犬に保湿は重要!
犬のライフスタイルは、昔と比べるとだいぶ違いがありますよね。
それにともない、体質にもさまざまな変化がおきているといわれています。
犬はもともと乾燥に弱く敏感肌なのですが、環境や犬種によってはそれが悪化することも……!
人間の私達でも皮膚が乾燥するとかゆくなって、ついつい掻いてしまうことがありませんか?
犬も同じです。
乾燥のかゆみで皮膚をかきむしってしまい、そこから皮膚病を招いてしまうこともあります。
こういった事態にならないために、なぜ犬は敏感肌で乾燥に弱いのか、しっかり把握しておきましょう。
犬の皮膚は人間の3分の1!
犬の皮膚はとても薄く、人間の3分の1ほどの厚みしかないってご存知でしたか?。
被毛はその薄い皮膚を守るために、保湿や保温の役割を持っているのです。
ということは、スムースコートやシングルコートの犬種は被毛がなかったり、少なかったりするわけですから、他の犬種と比べて特に乾燥に弱いということになります。
一方で保湿性の高いロングコートも、その被毛をきちんとケアしてあげないと不衛生であることはもちろん、本来の十分な保湿ができなくなってしまいます。
乾燥しやすい部位
おもに被毛におおわれていない、むき出しの部分が乾燥しやすいところです。
たとえば鼻や肉球、耳が大きく立っている犬種は耳の内側、どんな犬種でも毛が薄いお腹まわりなど。
しかも犬は人間に比べて地上に近いところで生活をしているので、実際に人間が感じる以上に寒さや乾燥にさらされています。
以上をふまえて、しっかりした乾燥対策と保湿ケアを行ってあげましょう。
とはいっても、基本は人間と同じことばかりなので難しいことはありません。
愛犬を乾燥から守る4つのポイント
オイルやクリームでこまめな保湿ケア
乾燥を防ぐためには、なにはともあれ保湿が大切!
鼻や肉球には保湿クリーム
塗り方としては、まず部位を軽く湿らせてからクリームを塗ると効果的です。
ヒアルロン酸やセラミド、ホホバオイルなどを含んだ保湿性の高いクリームが◎。
人間のクリームは犬には害になる成分が入っている場合もありますので、犬用のクリームを使用してあげましょう。
その他の部位はベビーオイル
被毛におおわれている部分には、ベビーオイルを5~10倍に薄めたものを霧吹きでかけてあげましょう。頻度としては1日1回が目安です。
さらにお酢を薄めたものを吹きかけてあげると、感染症対策になります。ただし、合わない場合もありますので狭い範囲に用いて問題がなければにしましょう。
こまめなブラッシング
保湿の役割を持っている被毛をこまめにブラッシングしてあげると、保湿効果が高まります。
特にロングコートの犬種はゴミやホコリがつきやすいので、しっかりケアをしてあげましょう。
湿度を管理をする
室内飼いの場合は、湿度にも気をつけてあげましょう。エアコンをつけていると、どうしても空気が乾燥しがちです。加湿器を使用して湿度を60%前後に保っておくようにしましょう。
バランスの良い食事
皮膚のケアや湿度も十分なのに、まだ乾燥しているような……そんな場合は食事が原因かもしれません。生肉や野菜を中心に、バランスのよい食事を与えてあげてください。もちろん、水分補給も欠かさずに!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
犬の肌が敏感であることは知っていたのですが、さらに乾燥肌とは意外でした。
さらに気をつけるなら、人間も大好きな冬のマストアイテム……「こたつ」!
犬もこたつにすっぽり潜りこんだりしますよね。
温かくて気持ちがいいのは分かるのですが、身体から水分が蒸発してしまい、乾燥を招きます。
他にも洋服を着せっぱなしにしていると、湿気がこもったり温度調節ができなかったりするので、室内では洋服を脱がせてあげたほうがよいかもしれません。
かくいう私も乾燥肌&敏感肌で、毎冬の乾燥対策に闘志を燃やしているのです。
今年は愛犬も一緒に、乾燥対策をしてあげようと思っております!
ユーザーのコメント
40代 女性 SUSU
生後2ヶ月で我が家に迎えた頃、乾燥からくるフケのような白い粉が背中に浮き出ている状態で、いつもとても痒そうでした。獣医さんからは薬用シャンプーでこまめに洗い、ドライヤーは冷風を当てること、と指示されました。
冬場に冷風を当ててロングコートの子を乾かすには本当に時間もかかり、乾かす方も乾かされる方も疲れてしまっていました。
生後、半年を過ぎた頃から今までのドライフードを食べなくなったこともあり、フードを見直し、それにともない犬の体のことも多少勉強しました。
その子それぞれの体質もあり、乾燥の原因もそれぞれあると思いますので、一概には言えませんが、我が家の愛犬の場合、フードを変えることによってフケは完全に完治しました。
ドライフードには、動物性油脂と呼ばれる油分が添加されています。
この油の品質が悪い、又は、体質に合っていない場合は身体に吸収されないため、皮膚の油分が足りず、乾燥しやすい状態となります。
シニア用やダイエット用フードに関しても同様のことがいえます。
実際、ダイエットフードに変えたご近所のダックス君は、ダイエットには成功しましたが、背中が乾燥しやすくなり、毛が抜けて皮膚が赤くなっていました。動物病院からシャンプーとステロイドの塗り薬を処方されたそうですが、対処療法のため、冬になればまた痒くなりとても可哀想でした。
このような状態の場合、保湿剤や痒み止めの他に、中から潤い分を取り入れ、体質を改善することが重要です。
良質なオリーブオイル、オメガ3を含む亜麻仁油、荏胡麻油、ココナッツオイルなどがお勧めです。小型犬5キロで1日小サジ1/2から始めてみると良いと思います。
薬のようにすぐに効果は出ませんが、乾燥の季節であっても中から潤っていれば、フケや湿疹が出来ることはなくなると思います。
なお、猫は植物性油脂の吸収力を持っておらず、犬は体質によると言われています。従って、これらのオイルを使っても乾燥が改善されない場合は、そのワンちゃんは植物性油脂を吸収出来ない体質であるということになります。
その場合、サーモンオイル、エミューオイルなどの動物性油脂をお使いになることをお勧めします。
動物性の物であれば、猫も含め吸収出来ないことはありません。
なお、植物性のものを吸収出来なかったとしても、身体に害はありません。
30代 女性 葵
女性 きなこ
市販の肉球用クリームはパッケージの注意書きをよく見ると、色んなものが入っているうえに「舐めないようにご注意ください」と書かれているものが多いので、やはり心配になるかと思います。成分が心配な時は高純度のワセリンを軽く塗るだけでも十分乾燥の予防になります。使い方はそのままを塗るのではなく、少ない量を人の手のひらで温めてから愛犬の肉球にぽんぽんと軽く叩き込むイメージです。舐めてしまっても大丈夫なので、鼻にも同じように使うことができます。
食事にも適度な油分が必要ですね。質のいいオイルをフードの上に数滴垂らしてあげると体内から改善されていきます。亜麻仁油は犬にも効果が高いので1本常備しておいてもいいですね。
気管支が弱い子や寒暖差で咳が出やすい子の場合、部屋の湿度はとても重要です。乾燥したら加湿器を稼働させることでだいぶ緩和されていきます。加湿器がない場合は、濡らしたタオルを干しておくだけでも十分効果があります。愛犬と一緒に飼い主さんの乾燥対策にもなりますね。
40代 女性 匿名
20代 女性 てとめる