犬が「祈りのポーズ」をする意味
遊んでほしい時の合図
祈りのポーズをする時の犬の気持ちとして、どういったものがあるのでしょう。
対象となる人や動物が居る時に、元気そうにうつ伏せの状態からお尻だけを上げて、伸びをしながら尻尾を振っている場合は、「遊ぼうよ。」と言っていることが多いらしいです。一般的に、プレイバウと呼ばれる動作ですね。
プレイバウは祈りのポーズととても良く似ているのですが、意味が全く逆のものとなり元気な動作として知られています。その場合は、気にすることはないので思う存分遊んであげてください。
体調が悪い時の合図
もう一つの意味として、主にお腹周辺の調子が悪い時にする姿勢としても有名だったりします。どこか元気がなさそうな時にしていたり、対象となる人や動物が居なくて、何もない所で不自然に何度も祈りのポーズをしている時は注意した方が良いです。
そういった時は、吐いたりウンチも下痢になっている事が多いので、目で直接体調が悪いと判断できることが多いと思います。
体調が悪い事とわかったら、すぐ病院へ連れていきましょう。
私の飼っている犬は、体調が悪いといつも祈りのポーズをしています。何度も吐いたり下痢をしてしまうので、なるべく早く病院に連れて行ってあげます。その時の治療方法は先生に診察してもらってから、大きな病気じゃないと確認した後に点滴をして薬を飲ませます。そして、早く状態が良くなるために12時間ほどご飯と水を我慢させます。なるべく早く対応してあげると、すぐに体調が戻ります。
犬を含め動物は皆痛みを我慢します。そんな彼らが我慢できないくらい調子が悪くなって、結果として祈りのポーズをします。必死に飼い主に助けを求めているサインですので、いち早く気づいてあげましょう。
大きな病気のサインの可能性
主にお腹とお腹周りの内臓の病気
いつもより食欲がなかったり、頻繁に祈りのポーズをしている子は、もしかすると大きな病気のサインである可能性もあります。
主にお腹やお腹周りの内臓に痛みがある時に、このポーズをします。祈りのポーズをすることによって内臓の痛みを和らげているといいます。胃腸や消化器管、子宮や泌尿器管等、さまざまな部分の病気の可能性があり、誤飲してしまった時や、脊髄を痛めたりしている時にもこのポーズをするようです。
様々な病気
もう少し病気について掘り下げてみましょう。祈りのポーズをすることで可能性のある大きな病気として、例えば、尿管や尿道に結石が詰まり排尿できなくなり、痛みを伴う「尿路結石」、細菌に感染して発症する「子宮蓄膿症」、下痢が酷い場合は「胃腸炎」、嘔吐を繰り返していたり食欲がない場合は「胆嚢の病気」の可能性…等、様々な病気が考えられます。
膵炎の可能性
祈りのポーズで分かる有名な病気の一つとして膵炎(すいえん)というものがあります。多くの場合、急性膵炎というその名の通り急に発症してしまう病気です。この病気は早めに治療することが大切で、放っておくと最悪多臓器不全になってしまい、重症になると命を落としてしまう怖い病気です。
いずれにせよ、祈りのポーズをしていて体調が悪そうにしている場合は、早急な治療を必要とする病気の可能性がありますので、病院に連れていく事をおススメします。
まとめ
犬は話すことが出来ないため、ちょっとした仕草や表情で助けを求めます。普段と違う仕草などをしていないか気にかけて、体調管理をしてあげないといけません。その中の一つ、祈りのポーズは大切な子からの貴重なシグナルとなります。すぐに気が付いて上げられるように、細かい動作を見てあげましょう。