエドも先ほどのシベリアンハスキー同様、ロシアのシベリア地方原産の犬種です。
そのため、日本で飼いづらい理由はシベリアンハスキーと同じく、高温多湿が苦手という理由からです。
近年、サモエドスマイルという、サモエドの穏やかな笑顔のような表情が話題となり、日本国内でもサモエドへの注目度が高まっています。
また運動が大好きな犬種でもあるため、苦手な夏であっても毎日1時間以上の運動が必要です。
こちらもシベリアンハスキー同様、時間帯や外の気温などを考慮して散歩や運動をさせましょう。
3.グレート・デーン
グレート・デーンは、非常に大きな体格を持つ超大型犬に属する犬種です。
性格は非常に温厚で穏やか、優しいといった犬種ですので、海外では家庭犬としても人気が高い犬種です。
しかし、日本ではあまり見かけることがありません。それはなぜでしょう。
これには日本の住宅事情が関係しています。
大型犬を上回るほどの大きさを持つグレート・デーンは、世界的にも狭いと言われている日本の家には適していません。
小さく狭い家に、無理に住まわせると犬にストレスを感じさせる原因にもなります。
そのため、大きな庭、広い家でなければ飼いづらい犬種となります。
4.ビーグル
日本国内でも飼われているビーグルは、一見大きさ的にも飼いづらい犬種には当てはまらないと思われがちですが、実はビーグル犬の習性として、吠え癖があるという点において、日本の住宅事情と関係があります。
ビーグルは本来集団で狩りをする犬種でした。
そのため、仲間と吠えることで意思疎通を図り、獲物を捕らえていたという歴史を持ちます。
その習性が今でも残っているため、吠える頻度が他の犬に比べて高いのです。
吠え癖をなかなか直すことができないと、住宅が密集している地域の多い日本国内では、近隣住民とのトラブルに発展してしまうことが考えられるため、日本の住宅事情を考慮すると、飼いづらい犬種となってしまいがちです。
日本の住宅事情と気候を考慮して
今回ご紹介した犬種たちを見てもわかるとおり、日本で飼いづらいといわれている犬種の理由として、気候や住宅事情が適していないという点が非常に大きいです。
日本国内では、小型犬~中型犬が人気の傾向にありますが、これも他の国々に比べて1軒1軒の家が狭いという理由が大きいでしょう。
さらに、元々寒い地方で生まれ育った犬の場合、日本の高温多湿が特徴である夏は、非常に過ごしにくい環境です。
これらにしっかり対応できるような環境を用意することができるかどうかを見定め、家族として迎え入れるかどうかを決めるべきでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
このように性格が穏やかでも、環境が適していないことで飼いづらいと言われる犬種は存在します。
このような犬種を迎えようと考えている場合は、自分の家、さらに気候に対応できる経済状況であるかなども踏まえて、考慮するようにしましょう。