犬のalp値が高い原因と下げるための治療法

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犬のalp値が高い原因と下げるための治療法

犬のALP値って一体何の値を示しているのか、分からない飼い主も多いと考えられます。犬の血液検査でALP値が高いと診断された場合、病気に罹患するリスク、あるいはもう既に犬が病気になってしまっている可能性を示しています。ALP値の高さは、犬の隠れた病気を発見するための検査項目なのです。

監修:獣医師 平松育子

(ふくふく動物病院)

犬のALPとは

血液検査を受ける犬

ALPとは一般的に、アルカリフォスターゼと呼ばれている血液検査項目です。犬の身体のあらゆる器官の中にALPは存在していますが、犬の血液検査によってALP項目が通常よりも高い場合、肝臓系や胆管系の病気に罹患している、あるいは罹患するリスクが高い事を示しています。

犬の肝臓系や胆管系の病気は、血液の検査をしなければ見つける事が難しい病気なので、犬のALPの検査項目は病気の早期発見のために、欠かせない項目であると考えられます。

犬のALP値が高い原因と考えられる病気

血液の画像

犬の身体の胆汁という消化酵素に、ALPは多量に含まれています。この胆汁が何らかの原因によって、小腸にうまく流れる事ができずにいると、胆汁が血液に漏れてしまう現象が起きます。血液に胆汁が混ざると、ALPの検査項目の正常値(20~150)を超えてしまいます。

したがって犬の血液検査を実施した際に、ALPの検査項目に引っかかってしまうのです。犬のALP検査項目は通常、正常値の20を下回っていても特に問題はありません。ALPの値が150以上と高くならなければよいので、犬のALPの値が少ない場合は、ほかの肝臓の酵素の値と総合的に考えて肝機能低下を疑場合もあります。

ただし治療などでステロイド剤を服用している犬は、ALPの値が正常値よりもよ高く検出されてしまいます。犬のステロイド剤はALPを誘発してしまう機能があり、長期間ステロイド剤を服用すればするほど、ALPの値はどんどん高くなっていきます。

犬のALPが高い事で疑われる病気は、胆管に結石ができてしまう胆石症や、ガン、中毒、クッシング症候群など、早急に治療をする必要がある病気が多いです。

犬の身体に隠れている病気を、より早く発見するためにも、動物病院で定期的に健康診断をしてもらう必要があります。犬の健康診断には、血液検査も検査項目に含まれているはずなので、年に最低でも1回は血液検査をしてもらってください。

犬の病気の早期発見と早期治療が、寿命をより長くします。ステロイド剤を利用していて、犬のALPが高い場合には、担当の獣医師とよく相談をして、別の薬に切り替えるか、投薬量を少なくするなどの対処をしてもらいましょう。

犬のALP値が高いときの治療法

薬と犬

犬のALP値が高い多くの場合に考えられる病気の治療法は、投薬治療が主となります。または犬に、食事制限を行い、タンパク質を多く摂り過ぎないように指導が入ります。

よほど緊急性がない限りは、犬の手術という手段に及ばないと考えられますが、犬のガンや悪性腫瘍の場合には、この限りではありません。特に犬の血液検査でALP値が高く、ガンが見つかった場合には、既にガンの初期段階ステージではない事も多く、緊急手術を行う場合があります。

犬のALP値が高いと結果が出た場合に、獣医師から飼い主に、最近の犬の健康状態や、身体の不調についていくつか質問があるでしょう。その後、必要であれば精密検査を行い、病気の特定を急ぎます。

犬の血液検査でALP値が高く、エラーが出る場合に考えられる病気は、どの病気も重いです。特に犬のガンは、見つかってからでは既に手遅れの可能性が高い場合もあります。定期的に犬の血液検査を行えば、ALP値の数値、病気の早期発見と早期治療につながるので、健康検査は犬であっても必要です。必ず毎年受けるように心掛けましょう。

まとめ

健康診断を受ける犬

犬のALPという単語は、私たち飼い主であっても聞き慣れない単語ですが、実は犬の身体に隠れている病気を発見するためには欠かせない血液検査項目です。犬の治療方法によっては、身体に重い負担が課せられる場合も想定されます。手術となると犬は入院もしなければなりません。

しかし犬の心の支えは、飼い主とその家族です。犬のALP値が高いとき、その病気と闘う犬を、何があっても応援してあげましょう。

記事の監修

  • 獣医師
  • 平松育子
  • (ふくふく動物病院 院長)

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

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  • 30代 女性 モモ

    人と同じように、犬の肝臓は痛みを感じることがないため「沈黙の臓器」と呼ばれていますよね。
    なかなか症状がでてこないため、症状が出た時には進行がかなり進んでいる時だといいます。
    しかし、犬の肝臓は自己再生力の強い臓器ともいわれていますので、早期発見ができれば食事管理や投薬などで回復することがあるそうです。

    大切なのは、やはり早期発見になると思います。
    犬のalp値というのは、初めて聞きましたが、血液検査でわかるとのことなので、定期的に健康診断を受けることが必要ですね。

    大切な愛犬が少しでも長く、健康で暮らせるように、飼い主にできることはしていきたいですね。
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