7歳からはシニア予防期
犬は7歳頃から特に、ふだんと違う行動や様子が見られても、たまたまだとは思わずに病院で診てもらうことが大切です。愛犬のいつもと違う様子はないか、食事や行動などに意識を向ける習慣をつけましょう。
- 飼い主が帰ってきて、走って玄関まで来ていたが、ゆっくりと来るようになった。
- いつもは起きていた時間も、伏せをして過ごしていたり、寝ていたりすることが多くなった。
- お散歩中に尻尾が下がるのが早くなった。
ほんの少しの違いが、この頃から徐々に見られてきます。あれっ?と思ったことや、気になることがあったら電話で獣医師に相談したり、診察を受けてみたりするのも良いでしょう。
また、シニア犬の仲間入りをしたら、定期的に健康診断をしていく年齢でもあります。動物病院では、シニア期からの健康診断を積極的に行っている病院もありますので、かかりつけの病院に聞いてみるのも良いですね。
毎日の愛犬の観察
- 食事の食べる様子や残量
- 歩き方のバランス
- 排便排尿の様子
内臓疾患が出るのもこの時期から。これまでと同じ感覚で見ていると、発見が遅くなることも少なくありません。いつもと違う様子がないか、観察していきましょう。
食事
- シニア期用のフード等に見直す
- 体重管理
- サプリメント(栄養補助食品)等の活用も
年齢を重ねるにつれ、成犬用フードのままですと、カロリーの取りすぎになり、肥満になることも。フードを見直し、必要に応じて必須アミノ酸等体に良いものや、シニア期の体にあったフードを選び、サプリメント等の活用も取り入れましょう。
脳に刺激
外でお散歩
視覚や嗅覚、聴覚に刺激を与え、脳の活性化を。
歩きたがらなくても、毎日適度のお散歩を続けましょう。後々、寝たきりになってしまうと、愛犬も飼い主様も、とても大変です。毎日のお散歩で筋力を維持していきましょう。
遊びながらトレーニング
箱の中に愛犬のオモチャや、おやつを入れたタオルなどを入れ、捜す遊びです。嗅覚を使って見つける楽しみや、喜びを感じられます。
オーバーなくらい誉める
お手が誉められた!マテがこんなに誉められた!と、ちょっとしたことでも少しオーバーに誉められることで、犬により伝わりやすくなります。飼い主様とのコミュニケーションで、喜びや楽しさを感じ、脳は活性化につながり、そしてイキイキしてきます。あまりしつこくしない程度がポイントです!
マッサージ
マッサージにより筋肉がほぐれ、血行を促進させ、リラックス効果もあります。飼い主様との、コミュニケーションにもなりますね。また、手で触ってあげることで、体にできものがあったり、皮膚の膨らんでる部分を見つけたり、病院の早期発見にもつながります。必要以上に触られることが嫌でなければ、おすすめです。
老化のサイン
7歳がシニア犬だとしても、まだまだ元気な子は多いです。では、四つ足で立っている姿勢を基準に、老化のサインを見てみましょう。
- 前後の足幅が狭くなった
- お尻が落ちてきた
- 腰の左右のバランスが崩れてきた
- 腰が下がってきた
- 背中がまるくなり、頭が下がってきた
- 白い毛に色が変わってきた
- 瞳が濁っている
このようなサインは、わんちゃんにもよりますが、7~10歳頃から徐々に進んでいくようです。シニア期入り口の今から、寝たきりにならないためにも、観察や予防で健康寿命を伸ばしていきましょう。
終わりに
いかがでしたか?いつまでも元気でいてほしい愛犬に、これまでとは違う意識を持つことは、とても大事なことですね。寝たきり介護にならないために、予防と維持で健康寿命を伸ばしましょう。