フレンチブルドッグとボストンテリアの違いと見分け方

フレンチブルドッグとボストンテリアの違いと見分け方

フレンチブルドッグとボストンテリアが似ていて見分けがつかない!どっちを飼おうか迷うから違いを知りたい!という方のために、この2犬種の違いを、性格、大きさ、そして見分け方まで比較してまとめました。知るとスッキリな情報満載です。

お気に入り登録

「フレンチブルドッグ」と「ボストンテリア」は違う

フレンチブルドッグとボストンテリアは似て非なる犬種

ボストンテリアの愛好家あるあるのひとつに、「愛犬を連れて歩いていると、フレンチブルドッグですか?と聞かれる」というのがあります。当然それらの犬種と暮らしている方なら違いがわかりますが、そうではない人から見ると間違えやすいのです。

「フレンチブルドッグ」と「ボストンテリア」は、知れば知るほどまったく違う犬種なんだな、ということがよく分かってくるでしょう。それでは、それぞれの違いについて比較解説していきます。

耳の違い

体のパーツで一番違いがわかりやすい部分は、「耳の形」です。

フレンチブルドッグは「大きく丸みがある耳」

丸みがある大きな耳はフレンチブルドッグ

フレンチブルドッグの耳はコウモリの羽のように大きく広がって、ボストンテリアの耳よりも丸みを帯びているんです。また、左右が離れた立ち耳です。この耳を「バッドイヤー(コウモリ耳)」と呼ぶそうです。

ボストンテリアは「尖ってやや小さめの耳」

尖ってやや小さめの耳がボストンテリア

ボストンテリアの耳は、縦長で先が尖っていて、やや小ぶりの形をしています。また、断耳されることもあるようです。

毛色の違い

被毛の色も大きな違いがありますので、フレンチブルドッグとボストンテリアを見分ける時のポイントになります

フレンチブルドッグは「バリエーションが多い」

フレンチブルドッグにはバリエーションが多い

フレンチブルドッグは、ボストンテリアより毛色にバリエーションがあります。基本色は「フォーン」「ブリンドル」の2色ですが、この色に様々な割合で白い斑が入るカラーがあり、白が多いと「パイド」と呼ばれるカラーになります。

  • フォーン  (茶:基本色)
  • ブリンドル※(黒:基本色)
  • クリーム  (白)
  • パイド   (白黒)

※ブリンドルとは、基本色とは異なる色の差し毛が全体的に入っている毛色。

また、フォーンよりも薄い茶であるクリームのフレンチブルドッグもいますが、スタンダードでは認められていない色だそうです。フレンチブルドッグの詳細な毛色については、下記の記事も合わせてご覧ください。

関連記事
フレンチブルドッグの犬種情報!本当の性格や特徴、専門家の意見を交え解説
フレンチブルドッグの犬種情報!本当の性格や特徴、専門家の意見を交え解説

フレンチブルドッグは愛嬌たっぷりで優しい性格の犬種です。ここでは毛色や特徴、値段、寿命、しつけ、かかりやすい病気や怪我など、フレンチブルドッグを飼う際に知っておいて欲しい情報をまとめました。

  • 犬種
  • フレンチブルドッグ

ボストンテリアは「2色構成のタキシード・カラーが基本」

ボストンテリアは2色構成のタキシード・カラーが基本

ボストンテリアの被毛では、黒地に白の二色で構成された、俗にいう『ボストンカラー』が有名です。タキシードを着ているように見えることから、「タキシード・カラー」とも呼ばれています。たしかに、前胸にあるホワイト、そして肩から足にかけて広がるブラックがタキシードのようですね。

タキシードを着ているかのように見える白い部分はボストンテリアには必須とされていますが、ボストンカラーの白ではない部分には、黒だけではなく下記のようにいくつかあります。

  • ブリンドル(ブリンドル&ホワイト)
  • シール※ (シール&ホワイト)
  • ブラック (ブラック&ホワイト)

※シールとは、黒毛に明るい光を当てると赤みがかって見える毛色。

一見ブラックに見えてもよく見るとブリンドルが入っているボストンテリアや、子犬のころは真っ黒に見えても成長するにつれてブリンドルが現れてくるボストンテリアも多いようです。ボストンテリアの詳細な毛色については、下記の記事も合わせてご覧ください。

関連記事
ボストンテリアの犬種情報
ボストンテリアの犬種情報

ボストンテリアは友好的で愛情深い性格の上、高い知性を持っており「比類ない家庭犬」と称されるほど飼いやすい犬種と言われています。そんなボストンテリアの価格から気になるニオイやお手入れ、毛色種類やしつけやすさなど気になるポイントをまとめてご紹介します。

