犬を呼んでも戻ってこない!主な理由としつけ方

犬を呼んでも戻ってこない!主な理由としつけ方

私もまだ「愛犬たちに呼び戻しをしつけておいて良かった」という場面に遭遇していませんが、呼び戻しの必要性を感じていない飼い主さんが多いのではないでしょうか。必要性について一緒に考えてみませんか。

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犬の「呼び戻し」の重要性

こちらに向かって走ってくる犬二頭

愛犬の名前や「おいで」と呼べば、ほとんどの犬が飼い主さんの元へ来てくれると思います。

しかし、とても重要な場面で、この「呼び戻し」が出来なかった事で、迷子や事故に繋がってしまった、というケースが最近多いようです。

「オテ」や「オスワリ」は教えてあげるのに、「呼び戻し」を教えていない、そんな飼い主さんが多いのは、呼び戻しが必要な場面を想像できていないからかもしれません。

まずは、呼びもどしが出来ていれば防げた事故やトラブルについて、いくつかの事例をみながら、「呼び戻し」の重要性について考えてみましょう。

預け先から脱走してしまった!

最近、SNSの書き込みでよくで見かけるのですが、「愛犬が預け先から脱走してしまい捜索中」という書き込みです。

目撃情報はあるものの、未だにお家に帰ることができていないケースも多くあるようです。

このような場面で「呼び戻し」の訓練がしっかり出来ていれば、このようなことにはならなかったかもしれません。

お散歩中に事故に遭ってしまった!

お散歩中、愛犬が急に走り出し、飼い主さんがリードを手放してしまったことで、車道に飛び出してしまった愛犬が車に轢かれてしまった、という痛ましい話を耳にすることがあります。

つい最近も“愛犬が重体なんです”という話を耳にしたばかりです。

「呼び戻し」をしっかりしつけてあれば、車道に飛び出してしまう事を防げたかもしれません。

このようなときは、“待て”や“止まれ”の指示で走ることをやめ、“おいで”や“来い”などの呼び戻しによって飼い主さんの元に戻るよう、しつけておく必要があるでしょう。

犬が呼んでも戻ってきてくれない理由

こちらに振り向く犬

犬には「呼ばれたら飼い主さんの元へ戻る」という習性があります。

しかし、なぜ紹介した事例のように、呼び戻しに応じなかったのでしょうか?

その理由について考えてみましょう。

理由 その①「呼び戻しが習慣化されていない」

「呼ばれたら飼い主さんの元へ戻る習性がある」と説明しました。
たしかに犬の中にはしつけなくても100%呼び戻しに応じることができる犬もいますが、訓練せずに呼び戻しが出来る犬は「とても稀」なことです。

教えてあげなければできない、それは当たり前の事です。

呼び戻しも十分な訓練が重要で、なおかつ習慣化させなければなりません。

飼い主さんに呼ばれたら戻る、ということが普段からどんな場面でもできるようにしましょう。

脱走してしまったときなどに応用できるよう、飼い主さん以外の人の呼び戻しにも応じるようにしつける必要があります。

理由 その②「コマンドが定まっていない」

呼び戻しのためのコマンドをあれもこれも使用している場合、犬が混乱して、呼びもどしを理解出来ていない事があります。

コマンドは犬が理解しやすいように、1つに絞り、同じような言い方で呼びもどすようにしましょう。

理由 その③「コマンドが怒っている時と同じ言い方になっている」

コマンドの口調が強すぎる場合や、叱っている時と同じ音で呼びもどしを行うと、逆に逃げ出す事があります。

飼い主さんのほとんどは、「愛犬は自分の名前を理解している」と思っているかもしれませんが、それは勘違いです。犬は人間のように、自分の「名前」を理解しているのではなく、その言葉の「音」を記憶しているんです。

褒められるときも名前を呼び、叱るときも名前を呼んでいては、叱られたときの印象がとても強く残ってしまうでしょう。

そのため、「○○!」と名前を呼んで呼び戻そうとしたとき、「あ…やばいな。ご主人様が激怒しているぞ。このまま逃げてしまおう。」なんて思って、呼び戻しに応じないことがほとんどです。

理由 その④「遊んでいると勘違いして楽しくなっている(または興奮している)」

コマンドや呼びかけを、遊んでくれていると勘違いしている場合があります。

また、走って追いかけた場合、それを「遊び」だと勘違いして、余計に逃げてしまう場合もあります。

愛犬を呼びもどす時は冷静になって、遊びと勘違いさせないようにしましょう。

犬を呼んだら戻ってくるようにしつける方法

こちらに向かって走ってくるバーニーズ

コマンドはひとつだけにする

呼び戻しに使用することができるコマンドはたくさんあります。

  • 来い
  • おいで
  • 戻れ
  • Come

しかし、実際にしつける時は、必ずひとつの音に統一してしつけを行うようにしましょう。

たとえば、呼び戻しの音を「来い」にしたとき、「来い」の音で犬を叱ってはいけません。呼び戻すために「来い」と指示を出したのに、叱られていると勘違いしてしまうからです。

また、コマンドをひとつにする事で、飼い主さん以外の人でも、呼び戻しを行う事がことができるようなります。

名前を呼んで叱ってはならない

呼び戻しをマスターするために大きなポイントとなるのが、名前を呼んで叱ってはならないということです。「名前を呼ばれる=叱られる」と認識してしまうからです。

名前を呼んでも来ない、無視するなどの原因になります。「名前を呼ばれたときは必ず良いことがある」、と認識させなければなりません。

まとめ

ゴールデンレトリーバーと後方にいる三人の人

脱走してから自宅に戻らない愛犬を待ち続けている飼い主さん、交通事故に遭って亡くなってしまった愛犬を想って後悔し続けている飼い主さんを多く見てきました。呼び戻しのしつけをしていなかったことで深い悲しみを抱えている飼い主さんもいらっしゃるでしょう。

この記事を読んで下さっている飼い主さんのうち、どれくらいの方が愛犬に呼び戻しのしつけを行っているのでしょうか?
なかには、呼びもどしのおかげで、迷子や脱走を防ぐ事ができた、という方もいるかもしれませんが、呼びもどしを教えていない、という方もいらっしゃると思います。

もちろん私は、呼び戻しが「必須のしつけ」だと思っています。

呼び戻しは愛犬の命を守る大切なしつけです。成犬になってからでもマスターすることができますので、ぜひ教えてあげましょう。

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