1.いろいろな人と触れ合わせる
愛犬を人懐っこい性格にしたい場合は、「いろいろな人と触れ合わせる」ことが大切となります。犬は幼少期の生後4週間から13週間の頃に社会性や社交性を育みやすいといわれています。
その頃から人と触れ合わせると人を怖がりにくくなり、好奇心旺盛でフレンドリーな性格になる傾向にあるそうです。ですので、なるべく幼いころから人と触れ合わせて慣れさせることをおススメします。
また、人に慣れていない大人の犬でも少しずつ人と関わらせることによって人懐っこい性格に変わることは珍しくありません。愛犬が人と触れ合うのを極端に嫌がらないのでしたら、少しずついろいろな人と軽く触れ合わせてあげましょう。
そうすることで少しずつ人に慣れ、人懐っこい犬に育てることができると思いますよ。
2.人と触れ合わせるときははじめに安心できる環境をつくってあげる
人と触れ合うのが苦手な犬は「この人なんだか怖い」「近づいても大丈夫かなぁ……」と人に対して怖がったり苦手意識をもっていたりする傾向にあります。
ですので、愛犬を人懐っこく育てたいのでしたら、はじめに飼い主が触れ合わせたい人と積極的に会話をして「飼い主が仲良くしているからこの人は怖くないんだ」と愛犬に感じてもらいましょう。
飼い主がはじめに安心感を与えさせてあげると、次第に愛犬も人に対して苦手意識を感じにくくなっていくことと思いますよ。
また、愛犬に人と触れ合わせたいときは、まず飼い主がその人に挨拶をして愛犬を触れ合わせてもいいか聞く、というのが他の人や犬と触れ合う際のマナーとなります。そういった意味でもまずは飼い主から触れ合わせたい人と会話するようにしてくださいね。
3.外の世界にたくさん触れさせる
愛犬を人懐っこく育てたい場合は、直接人に触れ合わせるだけでなく、外の世界に触れさせることも効果的といえます。外の世界には犬が興味を示すものがたくさんあります。
人や犬、その他の動物、不思議なにおいや好きなにおい、家では聞いたことのない音なんかもあったりします。そういった犬の好奇心を刺激するものがたくさんある外の世界に触れさせることで、犬は好奇心旺盛で物怖じしにくい性格に育ちやすくなります。
その結果、見知らぬ人と出会ったときに怖がりにくくなったり「あの人と仲良くなってみたい」と人に興味を示しやすくなったりすることが多いようです。
ですので、愛犬と毎日散歩に行ったりときどき一緒に少し遠くへお出かけしたりしていろいろなものを見せるようにすることをおススメします。
4.人がたくさんいる場所で人を観察させる
人に慣れさせるためには、たくさんの人がいる場所に連れて行くのも良いと思いますよ。直接触れ合わせなくても、道路の端などから人の行動を観察させるようすると、少しずつ「人間は怖くない」「人は怖いことをしないんだ」と犬に学習させることができます。
ただ、このときに犬に怖い思いをさせてしまうと逆に人に対して苦手意識を持つようになることがあるので気を付けましょう。
例えば、
- いきなり見知らぬ人に触られてビックリした
- いきなり自転車が目の前を通過した
- 急に大きな音や声が聞こえて恐怖を感じた
といったことを犬に経験させてしまうと、「人がいるところは怖いよ~」と感じてしまうことがあります。慣れないうちは人の少ない道路などで離れた距離から人を観察させてあげるようにしましょう。
そして人に慣れてきたら、少しずつ人が多い場所で連れて行くようにすると良いと思いますよ。徐々に慣れさせてあげることで大勢の人の声が聞こえても怖がりにくくなり、いろいろな人とフレンドリーに接しやすくなるそうですよ。
まとめ
今回は人懐っこい犬に育てる方法、犬が人を怖がりにくくなる方法をお伝えしました。徐々にいろいろな人と触れ合わせて「人に慣れさせる」ことがポイントとなります。
しかし、犬が本来もっている性格によっては、何をしても人と触れ合うのを嫌がったり、怖がったりしてしまうことがあります。
人と触れ合わせようとしたときに愛犬が凄く嫌そうにしたり怯えてしまったりするときは無理強いしてしまうと、ストレスを溜め込んだり防衛本能によって攻撃的になってしまうことがありますので、無理やり触れ合わるのは止めてあげてくださいね。