  • 犬種
  • テリア

体格・顔の大きさ・足の長さの違い

フレンチブルドッグとボストンテリアは、2犬種を並べると明らかに分かるくらい体格が異なり、体重差は最大で2倍近くに広がります。

体重の比較

ボストンテリア
 6.8~11.35kg
 (この範囲で体重別に3つに分類される)
フレンチブルドッグ
 8~14kg

体重別に3つに分類されるボストンテリアでは、一番大きくて重いヘビータイプの子はフレンチブルドッグと同じくらいの大きさになると思われますが、日本では小さくて軽いライトタイプのボストンテリアが多いようです。

フレンチブルドッグは「筋肉質で足が短い」「顔が大きい」

横向きのフレブル

フレンチブルドッグは太くがっしりとした骨格なため、足が短くて胸が大きく広がっています。また、筋肉質で、ずんぐりむっくりした体型をしています。横からみると、長方形のようなシルエットになります。

ボストンテリアは「足が長い」「顔が小さい」

横向きのボストンテリア

ボストンテリアも筋肉質で頑丈な印象を与える体つきをしていますが、フレンチブルドッグよりは全体的にスリムで、手足も長いのが特徴です。また、全体的なシルエットとしては横から見ると正方形に近い形になります。そして、フレンチブルドッグと比べて顔が小さいです。

性格の違い

フレンチブルドッグとボストンテリアは性格や、合う生活環境に少し違うところがあります。

フレンチブルドッグは「少しおっとりタイプ」

フレンチブルドッグは、活発で利口な子が多いですが、普段はのんびりとして、無駄に部屋中を走り回る事もしない穏やかな性格をしている子が多いようです。また、甘えん坊なので、大人やお年寄りの家庭に向いているかもしれません。

ボストンテリアは「元気いっぱいタイプ」

ボストンテリアは、走り回るのが大好きで、フレンチブルドッグより運動能力も高い犬種です。一方で、利口で学習する力も強く、好奇心旺盛ですが、フレンチブルドッグより少し警戒心が強い子が多いかもしれません。

どちらの犬種も利口で活発、遊び好きで、飼い主には甘えん坊ですが、ボストンテリアの方がよりエネルギッシュなようです。

ミックス犬種「フレンチトン」

この似ていると言われる2種類の犬種をミックスした「フレンチトン」という犬種がいます。フレンチトンは、フレンチブルドッグの健康面の弱さをカバーしボストンテリアのスタミナを持たせるために生まれた犬だそうです。

見た目は、両犬種のミックスということもあり、フレンチブルドッグにもボストンテリアにも見えるため、よほど詳しい愛犬家でないと見分けは難しいかもしれません。アメリカでは1990年代からフレンチトンの作出が試みられているようです。

まとめ

散歩中のフレンチブルドッグとボストンテリア

いかがでしたか?詳しく比較して見ると、フレンチブルドッグとボストンテリアはだいぶ違うということが、おわかりになったのではないでしょうか。見分けるときは、「耳の形」「顔の大きさ」「足の長さ」が一番わかりやすいかもしれません。

どちらもとても可愛い鼻ぺちゃ犬ですので、ぜひこれを機会に、もっと深く知ってみてくださいね。そして、迎え入れたいと思っている方は、ご自分の性格や環境に合った犬種をお迎えするように、しっかり検討してみましょう。

はてな
Pocket
この記事を読んだあなたにおすすめ
合わせて読みたい

あなたが知っている情報をぜひ教えてください!

※他の飼い主さんの参考になるよう、この記事のテーマに沿った書き込みをお願いいたします。

年齢を選択
性別を選択
写真を付ける
書き込みに関する注意点
この書き込み機能は「他の犬の飼い主さんの為にもなる情報や体験談等をみんなで共有し、犬と人の生活をより豊かにしていく」ために作られた機能です。従って、下記の内容にあたる悪質と捉えられる文章を投稿した際は、投稿の削除や該当する箇所の削除、又はブロック処理をさせていただきます。予めご了承の上、節度ある書き込みをお願い致します。

・過度と捉えられる批判的な書き込み
・誹謗中傷にあたる過度な書き込み
・ライター個人を誹謗中傷するような書き込み
・荒らし行為
・宣伝行為
・その他悪質と捉えられる全ての行為

※android版アプリは画像の投稿に対応しておりません。