老化現象で現れる犬の外見の変化とは?
一般的に小型犬や中型犬は7歳頃、大型犬は5歳を過ぎるとシニア世代に突入すると言われています。そんな犬たちは大きさに関わらず、5歳を過ぎると徐々に老化現象が見え始めます。例えば以前よりも歩くスピードが遅くなったり、あるいは怪我をしやすくなるなど、行動に見られる老化現象は有名です。
では、行動に見られる老化現象ではなく、犬の外見に現れる老化現象にはどのような変化があるのでしょうか。あなたの家の愛犬に下記のような外見の老化現象は現われていませんか?
1.白髪が増える
人間も歳をとるにつれて、自然と白髪が増えてしまいますよね。実は犬にも同じ現象が見られます。シニア世代、あるいはシニア世代に突入する少し前に、「以前よりも被毛の色が薄くなった?」と感じるようになるでしょう。
5歳を過ぎると徐々に見え始める白髪ですが、体の中心部からではなく、体の端から被毛の色が薄くなってしまうことが多いです。例えば濃いブラウンの毛色が白色の混じった薄いブラウンになってしまうという例はよくあります。
ちなみに筆者の家の愛犬は、元々濃いブラウンだったのですが、6歳になる直前に耳の端の方から被毛の色が白くなり始めていることに気がつきました。これこそ外見に見える老化現象の1つです。
2.体型に大きな変化が現れ始める
また体型がわかりやすく変化してしまう犬もいます。例えば老化現象が始まると足腰が弱くなるため、以前よりも歩く距離が短くなってしまうなど運動不足になりやすくなってしまうことがあります。その結果、以前に比べると肥満体型になったように感じるという飼い主さんもいます。
反対に、老化現象の1つに食欲不振が挙げられます。以前よりも食欲がなくなり、食べる量が減ってしまえば当然痩せてしまいます。またこの場合、エネルギーも蓄えられなくなってしまうため、体力も衰えてしまいます。
動かなくなってしまうと筋力の衰えにも繋がるため、「以前よりも体が細くなった気がする」と感じる飼い主さんも多いでしょう。
3.被毛がパサついた感じになる
先ほど白髪が増えるという老化現象をご紹介しましたが、被毛に関して言えばもう1つ老化現象が見られます。それが被毛のパサつきです。歳をとるにつれ、人間も髪がパサついてしまう、まとまりがなくなってしまうという悩みを抱えますが、犬も同様の現象が起こります。
以前は艶のある被毛だったのに、最近はどこかぱさぱさと乾燥した感じの被毛になってしまっている…と気になっている飼い主さんは、もしかしたら愛犬の老化現象が既に始まっているのかもしれません。
4.眼球部分が白く濁って見える
犬の目の眼球部分が白く濁って見えるようになるという症状は、老化現象の病状の1つである白内障の可能性が考えられます。この白内障は人間と同じ症状が起こっており、目の水晶体と言われる部分が白く濁ってしまっていることにより、外見からも目が白くなっているように見えています。
老化による白内障の場合、目の端の方から徐々に真ん中にかけて白く濁っていく傾向があるため、最初は違和感を感じ、そのまま様子を見ていたら白い部分が徐々に大きくなっていったという声を耳にする事があります。
早期に治療をすることで白内障は治すことが可能ですので、少しでも違和感を感じた場合は早めに受診するようにしましょう。そのまま放置してしまうと失明に繋がる恐れがあります。
5.鼻の色が薄くなってくる
愛犬の老化が始まっているか否かという判断をする際に、鼻を見るとわかることがあります。先ほど被毛の色が薄くなるという老化現象例をご紹介しましたが、中には鼻の色も薄くなる犬がいます。これは珍しいことではありません。
前は真っ黒だった鼻が、少しずつ薄くなり、どことなく茶色に変化してきている気がするなど、色自体が変わってしまうことも少なくありません。
また老化現象が始まると、若い頃は元気なため、いつも濡れていた鼻の頭の部分が乾くようになってしまうこともあります。やはり歳をとると共に免疫力が低下してきてしまうのでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。皆さんの愛犬は今回ご紹介したような老化現象は起こっていませんでしたか?特に目が白く濁って見えるという症状は白内障である可能背が高いため、すぐに病院へ連れて行く必要があります。日々愛犬の様子を観察しながら変化に気付くようにしましょう。