犬が『カッカッ』と呼吸をする原因と考えられる病気

【獣医師監修】犬が『カッカッ』と呼吸をする原因と考えられる病気

愛犬がカッカッといった乾いた咳をしている時はありませんか?一時的なものだと問題が無い場合が多いですが、時として病気のサインになっている事もあるようです。今回はそんな空咳についてお伝えしていきます。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

犬が『カッカッ』と呼吸をする原因

シーツの上で目を閉じているチワワ

空咳といわれる『カッカッ』という咳

愛犬がカッカッと乾いたような咳をしているのを見たことはありますか?
そのような咳は、一般的に『空咳』と言われています。

主に、喉などの呼吸器官が乾燥しているときに、空咳をすることが多いようですね。
湿度が低い場所や、舌を出しながらハァハァとしているときは喉が渇いてきますので、空咳をしやすくなります。
夏に冷房をしているときや、冬の季節などは特に乾燥しやすくなりますので、加湿して湿度が低くならないように対策をしましょう。

逆くしゃみ

空気を吸い込みすぎたことによって、一時的に発作のような状態になる『逆くしゃみ』のときにも、犬がカッカッと咳をすることがあるみたいです。

簡単に言うと、むせて咳をするときと同じような状況になっているということですね。
もし、ずっと逆くしゃみが続いている場合は、肩甲骨の間をマッサージするように軽く押すことで治まりやすくなると言われていますので、止まらないときに試してみるのも良いでしょう。

病気による空咳

一時的に空咳をしていたり、空咳をしていても元気そうだったりする場合は、問題が無いことが多いようですが、愛犬がしんどそうにしているときに空咳をしているときは、主に呼吸器官や心臓の病気になっている可能性がありますので、注意しなければいけません。

少しでもいつもと様子が違うと感じた場合は、病院に連れていきましょう。

『カッカッ』と呼吸をすることによって、考えられる病気

獣医師の診察を受けている犬

犬風邪と呼ばれるケンネルコフ

人間と同じように、犬も喉などの呼吸器官が乾燥していると、そこからウィルスや細菌が繁殖して風邪のような症状になってしまいます。

その中でも気を付けたいのが『ケンネルコフ』と呼ばれる病気です。
別名『伝染性気管支炎』ともいわれるこの病気は、犬風邪としても知られています。

主に風邪と同じ症状で、咳や発熱といった症状を始め、鼻水が酷く食欲がなくなったり、目に見えて元気がなくなったりしてしまいます。
重症になってしまうと、肺炎になって命に関わることにもなってしまうので注意が必要です。

気管虚脱

空咳をすることで知られる厄介な病気の1つとして、気管虚脱というものがあります。
症状は、何かしらの原因で気管が潰れてしまって、肺に空気を送り呼吸をしにくくなります。
空気を肺に送りにくくなっているので、必死で息をしようとすると、余計に気管に負担をかけて咳込んでしまいます。
最悪の場合、呼吸困難になり、命を亡くしてしまうこともありますので、なるべく早く治療をすることが大切となります。

この病気は高齢の小型犬に多くみられ、気管軟骨が弱くなることや肥満が原因で起こります。
ふだんの生活だと気管が首輪等で圧迫されないように注意したり、喉を乾燥させないように気を付けできるだけ予防していきましょう。

心臓に関わる病気

心臓に関わる病気の症状の1つとして空咳があります。
心臓疾患は、症状が酷くなって様子がおかしいと気づいたときには、すでに進行していることが多いので、早期発見をすることが大事です。

症状が悪化すると咳が止まらなかったり、常に息苦しくしていたり、腹水が溜まったりといった、とても苦しい状態が続いてしまいます。
命に関わる危険な病気ですので、頻繁に空咳をしていて、何かおかしいと感じたらできるだけ早く病院で診てもらうことをおススメします。

私事になってしまいますが、以前一緒に暮らしていた愛犬のマルチーズは、小さい頃から心臓が弱く、カッカッと空咳をよくしていました。
ただ、初期の段階から薬を飲んでいたので、症状をかなり抑えることができ、長生きすることができました。
ちなみにマルチーズやチワワ、ポメラニアンといった小型犬は、特に心臓疾患になりやすい犬種として知られています。
心臓病はとても怖い病気の1つですが、なるべく早く気づいてあげることで、進行をかなり抑えることができますよ。

まとめ

元気に窓の外を見るミニチュアシュナイザー

乾燥しているときに、犬がカッカッと空咳をすることが多いようですね。
空咳は危険な病気の貴重なシグナルになっていることもありますので、少しでも気になる場合は、病院に連れていって検査をすることをおススメします。

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