犬がお漏らしをしてしまう4つの原因

【獣医師監修】犬がお漏らしをしてしまう4つの原因

なぜ犬はお漏らしをしてしまうのか、「メス犬に多い疾患」「オス犬に多い疾患」「ストレス」「加齢による筋力の衰え」の4つの原因について解説しています。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

お漏らしの原因 その①「メス犬に多い疾患」

カーペットを汚してしまった子犬

先天的異常

先天的に尿道や尿管や膀胱などの泌尿器系の器官の奇形や異常があり、お漏らしの原因になることがあります。とくに、「異所性尿管」という疾患は、メス犬がお漏らしをしてしまう原因となる代表的な奇形です。

腎臓から膀胱に繋がっているはずの尿管が、膀胱ではなく、尿道や膣に繋がってしまっているという奇形です。つまり、膀胱に繋がっていないことで、膀胱におしっこをためることができないため、常にお漏らしをしている状態になってしまっているのです。

この奇形に対する対策は、可能な限り、外科的な手術を行うということです。しかし、手術が難しい場合、対症療法による治療しかありません。

尿道括約筋機能不全

先天的な場合と後天的な場合があり、ホルモンのバランスが原因で起こるとされ、中型犬や大型犬に多いようです。

本来ならば閉めておくことができる尿道括約筋の収縮機能が低下しているため、尿道が縮んでしまい、おしっこが漏れ出してしまう状態です。後天的である場合、避妊手術によって卵巣を摘出したことが関係しているのではないかとされています。

対策としては、女性ホルモンの投与が有効的であるとされ、エストロゲンの内服などによって治療が行われています。

お漏らしの原因 その②「オス犬に多い疾患」

緑色のカーペットを汚してしまった子犬

前立腺肥大

加齢によってホルモンのバランスが崩れ、前立腺が肥大し、周囲にある神経などを圧迫することがお漏らしの原因になることがあります。対策としては、去勢手術を行うことが有効的であるとされています。

前立腺膿瘍

膀胱炎に併発していることが多いようなのですが、感染を起こし、前立腺に膿がたまります。そうすると、お漏らしをしたり、血尿や膿尿が出ることがあります。

逆におしっこがでなくなってしまうこともあり、重度になると前立腺が破裂し、命の危険さえあります。対策としては、去勢手術を行うことが有効的であるとされていますが、感染に対しては抗生物質が用いられたり、前立腺の切除手術が必要な場合もあります。

お漏らしの原因 その③「ストレス」

部屋の隅で背中を向けている犬

精神的な理由によってお漏らしをすることがあります。引っ越しなどで生活環境が大きく変わってしまったとき、新しい家族が増えたとき、飼い主からの愛情不足、不安や寂しさ、恐怖心など、原因は様々です。飼い主の気を引くため、わざとお漏らしをしてしまう犬もいます。

ストレスによるお漏らしであると理解している場合、決して叱ったりしてはいけません。そのお漏らしの後片付けをする際も犬はしっかり飼い主の様子を見ていますので、面倒くさそうにしたり、イライラした態度をしたり、犬に更なる不安や寂しさを与えないようにしましょう。

対策としては、ストレスの原因となっているものを取り除いてあげることです。何に対して不安なのか、何に対して恐怖心を抱くのか、なぜ寂しいのか、なぜ気に入らないのかなど、日々の愛犬の様子をしっかりと観察し、お漏らしの原因を探ります。

お漏らしの原因 その④「加齢による筋力の衰え」

おむつをした犬のお尻

老犬のお漏らしの原因のほとんどは加齢による筋力の衰えです。筋力の衰えは、膀胱や尿道の筋肉にも影響を及ぼします。

筋肉が緩むことで、膀胱にたくさんのおしっこをためておくことができなくなってしまうため、お漏らしをしてしまうのです。

また、筋肉の衰えと足腰が弱くなることで動作が鈍くなり、トイレに移動するのに時間がかかってしまい、間に合わなかったということもあるでしょう。

老犬は必ずと言って良いほどお漏らしをします。こまめにトイレに連れて行くことや、おむつをしてあげるなどの対策が有効的です。

まとめ

トイレシートにおしっこできた子犬

犬は、身体的にも精神的も健康である場合、基本的にお漏らしをすることはありません。

お外でしかトイレをすることができず、雨が降り続いてお散歩に行くことができないとしても、何時間でもトイレを我慢してしまうほどです。

お漏らしをすることには必ず原因があります。原因を取り除いてあげることで必ず解決することができます。年齢・性別に関係なく膀胱炎や尿路結石症などがある場合にはお漏らしをしてしまうことがありますので、注意が必要です。

身体的な原因なのか、精神的な原因なのか、自身でわからない場合には獣医さんにも相談してみましょう。

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