お金に余裕が無い人が陥りやすい「ペット貧乏」にご用心

お金に余裕が無い人が陥りやすい「ペット貧乏」にご用心

愛犬のためにかかる費用は多岐にわたり、意外とお金がかかります。そして最近、ペットを飼ったために貧乏になってしまう人が増えてきているそうです。犬の平均寿命は延び、30年前の約2倍になっています。これは大変喜ばしいことですが犬の寿命が延びる分、費用もかかります。この記事では、犬との暮らしにかかる費用や犬の生涯費用、ペット貧乏に陥らないためにはどうしたらいいのかについてご紹介します。

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「ペット貧乏」が増えている!?

お金を数える女性

犬は人の心身を健康にし、子供の成長にもよい影響を与え、一緒に暮らす家族の人生を豊かにしてくれます。

しかし、犬を飼っている方の多くが実感されていると思いますが、犬との暮らしにはお金がかかります。

そして今、「ペット貧乏」と呼ばれる状態に陥ってしまう人が増えているようです。

ペット貧乏とは?

ペット貧乏とは字面からお分かりのように、ペットのための出費がかさみ、貧乏になってしまうことです。犬にかかる費用も、毎日のドッグフード代だけでは済みません。

トイレシートなどの消耗品、シャンプーやトリミング、予防薬、病気やケガの治療など意外と費用がかさみます。そして、今や犬の平均寿命は約15歳。犬の生涯費用をトータルにすると100万円単位になります。

では、犬との暮らしにかかる費用について具体的に見ていきましょう。

犬との暮らしにかかる費用

男の子と犬

犬との暮らしにかかる費用を初期費用、年間でかかる生活費、年間でかかる医療費ごとにご紹介していきます。

犬の体型によってかかる費用に差がありますが、今回は日本で人気の高い小型犬で算出したいと思います。

なお、犬の健康状態や地域相場などによって費用は異なりますので、あくまでも目安として参考になさってください。

初期費用

  • 畜犬登録…3,000円(地域によって異なる)
  • 狂犬病予防注射…3,500円(動物病院によって異なる)
  • 健康診断…4,000円(検査内容、動物病院によって異なる)
  • 混合ワクチン接種2回分…16,000円(ワクチンの種類、動物病院によって異なる)
  • 生活用具一式…30,000円

生活用具とは、サークル、クレート、トイレ、食器、お散歩グッズなどです。上記費用を合計すると、56,500円になります。

年間でかかる生活費

  • ドッグフード…36,000円
  • おやつ…12,000円
  • トイレシート…12,000円
  • おもちゃや犬用グッズ…18,000円
  • その他消耗品…18,000円

ドッグフードは銘柄によって費用が大きく変動します。特に、療養食やダイエットフードは費用が高めになります。上記の合計は96,000円です。

年間でかかる医療費

  • ノミダニ予防薬…12,000円
  • フィラリア予防薬…12,000円(フィラリア検査代含む)
  • 狂犬病予防注射…3,500円
  • 混合ワクチン接種…8,000円
  • 健康診断…4,000円

これらは動物病院によって費用が異なります。予防薬は投与する期間によって、健康診断は内容によって費用が異なります。上記の合計は39,500円です。

犬の生涯費用のトータルは?

計算機と犬

上記でご紹介した以外にも

  • ペットシッターやペットホテルの利用料金
  • 病気やケガの治療費
  • ペット保険料
  • レジャー費
  • シャンプーやトリミングの費用
  • しつけ教室の費用

など臨時でかかる費用もあります。2016年にアニコム損害保険株式会社が実施した調査では、こうした臨時でかかる費用も含めて、飼い主が犬1頭にかける年間費用は約34万円という統計が出ています。

犬の寿命が15歳だとすると34万円×15年で、生涯費用のトータルは510万円になります。

こうして数字で表すと、犬の生涯にかかる費用を甘く見てはいけないことがよく分かりますね。

ペット貧乏に陥らないためには?

クエスチョンマークと犬

年間34万円かかるという犬を飼って、ペット貧乏に陥らないためにはどうしたらいいのでしょうか?3つご紹介します。

犬を迎え入れる前に家計を確認する

年間費用34万円を単純計算すると、月に3万円ほどの余裕がないとペット貧乏に陥る可能性が高いということになります。犬を飼い始めたもののペット貧乏になって、犬を十分にケアできずに手放すようなことになっては犬が不幸です。

犬を迎え入れる前に、家計をきちんと確認しましょう。犬が病気やケガをしたときに困らないように貯蓄も必要になるので、ペット貧乏にならないためには月に3万円以上の余裕が必要と考えた方がいいでしょう。

犬種ごとの特性を理解する

犬種によって、発症しやすい病気があったり、定期的なトリミングが必要になったりすることがあります。こうしたことを理解せずに飼う犬種を決めてしまうと、思った以上に医療費やトリミング費がかさんでしまい、ペット貧乏に陥ることもあるので注意が必要です。

飼う犬種は、その犬種特有の特性を理解した上で決めましょう。

ペット保険に加入して負担を軽減する

犬の医療費は全額飼い主さんの負担になります。もし手術や入院をした場合、高額な医療費が大きな負担となり、家計を圧迫するかもしれません。いざというときに備えて、ペット保険に加入しておくと、心とお金の負担を軽くすることができます。

とはいえ、保険に加入していても自己負担があったり、補償限度額や年間限度日数もあったりするので、やはり犬のための貯蓄は必要と言えるでしょう。

まとめ

男性とハイタッチする犬

犬との暮らしには費用がかかり、年間で約34万円かかるという統計も出ています。

この34万円を目安に計算すると、犬が10年生きれば340万円、15年生きれば510万円もの費用を飼い主さんが負担することになります。そして最近、ペットのための出費がかさむことによってペット貧乏に陥る人が増えてきていると言います。

犬を飼ってペット貧乏にならないためには、犬を迎え入れる前に、犬と暮らすための金銭的余裕があるのか家計をきちんと確認することと、犬種ごとの特性を理解した上で飼う犬種を決めることが大切です。そして、犬を飼い始めたら保険に加入しておくと安心です。

お金の話ばかりしてしまいましたが、犬を飼う前に考えるのはお金のことだけではありません。
10年以上生きる犬の面倒を最期まで見ることができるのか、このこともしっかり考えてから犬を迎え入れてくださいね。

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