遺伝的にオオカミに近い!?歴史の古い犬種たち
これからご紹介するのは、DNA分析によって、「遺伝的にオオカミに近く、古い歴史を持つ」とされている犬種です。
「この犬がオオカミに近いとされているの!?」と思わず驚くような、オオカミとは遠く感じてしまうような犬種があるかもしれません。
1.歴史の古い犬種「柴犬」
日本を代表する犬「柴犬」も、古い歴史を持つ犬種の1つです。
見ため的にも、いきなりオオカミに近いことを疑ってしまいそうな犬種ですよね。
柴犬は日本の天然記念物に指定されている犬種のひとつであり、指定されたのは1936年です。
遺伝的に考えると、古くから血を受け継いでいる現存古代犬種であるとされています。
また、DNA分析によると、ハイイロオオカミから分岐した系統であるようです。
温暖湿潤気候に強い犬種であるため、やはり柴犬は日本犬として適している、日本で暮らしやすい犬種なのではないでしょうか。
柴犬と接していてオオカミに近い犬だなと私は感じたことがないのですが、みなさんはいかがですか?柴犬のこんなところがオオカミっぽい!と感じるところはあるでしょうか。
2.歴史の古い犬種「チャウ チャウ」
チャウチャウは中国華北原産の犬種であり、紀元前1000年以前から中国で暮らしていたとされています。
古い歴史を持つ犬種ですが、チャウチャウの最大の特徴である舌が青いということのルーツについては、未だに明確にされていません。
生真面目で、あまり遊ぶことをしないという性格の面では、古代的な要素が残されているとされ、オオカミのような性質の犬種だとされています。
3.歴史の古い犬種「秋田犬」
秋田犬の先祖である犬は、猟師の犬であるマタギ犬と呼ばれていた犬だったのではないかと考えられています。
江戸時代には闘犬にマタギ犬を交配しており、明治時代には強さと大きさを増すために土佐犬やシェパードやグレートデンとも交配していたようです。
しかし、1916年に日本では闘犬が禁止されることとなりました。そして、秋田犬の存続のために改良されていきました。愛好家や研究者たちの努力によって、秋田犬が国の天然記念物となったのは1931年のことでした。
4.歴史の古い犬種「アラスカン マラミュート」
起源は定かにされていませんが、狩猟や漁業をする人々によって飼育されていた犬種なのではないかとされています。
愛好家によって繁殖されるようになったのは1920年頃であったようです。
見た目はオオカミに近い姿をしていますが、日本ではなかなか見かけることのない犬種ですよね。
極寒の地で暮らすことに適している犬種なので、アラスカンマラミュートが日本で快適に暮らすことができるのは、北海道くらいなのではないでしょうか。
5.歴史の古い犬種「バセンジー」
あまり聞き慣れない犬種なのではないでしょうか。
バセンジーは中央アフリカのコンゴという場所で暮らしていた、ピグミー族が狩猟のために用いてきた犬種なのではないかとされています。
バセンジーは古代エジプトの遺跡から発掘された壁画や美術品に描かれているようで、それよりも古い歴史を持つ犬種なのではないかと考えられています。
1800年代の後半頃にアフリカからイギリスに持ち込もうとしたようですが、ジステンパーによって実現されませんでした。
しかし、1930年代にようやく持ち込まれ、1956年に公開された映画がきっかけとなり人気の犬種となりました。
まとめ
DNA分析によって「オオカミに近い」とされている、歴史の古い5犬種をご紹介しました。
アラスカンマラミュートなんかは一目でオオカミっぽい、と分かる犬種ですよね。見た目通り、古い歴史を持つ犬種でした。
また、日本犬を代表する柴犬も古い歴史を持つ犬種でした。「柴犬のツンデレなところが好き」という柴犬の飼い主さんは多いですが、そんなツンデレな性格も「オオカミに近い要素なのかな?」と私は思いました。
みなさんの愛犬にもオオカミに近いなと感じる部分があるかもしれません。愛犬の犬種を調べて、歴史を辿っているのか知ってみるのも面白いかもしれませんね♪