老犬って何歳から?
犬は人間よりも早く歳を取ります。子犬の頃から一緒に過ごしてきた愛犬も、気がつくと高齢な老犬だったということも多いでしょう。しかし、老犬と言っても何歳ぐらいからの犬を指すのでしょうか。犬種にもよりますが、約7~9歳以降の年齢の犬を老犬と呼ぶようです。
犬の老化による症状
老犬ともなるとやはり体が思うように動かせなくなってきます。老化によって起こる症状をいくつか見ていきましょう。
食欲不振になる
若い頃に比べると活動量が減るため、比例して食事の摂取量も減っていきます。低脂肪・低カロリー・高たんぱくのドッグフードに変えるなど少しでも愛犬の栄養面を考えたいですね。
フラフラしている
耳の老化が原因で平衡感覚が鈍くなりフラフラと歩く老犬も少なくないようです。
痙攣や震えが起こる
筋力の低下により震えや痙攣を起こす犬もいます。愛犬の体調が良ければなるべく散歩に連れて行き、筋力低下を防ぎましょう。
徘徊、夜鳴きをする
老化に伴い認知症を発症することで、徘徊や夜鳴きをする犬も増えてきています。
お漏らしをする
人間と同じように犬も歳を取るとトイレの回数が増えてきます。今まで問題なかったトイレの距離も、間に合わず途中でお漏らしをしてしまうことがあります。トイレの場所を増やす、散歩の回数を増やすなどして対策することが必要です。
足腰の関節が弱くなる
関節が弱くなり思うように体を動かせなくなります。クッション素材の床材を敷いたり、段差をなるべく少なくするなど愛犬が過ごしやすい環境を作ってあげましょう。
老犬介護はここが大変!
老犬介護を経験した方にしかわからない辛さや疲れがある。そこで、介護している飼い犬の方が困っていることをご紹介していきたいと思います。
- 寝たきりの老犬にうまく食事を与えられない
- ピッタリ合うオムツが見つからない
- 夜鳴きが数時間以上も続いて睡眠不足
- 認知症の愛犬に噛まれた
- フラフラと徘徊して危険な目に遭いそうになった
上記以外にも「こんなことが大変だった!」「こうしたら改善した」など意見があればぜひ書き込んでいただけると嬉しいです。
息抜きしてもいいんです
上記で実際に悩んでる方の相談をご紹介しましたが、介護は肉体的にも精神的にも本当に大変な状態が続きます。夜鳴きや寝たきりの愛犬を体位交換させる為、睡眠不足になる方も多いでしょう。犬の高齢化に伴い、この「介護疲れ」が近年徐々に増えてきているそうです。
仕事をしながら、家事をしながら、育児をしながら愛犬の介護となると気が滅入ってしまうこともありますよね。一人で抱え込まずに頑張りすぎないように、たまには息抜きしても良いのではないでしょうか。
誰かに協力してもらう
一人暮らしではないのであれば、家族みんなで協力して愛犬を看てあげましょう。
何をしていいか分からないという場合は、介護のスケジュールを作ってみんながわかるように工夫してみるのも一つの方法です。一人暮らしの方は、身内に相談して数時間、一日など短期間だけでも代わりに看てもらえないか打診してみましょう。
サービスを利用する
ペットの高齢化に伴いペット専門の訪問介護のサービスも増えてきています。数時間の生活援助からショートステイまで幅広い選択肢があります。施設によりますが、介護に必要なケア用品などのレンタルをしているところもあるので、必要なものは何か相談しながらレンタルすることも可能ですね。
介護施設を利用する
ペット専用の介護施設を利用する方法もあります。短期預かり型介護施設や長期〜終生預かり型介護施設があるので、体力面や精神面など飼い主の方が限界だと感じている場合は、こういった施設へ預けても良いのではないでしょうか。
もちろん金銭面や他の家族の意見など、色々と考慮しなければならない事もあります。また、長期〜終生預かり型介護施設に関してはまだ賛成派と反対派で大きく分かれているのが現状です。
しかし、介護疲れによって余裕がなくなり、「思わず愛犬に暴言や罵声を浴びせてしまった」「うまくトイレが出来ない愛犬に手をあげてしまった」というケースも多々あります。家庭内の雰囲気が悪くなると、それによってまたストレスが溜まり愛犬にあたってしまうというスパイラルに陥ってしまいます。
犬と人間とでは違いますが、もし自分が介護される立場なら今の状況をどう思うか、一度立ち止まって考えてみてはいかかでしょうか。
まとめ
老犬介護についてご紹介しました。今回ご紹介したものの他に、同じような経験をしている方とコミュニケーションを取ることで、気持ちが楽になることもあります。
また、もし周りに介護で疲れている方がいれば少しでも力になってあげてほしいです。