犬のヒート(生理)について
犬の発情期って?
よく、発情期などという言葉を聞きますが、基本的には雌のワンちゃんのヒート中の事をいい、雄のワンちゃんには発情期はありません。
ヒート中のワンちゃんは出血が起こるだけではなく、独特の匂いがして、その匂いが何とも他のワンちゃんには魅力的なのです。
でも実は魅力的だからといって、性交をしたくなるだけでなく、攻撃されやすくもなってしまいます。
ちなみに、このヒートの匂いは半径2kmにまで拡がるといわれています。
犬の生理(ヒート)はいつから?症状と期間、周期や病気の見分け方から対処法まで
人間の生理との違い
人間の女性は生理前に性交すると妊娠しやすいといわれていますが、これは排卵日が生理前にくるからです。
しかし、犬の生理は人間と違い、ヒート(生理)中とヒート後に妊娠しやすくなっています。
筆者の愛犬は罹りつけの獣医師に、あまり幼い状態で手術をすると犬の身体に負担がかかるということで、6ヶ月になったら避妊手術をする予定でしたが、しかし、5ヶ月に入るとヒートが始まってしまいました。
身体の小さい犬はヒートが早くなる可能性があるそうですね。
結局ヒート後出血が止まり、1ヶ月経ったので手術を受けると、獣医師にまだ子宮が腫れていて妊娠する可能性がある状態であったと言われ、とても驚きました。
出血が止まって1ヶ月経っても、まだ妊娠する可能性があるようです。
犬のヒートがもたらした危険なエピソード
筆者の場合
筆者は愛犬が攻撃に遭わないように、他のワンちゃんがお散歩する時間を避けていました。
しかし、リードが外れた犬に追いかけられるという事が2回もあり、愛犬を抱いて必死で坂を駆け上がった恐怖を今も覚えています。
その他のエピソード
ヒート中の雌のワンちゃんを追いかける為に、窓ガラスを突き破ったり、リードを引きちぎってしまう雄のワンちゃんがいるようです。
ヒート中の匂いが雄のワンちゃんを乱暴な気持ちにしてしまうようで、雄同士の喧嘩もあるそうです。
筆者のように散歩の時間をずらしても、後ろから雄犬に襲われ、傷だらけになってしまった雌のワンちゃんもいます。
愛犬のヒート中の過ごし方・注意点
他の犬に接触させない工夫
- 散歩の時間や場所をずらす
他のワンちゃんに攻撃されると、傷ついた側も傷つけた側も良いことはありません。
- ドッグランには行かない
ドッグランには絶対に行ってはいけません。自分だけでなく、愛犬、他の方に迷惑になります。
愛犬の体調に注意
- 鉄分不足に注意
少量でも出血していますので、鉄分不足や栄養不足に注意しましょう。散歩も控えめで良いかもしれません。因みに出血の量は身体の大きさによって違い、大きいワンちゃんは出血量が多いです。
- 愛犬の精神状態に注意
精神的にも落ち着かなくなったり、逆に大人しくなったりします。普段とは違う行動があっても、温かい気持ちで見守ってあげましょう。
- マナーパンツの検討
室内飼いの場合、マナーパンツがなければ床や家具は汚れます。愛犬は一生懸命膣を舐めていて出血が気になって仕方がないようでした。
筆者はマナーパンツを愛犬に履いてもらいました。マナーパンツは尻尾の部分に穴が開いています。尻尾が大きかったので、穴をハサミで大きく切りました。
少しきつめに履いた方が脱げにくいようです。
最後に
避妊手術は愛犬に痛い思いをさせるし、抵抗がある方も多いと思います。
愛犬の子供を見てみたい気持ちもありました。
しかし、筆者は他のワンちゃんと楽しそうに遊んでいる愛犬を見ると、避妊手術をして良かったと思います。
避妊手術後は婦人科系の病気を防げるメリットがありますが、太りやすくなりますので、そこは注意しましょう。