日本ではどんな犬種が飼われているの?
一般社団法人ジャパンケネルクラブの「犬種別登録頭数ランキング(2017年)」によると、日本では全133犬種が飼われており、上位5位は以下のような結果となりました。
- 1位:プードル(75,129頭)
- 2位:チワワ(49,954頭)
- 3位:ダックスフンド(25,156頭)
- 4位:ポメラニアン(18,443頭)
- 5位:柴(11,829頭)
5位に柴犬が入っているものの、やはり小型犬が圧倒的に人気ですね。
実は近年のペットブームにより、犬猫の飼育数が、15歳以下の人口数を上回ったことをご存じですか?犬や猫に癒しを求めて飼い始めた人や、一人暮らしでも飼う人が増えたこと、子供が成人して第二の子育てとして飼う人が増えたことが原因だと考えられています。そしてそれは、飼育のしやすさという観点から、小型犬が人気だと考えられます。
では逆に、日本に1頭しか飼われていない犬種はどのような犬種なのでしょうか?
- 131位:クロアチアンシープドッグ(1頭)
- 131位:ピレニアンシープドッグ(1頭)
- 131位:スムースフォックステリア(1頭)
ここでは、散歩していてもなかなかお目にかかれない、希少な犬種をご紹介したいと思います。
希少な犬種①クロアチアン・シープドッグ
- 英語表記:Croatian Sheepdog
- 原産国:クロアチア
歴史
クロアチアン・シープドッグの起源は定かでないといわれています。1374年に発見されている文書では、すでにクロアチアン・シープドッグのような犬が描かれており、1700年の文書でも同じような姿が描かれていることから、約320年の間、姿がほとんど変わっていないと考えられています。
クロアチアン・シープドッグが多く生息していたクロアチアのスラヴォニア地方で、1935年頃から繁殖が開始され、牧羊犬として活躍していました。
特徴
もともと牧羊犬であったためとても活発で、仕事をするのが好きな犬種です。外敵から人間や羊を守るため警戒心が強く、飼い主の指示には忠実に従います。
ほとんどのクロアチアン・シープドッグがブラックの毛色を持ち、ふわふわとウェーブがかっています。三角の大きい耳が魅力的ですね。
希少な犬種②ピレニアン・シープドッグ
- 英語表記:Pyrenean Sheepdog
- 原産国:フランス
歴史
20世紀初頭までピレニアン・シープドッグの存在があまり広まっていなかったため、起源が明確にされていません。その小柄な体型と勇敢な性格から、戦争中は負傷者の捜索において活躍したといわれています。
特徴
体は小柄ながら性格は勇敢で、知らない人や犬に対して警戒心をあらわします。しかし飼い主には忠実で、ルールをきちんと守る頭の良さを持ち合わせています。自分で考えて判断する行動力もあり、機敏に動くことができます。おじいちゃんのような見た目から、癒される人も多いでしょう。
希少な犬種③スムース・フォックス・テリア
- 英語表記:Smooth Fox Terrier
- 原産国:イギリス
歴史
起源は、明確にされていないといわれていますが、ブルテリアやビーグル、グレーハウンドなどの犬種との交配によって生まれたと推測されています。
ワイヤー・フォックス・テリアという犬種と似ており、かつては同犬種として交配が行われていました。しかし1985年にそれぞれが独立し、2種の交配が禁止されました。
特徴
スムース・フォックス・テリアは、小柄なからがっちりとした筋肉や骨格を持っています。テリア種の中でも高い身体能力を持ち、スピードと体力量に優れた犬種です。遊ぶことが大好きで、動いているものを追いかける狩猟本能が根強く残っています。ドッグスポーツやアジリティに向いている犬種かもしれません。ブラックやホワイト、ブラック&タンなど、様々な毛色があるのも魅力的ですね。
まとめ
珍しい犬種だからか、起源がはっきりと明確にされていない犬種が多いですね。私も実際に、これら3犬種を見たことがありません。2017年の犬種別登録頭数ランキングではこれら3犬種が1頭と登録されていますが、0頭の年度もあります。
人気の犬種、小型の犬種、大型の犬種、みんな可愛くて、性格も様々で、家族として迎えるときに悩む方も多いと思います。
犬のしつけに自信がある方、珍しい犬種を飼ってみたい方、ぜひとも検討してみてはいかがでしょうか。