犬に毛布を使うべきシチュエーションと注意すべきポイント

【獣医師監修】犬に毛布を使うべきシチュエーションと注意すべきポイント

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毛布は本当に万能なもので、犬に癒しを与えたり生活のサポートなど、さまざまな場面で活用することができます。そこで今回は毛布を使うべきシチュエーション3点と、毛布による問題行動をご紹介します。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

犬に毛布を使うべきシチュエーション①寒さ対策

毛布に顔を埋めて寝る犬

犬は寒さに強い動物といわれますが、犬種や性格、体型によって寒がりの子もいます。人間は、手首や足首などの「首」がつく場所や、指先やつま先などの先端の部位を寒いと感じやすいといわれています。では、犬はどんなところを寒いと感じるのでしょうか?

ほとんどの犬種が人間よりも足が短く、体高が低い体型をしているため、常に腹部が地面に近い状態で生活しています。小型犬は特に地面に近いでしょう。腹部の毛は比較的少ないことや、下から流れ込む冷気、地面の冷たさ、低い位置に冷気が停滞すること、すきま風などにより、腹部が寒いと感じます。
つまり、毛布は体の上から掛けるよりも、下に敷いた方が暖かいと感じます。

犬が、いつもどのような環境で生活しているのかを知ることが、とても大切になります。犬が快適に過ごせる室温は20℃、湿度40~60%が良いといわれており、犬の高さに温度計を設置したり、犬の高さにしゃがんですきま風などを確認したりしましょう。冬は暖房を付けた状態で扇風機を回すことで空気を循環させ、冷気を停滞させることを防げます。

犬に毛布を使うべきシチュエーション②安心なケージ作り

ケージの柵に手をかける犬

犬も人間と同じように、落ち着いてリラックスできる寝床が必要です。「広い部屋で好きな場所で寝てほしい」や、「ケージは狭くて可哀そう」と感じる方もいるでしょうが、人間も決まった寝室でベッドがあるように、犬にもそのような決まった場所が必要であり、落ち着いて寝ることができます。昼寝のときはリビングでもちろん構いませんが、夜の就寝のときはケージで寝かせるのが良いでしょう。

ケージの中に毛布を敷き、常に清潔な状態を保ちましょう。ダニやノミの温床となると、病気を発症する恐れがあります。冬はケージの上に毛布を被せることで換気を遮断することができ、ケージ内を暖かい状態に保つことができます。

犬に毛布を使うべきシチュエーション③老犬の床ずれ防止

毛布の上で寝る老犬

寝ることが多くなる老犬にとって、一番恐ろしいのが「床ずれ」です。寝床に接している部位が圧迫されることで、血の巡りが悪くなり、その部位の皮膚組織や筋肉が壊死してしまうことをいいます。かかとや膝、肩甲骨、頬などの、皮膚が薄く、骨が出っ張っている部位に起こりやすい傾向にあります。

頻繁に寝返りをすることができない子や痩せている子、寝たきりの子は特に注意してあげましょう。好発部位の下に柔らかい毛布やクッションを敷き、一定部位に負荷がかからないようにします。床ずれ防止用の毛布や、マットを買うのも良いでしょう。

注意すべきポイント「ウールサッキング」

青い毛布を咥える子犬

毛布やタオルを口いっぱいに咥えて、チュパチュパと吸う行動、見たことがある飼い主さんも多いのではないでしょうか?前足でふみふみする仕草も相まって、かわいらしいですよね。ふだん過ごすリビングや寝床にあり、犬にとって欠かせないものです。

しかし、この行動は「ウールサッキング」又は「ブランケットサッキング」とよばれ、心の病気の一つである「強迫性障害」が関係していると考えられています。強迫性障害とは、同じ行動を何度も何度も繰り返す行動のことをいいます。

遺伝的要因やストレス、早期の離乳が原因と考えられており、ドーベルマンやダックスフンド、ワイマラナーなどが好発犬種といわれています。

主な強迫性障害の行動

  • ウールサッキングを行う
  • 自分のしっぽを執拗に追いかけ、回り続ける
  • 前足やしっぽを傷ができるまで舐めたり噛んだりする
  • 同じ場所をぐるぐる回り続ける
  • 何もない空中を触るような仕草

まとめ

毛布で寝るダックスフンド

いかがでしたでしょうか。
毛布は犬に癒しを与えたり、生活をサポートしてくれたりする欠かせない万能なものです。

またウールサッキングを行う犬には、必ず何かしらの原因があります。その原因を見極めることが大切です。自分のしっぽを追いかけてくるくる回る行動や、毛布を咥えて前足でふみふみする仕草は、可愛らしくて微笑ましい光景ではありますが、実は心の病気が隠されているのです。

この「飼い主さん助けて!」という犬の気持ちを読み取って、何が愛犬をそうさせてしまうのか原因をきちんと見極めましょう。

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