コリーとは?
コリーは大型犬で、とても気品があり賢い犬です。
世界的にも人気があり、特にイギリスでは貴族たちにとても愛されてきました。
一般的にコリーと言われて頭に浮かぶのは毛がブラウンとホワイトで分かれている犬ほうでしょうか。名犬ラッシーと言えばわかる方も多いかもしれませんね。
実はコリーとはラッシーのような犬だけを指す言葉ではありません。
ラッシーのような犬は正しくは「ラフコリー」という種類です。
ラフコリーの他にも、ボーダーコリー、スムースコリー、アイリッシュコリー、ビアデッドコリーなどの種類がいます。
種類によって性格や特徴などが違うため、それぞれ別々に紹介したいと思います。
ラフコリー
ラフコリーはコリーの中でも人気がある犬種で、名犬ラッシーのモデルになったのはこの犬です。
イングランドの北部、またはスコットランドの牧羊犬です。
忍耐強い性格で運動量が多く活発ですが、攻撃性は低く愛情深い、とても賢い犬です。
体重は23kg〜34kg、体高は56cm〜66cmとなっています。
ボーダーコリー
イングランドからみるとスコットランドは辺境だっため「ボーダーコリー」という名前がつきました。
牧羊犬として世界中で活躍している犬種で、毛色がホワイトとブラック、またはレッドとチョコレート、ブルーといった種類がいます。
ボーダーコリーはとても高い知能を持つと言われていて、状況判断に優れ、牧羊犬としてとても良く働いてくれる働き者です。ドッグスポーツの世界でも活躍しています。
他のコリーに比べて少し体が小さめとなっています。
体重は14kg〜22kg、体高は46cm〜56cmです。
スムースコリー
首、脚、尻尾が長く体がしゅっと引き締まっているのがスムースコリーです。
毛の長さ意外はラフコリーとよく似ていますが、交配されている犬種が違うとため特徴に変化があります。
ラフコリーと同じように愛情深く賢いのですが、陽気な面が強く運動が大好きな犬種です。
原産国はスコットランドで体重は18kg〜29kg、体高は51cm〜61cmとなっています。
アイリッシュコリー
アイリッシュコリーはとても古い犬種で、イギリス及びアイルランド原産のコリーや多くの牧羊犬の先祖になっていると言われています。
体に比べて頭が少し小さく、尻尾はふさふさで短く垂れていたりなかったりします。
他のコリーに比べてがっしりとした体つきで走るのが速く、性格は従順で状況判断に優れています。
原産国はアイルランドで、体重は23kg〜34kg、体高は56cm〜66cmです。
ビアデッドコリー
昔からスコットランドで牧羊犬として活躍している犬です。
他のコリーとは違って髭が生えたような外見が特徴です。
牧羊犬としての判断能力に優れていて、愛情深い性格です。少し甘えん坊でイタズラをすることもあります。
原産国はスコットランドで体重は18〜27kg、体高は51cm〜56cmです。
シェルティーとは?
「シェルティー」とはシェットランドの牧羊犬という意味があります。シェットランドとはイギリスの北にあるシェットランド諸島のことで、100ほどの島々がありますがそのほとんどが無人島で有人島は16程度だと言われています。
イギリスのラフコリーとスコットランドのシェットランドにいたシェルティーの原型が交配され一時は体が大きくなりましたが、パピヨンやポメラニアンとの交配で現在のシェルティーに近い姿になりました。
コリーと交配を行っていたため「シェットランドコリー」と呼ばれた時代もありますが、現在は「シェットランドシープドッグ」通称シェルティーと呼ばれています。
素直で愛嬌のある性格で従順です。非常に賢いため覚えもはやいのですが、悪いこともすぐに覚えてしまいますので飼い主さんは正しいしつけの仕方を学ばなければなりません。
また家族を守る意識が強いため、よく吠える傾向にあります。繊細な面もあり外部からの音に敏感に反応することがあります。
シェルティの体重は7kg〜11kg、体高は33cm〜41cmとなります。
コリーとシェルティーの3つの違い
サイズ
コリーとシェルティーとでは大きさが違います。コリーは種類にもよりますが平均して56cm〜66cm、一方シェルティーは33cm〜41cmと小柄です。
大きさは違いますが、どちらも運動量が結構必要な犬種なので運動を怠ると肥満気味になります。
脚への負担や関節などの病気にもなりやすくなるので、しっかりと運動させてあげましょう。
毛色
違いのひとつに毛色があります。
コリーはトライ、セーブル、ブルーマール、ホワイトの4色が現在認められている色です。
シェルティーは、マール、セーブル&ホワイト、トライ、セーブル、ブラック&タン、ブラック&ホワイト、ブルーマールの7色が認められています。
気質
コリーは基本的に穏やかで優しく、飼い主さんに従順です。
シェルティーも優しく飼い主さん想いではあるのですが、非常に警戒心が強く家族以外の人には吠えたりすることがあります。
どちらの犬種も賢いため飼い主さんが正しいしつけをすれば、すぐに覚えてくれます。
まとめ
コリーとシェルティーは見た目は非常に似ていますが、異なる部分が多いため「小型のコリー」という認識は間違っています。
それぞれ特徴があり、その特徴を理解したうえで飼うことが大切です。