犬のシニア期に備えて若いうちからできること
サイズによって違いはあるものの、一般的に犬のシニア期は7歳に入った頃からと言われています。大型犬の場合は5歳からシニア期であるという認識が多いです。このシニア期に入る前にしっかり備えておくことで、シニア期に入っても健康的に過ごすことができるようになるのです。
1.肥満にならないよう食事管理
まずは肥満にならないよう、食事管理をしてあげる事が大切です。ドッグフードやおやつの袋には、裏面に犬の体格に合った1日の最適量を記載しているものが多いです。それに合わせて与えることで、肥満になることを防ぎ、健康的な身体を作ることができます。
なぜ肥満にならないよう食事管理を徹底するべきなのでしょうか。これは肥満になってしまうことで体重が増加してしまい、足腰に負担を掛けてしまうことを防ぐためです。
必然的にシニア期に入ると足腰へと負担は以前よりも増します。そのため、若いうちから足腰を健康的に保っておくことが、シニア期に入ってからも元気に過ごせるポイントとなるのです。
2.愛犬の体重に合った散歩量
また食事管理だけではありません。毎日行われる散歩も非常に重要です。愛犬の体重、つまりサイズ(小型犬、中型犬、大型犬)によって最適な散歩量は異なります。基本的に小型犬ならば1日1回・15~30分、中型犬であれば1日2回・30分~1時間、大型犬は1日2回・1時間以上が目安となります。
しかし、小型犬であっても運動が大好きな犬種であったり、大型犬であっても無理させてしまうと足腰に負担がかかるケースなど、犬種やその子の性格によって、散歩の適切量は異なります。
散歩は短すぎても、長すぎてもいけません。長時間散歩することで運動不足を解消し、肥満を予防することができるという考えは最もですが、無理させてしまうとそれも足腰に負担を掛ける原因となってしまいます。したがって、愛犬に最適な散歩量を飼い主がコントロールしてあげなければいけません。
3.必要な分の筋力をつけておく
老化が進んでしまうと、あっという間に筋力が衰えてしまい、怪我をする回数が増えてしまったり、歩くことが難しくなってしまう時期が早まってしまうという事態に陥ってしまいます。そのため、若いうちから筋肉を付けておくことは大切です。
人間には筋肉トレーニングと呼ばれる運動法がありますが、犬の場合はどのように筋力をつけるのでしょうか。主な方法は食事と運動です。食事にはささみを与えたり、原材料が肉の割合の高いドッグフードを与えることで筋力促進に繋がります。
運動によって筋力を付ける場合には、散歩だけではどうしても必要な筋力は付きません。例えば若いうちであれば体力があるため、坂道のある道を選び散歩をしたり、おもちゃを使い引っ張り合いっこをすることで足腰の筋力が鍛えられます。
4.体全体を触られることに慣らす
シニア期に入るとどうしてもお世話をする時間や病院で検査をしてもらう、診察をしてもらう頻度が高くなります。したがって、シニア期に入る前までに、飼い主はもちろん、獣医さんなどの他の人にも身体を触れられることに慣らせる必要があります。
例えば、どこか体調不良を起こした際、診察をしなければいけないのに、獣医さんに触られることを拒んでしまう…という事態になってしまった場合、緊急事態にも関わらずすぐに発見することができない可能性も考えられます。
また、身体を拭いてあげたり、シャンプーをしてあげるなど、飼い主が自分で行わなければいけないお世話もたくさんありますし、体全体を触られる頻度は圧倒的に高くなります。シニア期に入る前から慣せせておくことで、シニア期に入ってからのストレスを軽減させることができますよ!
5.毎日歯磨きをする習慣を!
意外と行っていないという家庭が多い習慣に歯磨きがあります。犬は口元を触られることに強い抵抗を見せることが多いため、始めのうちは飼い主も頑張って歯を磨こうと奮闘しますが、徐々に諦めモードにはいってしまう人も少なくありません。
しかし、実は歯磨きをしないことで口内で菌が増殖してしまい、その菌が体内に入り込んでしまうことで病気になってしまうリスクがあるのです。これは非常に怖いですよね。
したがって、シニア期に入る前、家に迎え入れてから生涯にわたって、なるべく歯磨きは毎日行ってあげる事が大切です。歯の汚れがなかなか落ちない、口臭がまったく消えないという場合には、一度病院へ連れて行き、獣医さんに対処してもらいましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。このように愛犬がシニア期に入る前から、高齢化に備えてできることはたくさんあります。後々「若いうちに身体の健康作りをさせておけば」と後悔しても遅いのです。ぜひ今日から日々の生活習慣を見直していきましょう。