多頭飼いで犬同士が喧嘩をする原因とは?やりたい対処法まで

多頭飼いで犬同士が喧嘩をする原因とは?やりたい対処法まで

犬同士が喧嘩をしてしまう原因は主に「上下関係」にあります。喧嘩をすることで上下関係を築こうとしているのです。犬同士の喧嘩をやめさせるための対処法についてご紹介しています。

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記事の監修

犬の気持ちは行動に現れる。知っていますか?犬が顔を左に向けた時にはストレスを受けている可能性があることを。犬は様々な方法で人に気持ちや考えを伝えているのです。それを受け止めてアドバイスとして活かすことを仕事としております。様々な専門の知識と20,000時間以上の教育実績があなたとその愛犬の生活を助けて豊かに導きます。

多頭飼いの悩み「犬同士の喧嘩」

ラブラドールレトリーバー同士の喧嘩

「犬同士が喧嘩」することは、多頭飼いをしている飼い主さんの悩み事のひとつではないでしょうか。

我が家でも新しく犬を迎えるとき、先住犬と仲良くすることができるのか、先住犬は受け入れてくれるのかといつもドキドキしています。

一代目と二代目の愛犬たちは、会わせた途端に喧嘩を始めてしまい、仲良くなれるのかと最初はとても不安になったことを覚えています。三代目と四代目の愛犬たちは、これまでに全く喧嘩をしたことがなく、会わせてた瞬間から仲良くしてくれてホッとしました。

ケンカになる原因とは?

犬同士が喧嘩をしてしまう原因は「上下関係を築けていないから」と考えられます。

犬は群れで生活をする動物であり、それは人間と暮らす中でも同じことです。群れの中にはリーダーがいて、その下のものたちの間にも上下関係があります。

現在の我が家の上下関係は、

  • 私お母さん(一番上)
  • 三代目お姉さん(二番目)
  • 四代目弟(三番目)

このような感じです。

多頭飼いで犬同士が喧嘩する時の対処法

フレンチブルドッグ同士の喧嘩

対処法 その①「喧嘩は無理に止めない」

喧嘩が始まってしまうとすぐに止めさせたくなりますが、命の危険がない喧嘩であれば、やめさせる必要はありません。それは「犬は喧嘩をすることで上下関係を築こうとしている」からです。

飼い主さんが中途半端に喧嘩を止めさせてしまうと、いつまでも上下関係を築くことができずに喧嘩が続いてしまうことも。我が家の一代目と二代目の愛犬の喧嘩は、決して相手にケガを負わせることありませんでしたし、先住犬が後住犬に対して教育しているようにも感じました。

もちろん、ケガを負わせてしまうほど激しい喧嘩に発展してしまったときには止めるべきですが、そうでなければしばらく見守ってあげましょう。

監修ドッグトレーナーによる補足

犬の喧嘩を止めさせるには、 「大量の水をかける」ことで興奮が抑えられます。喧嘩が止まったらすぐに犬同士を引き離して再発を防ぎます。効果的ですが、室内で行うのは難しいです。

「大きな音の出るものを地面に叩きつける」ことも効果的。新聞紙を丸めたものやおもちゃのラッパなど、大きな音が出るものなら何でもOKです。これは室内で効果的ですが、外で行うのは不向き。

おすすめできませんが、「喧嘩をしている犬の間に足を入れる」ことで止めさせる方法もあります。当然ながら足を噛まれるリスクがありますが、腕よりも怪我のリスクは低いと考えられます。ただし、近くに頼れる物が何もない場合に限ります。

対処法 その②「状況によっては飼い主さんが上下関係を作ってあげる」

先住犬と後住犬の良い関係を築くために、飼い主さんは先住犬を優先し、自分が下のものだと後住犬に教える必要があるという考えがあります。

我が家ではそれを実践しています。状況によって変わることもありますが、お散歩に行くのは先住犬が先と決めています。

愛情は平等に注ぐ

当たり前のことかもしれませんが、愛情は全ての犬に対して平等である必要があります。飼い主さんの愛情が愛情が平等だからこそ、犬は安心するし気持ちも安定します。

愛情に優先順位があれば、犬はそれを察してストレスを感じてしまいます。そのストレスが喧嘩の原因になってしまうこともあります。

対処法 その③「それぞれにテリトリーを与える」

食事の場所や寝る場所、くつろげる場所など犬それぞれに自分のテリトリーを与えてあげることで喧嘩をなくすことができます。

仲の良い犬同士であれば問題ないかもしれませんが、相性の悪さから喧嘩をしてしまう犬同士の場合、自分の安心できるテリトリーがないと大きなストレスの原因になってしまいます。上下関係を築くことができていても、そのストレスが爆発してしまうと喧嘩に発展してしまうこともあるのです。

たとえば、テリトリーとしてそれぞれにケージを用意します。

  • それぞれのケージの前にお皿を置いて食事を与える
  • それぞれのケージの中にトイレを設置する
  • それぞれのケージの中で寝かせる

このように、自分だけのテリトリーを与えることでストレスの軽減に繋がり、喧嘩を予防することが期待できるでしょう。

まとめ

二頭のヨーキーを抱っこした女性

どんなに仲の良い犬同士でも、たまには喧嘩をすることがありますが、上下関係を築くことができていれば、「これは僕のおもちゃだぞ!」「貸してくれても良いじゃないか!」といった、ちょっとした小競り合いでおさまります。

我が家の一代目と二代目の愛犬たちは、上下関係を築いてからは全く喧嘩をすることはありませんでした。犬同士がしっかり上下関係を築くことで喧嘩をすることはなくなるのです。

大切なのは、飼い主さんがリーダーとして信頼されること。信頼関係が築けていないと「自分がリーダーになるぞ!」と、犬同士が激しい喧嘩をしてしまう可能性があります。

ケガを負わせたり命の危険があるほどの激しい喧嘩になってしまうこともあるので、まずは飼い主さんが犬たちから信頼されるリーダーであるようにしましょう。

監修ドッグトレーナーによる補足

必ずしも先住犬が優先が良いわけではありません。

犬同士の相性によっては、後から来た犬を優先的に構ってあげた方が良い場合もあります。

そこから犬同士の関係が改善していけるしつけを始めていきましょう。

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ユーザーのコメント

  • 投稿者

    40代 女性 花ちゃん

    柴犬オス4歳 メス3歳 いきなりオスが
    メスに 噛みつくように
    なり 今別々の部屋に していますが
    今まで通り仲良くならないでしょうか?

    また発情期なのでしょうか?
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