1.キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル
少し犬に詳しい人なら、名前が長い犬といえば、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。「キング・チャールズ」のミドルネームが示す通り、キャバリアはイギリス国王に寵愛を受けた犬です。
古くからイギリス王室では小型のスパニエル犬を飼育する伝統があり、19世紀には短吻種のスパニエル犬がキング・チャールズ・スパニエルと呼ばれるようになりました。その後、短吻種でない中世のスパニエルを復活させようという動きの中で生まれたのがキャバリア・キング・チャールズ・スパニエルで、「キャバリア」とは「中世の騎士」を意味しています。
2.プチ・バセット・グリフォン・バンデーン
日本ではあまりメジャーな犬種ではないため、名前にも姿にも馴染みがないという人が多いかもしれませんが、『ハウルの動く城』に登場する「ヒン」のモデルになったと聞けば、ピンと来る人もいるのではないでしょうか?
プチ・バセット・グリフォン・バンデーンはフランス原産の小型犬で、一般には「プチバセ」の愛称で呼ばれて親しまれています。「プチ」は「小さい」、「バセット」は「地面の近く」、「グリフォン」は「粗く硬い毛」、「バンデーン」はフランスの地名で、犬種名だけでその容姿の特徴を語ってくれています。もともとはウサギ猟などの狩猟犬として活躍していた犬だけあり、心身ともにタフなのも特徴です。
3.ポーリッシュ・ローランド・シープドッグ
こちらも日本ではあまり見かけない犬種ですが、原産国のポーランドでは人気を誇る大型犬です。「ポルスキー・オフチャレク・ニジニー」というこちらも長い別名を持っており、その頭文字をとって「ポン」という愛称で呼ばれます。何だか可愛らしいですね。
もともとは牧羊犬として活躍していた犬種で、おっとりした見た目に反して、羊を襲う敵に対しては勇敢に立ち向かうことで知られています。また、第二次世界大戦のときには、爆弾が落ちてくることを事前に察知し、多くの人の命を救ったというエピソードもあるほどです。
4.ブラック・アンド・タン・クーンハウンド
犬種に馴染みはなくても、「ブラック・アンド・タン」というカクテルは知っているという人はいるのではないでしょうか?カクテルの「ブラック・アンド・タン」は、ビールと黒ビールを二層にしたお酒ですが、このカクテルの名前はそもそも、犬の毛色である「ブラック・アンド・タン」に由来しています。ブラック・アンド・タン・クーンハウンドの容姿を見れば納得できますよね。
ブラック・アンド・タン・クーンハウンドはアメリカ原産の犬種で、鹿やアライグマだけでなく、クマやピューマといった大型野生動物の猟にも活躍する優秀な狩猟犬です。そのため、ドッグショーに出品される際にも、狩猟で負った「名誉の負傷」はマイナス評価とされないという珍しい犬でもあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?長い名前の犬種をサラリと言えれば、ちょっと自慢できてしまうかもしれませんね。あまり馴染みのない名前の犬種も、名前の由来や歴史を調べてみるとおもしろく、また、どの子もやっぱりとても可愛いです。みなさんも暇なときには、いろいろな犬種を調べてみてはいかがでしょうか?
ユーザーのコメント
10代 女性 オコジョ
「ノヴァ・スコシア・ダック・トーリング・レトリーバー」
が、一番長い名前です!
レトリーバーながら中型犬に分類される犬種で、性格は友好的。
理想的な家庭犬だそうです!