年老いた犬にしてはいけないNG行為3選

【獣医師監修】年老いた犬にしてはいけないNG行為3選

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今まで病気もせず元気に暮らしてきた愛犬でも、年をとればいろいろなトラブルが付きものです。しかし、老化のサインは突如あらわれるもの…。そこで今回は、年老いた愛犬と快適に過ごすために、してはいけないNG行為をいくつかご紹介します。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

年老いた犬にしてはいけないNG行為

「歩行が遅くなった」「食事の好みが変わった」「トイレの失敗が多くなった」など、老化のサインは突如あらわれます。
さまざまな変化があらわれた老犬にとって、今までと同じ生活スタイルでは負担が大きいものです。
では、快適に過ごせる環境とは、どのようなものなのでしょうか。
ここでは、年老いた愛犬にしてはいけないNG行為と、飼い主が改善すべき生活スタイルをご紹介します。

1.散歩において老犬にしてはいけないNG行為

散歩中の犬

  • 散歩に行きたがらないのにも関わらず、無理に散歩に出かける
  • 自転車に乗って散歩をする
  • 若いころと同じコースや所要時間で散歩を行う
  • 時間帯を考えずに散歩をする
  • 疲れている様子がみられるにも関わらず、散歩を続ける

高齢になると、散歩を誘っても外に出たがらない、歩こうとしないなどの態度を示すようになります。もちろん適度な散歩はとても大切です。外の世界に触れることで気持ちがリフレッシュするだけでなく、歩くことで全身の血液循環がよくなります。極端に嫌がったり、病気でない限りは散歩に出かけましょう。

老犬は、「散歩に行きたい!」と元気な日もあれば、「今日は体調は悪いな…」とあまり歩きたがらない日もあります。このとき、無理に散歩に出かけることはNGです。愛犬の様子をきちんと観察して、散歩の有無を判断しましょう。

散歩に出かける場合は、1回の散歩は15~20分を目安に、交通量と人通りが少ないコースや時間帯を選びます。目や耳が悪くなっている可能性があるので、車や人、急な段差などでケガをしないよう、飼い主は常に愛犬に気を配りましょう。ましてや、自転車に乗って散歩をするなどの行為は、決してしてはいけません。それは年老いた犬に関わらず、すべての犬に言えることです。

また、体力の消耗が激しい老犬にとって、散歩の時間帯はとても重要になります。真夏の暑い時間帯(昼間~夕方)や、真冬の早朝や日没後などは、散歩の時間帯としてNGです。これらの時間帯は避け、疲れがみられる、呼吸が苦しそう、歩くのが遅くなったなどの変化がみられたら、すぐに休憩することが大切です。

老化のサインと病気の症状は似ています。足をひきずっている、呼吸がしずらそうなどの症状がみられた場合は病気が隠れているかもしれません。老化のサインだと認識して放置せず、すぐに動物病院で診てもらいましょう。

2.家庭環境において老犬にしてはいけないNG行為

  • 老犬にとって負担となる家庭環境なっている
  • 床ずれをしやすい寝床になっている
  • 床ずれ防止として、ドーナツ型クッションを使う
  • 愛犬の床ずれに気付かない

カーペットの上の犬

高齢になると運動能力や視力の低下があらわれ始めるため、家庭内の環境を整えましょう。今までと同じ家庭環境では老犬にとって負担となるので、NGといえます。小さな段差でも転んでしまったり、フローリングなどで滑って骨折や脱臼を引き起こしてしまう可能性もあります。可能な限り段差を無くし、床にはカーペットを敷いてあげましょう。家具の角には保護シートを貼ることで、万が一ぶつかったときもケガをしなくて済みます。

また、寝ることが多くなる老犬において心配されることが、床ずれです。床ずれは、体と寝床に面した部分が長時間圧迫されることで血流が悪くなり、筋肉や皮膚組織が壊死してしまう状態をいいます。とくに骨が出っ張っている膝や肩甲骨、かかとなどの皮膚が薄い部分は、注意が必要です。

2~3時間おきに寝返りをさせてあげることが理想です。低反発素材のマットを敷き、とくに圧迫されやすい部分に関しては、クッションを当ててあげましょう。ドーナツ型のクッションもありますが、一か所に体重が集中してしまう可能性があるので、使用はNGです。

このとき、床ずれを起こしていることに気付かないこともNGといえます。床ずれは未然に防ぐことができるものなので、飼い主の義務として、愛犬の健康を守りましょう。

3.食事において老犬にしてはいけないNG行為

  • ご飯を無理やり食べさせる
  • 足や首に負担となる姿勢で食べさせる

老犬の食事介助

老犬になると食欲不振になってご飯の量が減ったり、食べなくなることがあります。その場合、病気を引き起こしている可能性もあるので、動物病院で診てもらいましょう。

老犬がご飯食べない理由として、病気以外に2点あります。

  • ご飯が美味しく感じることができないため
  • 食事の姿勢が辛いため

老犬になると味覚や嗅覚が衰えてくるため、「ご飯は美味しい」という気持ちが薄れてきます。その場合は、嗜好性の高いご飯を混ぜたり、人肌程度のお湯で温めることで香りが出て、食欲の促進が期待できます。このとき、無理やり食べさせることはNGです。嫌がる素振りがみられたらすぐに止め、ゆっくり時間をかけて少しずつ与えましょう。

また、老犬になると足や首の筋力が衰えるので、食事の姿勢も苦痛に感じてしまいます。今までと同じ食事スタイルで与えることは、老犬にとってNGです。台などを用意し、足や首への負担を減らしてあげましょう。

まとめ

静かに寝ているヨーキー

老化のサインを目の当たりにしたとき、驚いてしまう飼い主さんも多いのではないでしょうか。「少しでも長生きしてほしい」。飼い主なら誰しもが望むことです。それは年をとっても、見た目が老いても、変わらない想いです。

少しでも楽しく一緒に過ごすために、愛犬のために可能なことはなんでもしてあげましょう。

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