犬の外飼いとは
犬の外飼いとは、庭や玄関先など家の外で犬を飼うことを言います。室内飼いの犬であれば、家の中で自由に過ごさせている飼い主が多いと思いますが、外飼いの場合はそうはいきません。おとなしい犬の場合でも、ふとした拍子に庭から脱走する危険もあるため、首輪とリードで繋いでおくことが重要です。庭で自由にさせるのは、飼い主が見ていられる時にしましょう。
犬の外飼いのメリットとデメリット
犬の外飼いのメリット
犬を外飼いする際のメリットとして、家の中が汚れないことが挙げられます。室内飼いの場合は、抜け毛やトイレの失敗などで部屋が汚れることや、犬の臭いが部屋についてしまうことは避けられません。また、外飼いでは室内飼いと違い、散歩から帰った後に足裏を洗ったり拭いたりする手間を省くことができます。
他にも、人間の生活空間にはゴミ箱や電気コードなど犬がイタズラすると危険なものが多く存在しますが、このような心配が少ないことも外飼いのメリットと言えるでしょう。
犬の外飼いのデメリット
犬の外飼いで挙げられるデメリットは、天候の影響を受けやすいことです。雨風をしのげる犬小屋があっても、外飼いの犬は汚れやすいですし、暑さや寒さ対策を行ってあげなければなりません。また室内飼いと比べて、常に飼い主の側にいるわけではありませんので、体調の変化にも気づきにくいというデメリットもあります。毎日の散歩だけでなく、定期的なブラッシングの時間や一緒に遊んであげる時間を設けるなどの工夫が必要でしょう。
外飼いの犬の場合は、飼い主の知らない間に他人から食べ物をもらったり、イタズラされたりといった危険もあります。警戒心の強い犬の場合、人が通るたびに吠えてしまうかもしれません。他者との関わり方については、しつけをしたり、場合によっては防犯カメラをつけたりといった対策方法もありますよ。
犬の外飼いが向いている犬種
柴犬
外飼いに向いている犬種として代表的なのが、日本原産の柴犬です。日本犬は日本の気候風土に適した体を持っているため、暑さや寒さへの適応力も備えていると言われています。柴犬は丈夫で病気にも強いので、外飼いでも安心して飼うことができるでしょう。
自立心が強い犬種のため、飼い主への依存度も低い傾向にあります。そのため、外飼いでも大きなストレスを抱えずに過ごせるでしょう。
ウェルシュコーギー
ウェルシュコーギーのようにダブルコートの被毛を持つ犬種も、外飼いに向いていると言われています。ダブルコートの犬種は、換毛期の生え変わりによって暑さ寒さに適応しているため、季節を問わず屋外で過ごすことができます。
ウェルシュコーギーはもともと牧羊犬として活躍してきたこともあり、走り回ることや与えられた仕事をこなすことが得意な犬種です。庭を自由に走らせる時間を作ることで、ストレスが軽減されやすくなるでしょう。外飼いに向いている犬種ですが、脚が短く体高が低いため、夏場は日差しの照り返しにも注意してあげてください。
ラブラドールレトリバー
ラブラドールレトリバーは、外飼いでも比較的トラブルなく飼うことができる犬種です。温和な性格をしていますので、人に飛びかかったり噛み付いたりする心配も少ないでしょう。被毛はダブルコートで、日本の気候にも適応しやすい犬種です。
人が大好きな性格のため、外飼いの場合でも家族の姿が見える位置に犬小屋を設置する工夫が必要になります。日々の散歩以外にも、コミュニケーションの時間を十分に作ってあげることもよいでしょう。
犬を安全に外飼いする工夫
フェンスや柵で囲う
犬を外飼いする場合、脱走防止対策のために庭を囲うフェンスや柵の設置は欠かせません。愛犬が飛び越えられないように、柵の高さは愛犬のサイズに合わせて設置しましょう。すき間から外に出てしまう危険性もあるので、高さだけでなくすき間の間隔にも注意してください。
リードの長さを適切にする
犬を外飼いする場合、リードや鎖で犬小屋とつなぐ必要がありますが、長さには注意が必要です。リードが短すぎると動き回れずに犬にストレスを与えてしまいますが、長すぎる場合は通行人や隣家に届いてしまったりリードが絡まったりする危険性があります。リードの長さは、敷地内の広さに応じて工夫してあげましょう。
リードが劣化していたり、つなぎ方が不十分だったりすると、愛犬が敷地外へ飛び出してしまうかもしれません。リードの長さに注意すると共に、リード自体の安全性も確認するようにしてください。
犬を外飼いする注意点
天候の変化における対策をする
犬を外飼いする上では、犬小屋の暑さ対策や寒さ対策を行いましょう。暑さや寒さに強い犬種でも、近年の猛暑は非常に厳しいものでしょう。夏は日陰を作ったり、打ち水をしたりといった対策が必要です。冬は犬小屋に冷気が入らないような対策をしましょう。断熱材で犬小屋を囲うことや、防寒具を中に入れることも効果的です。
雨対策の観点から、犬小屋は屋根がついたものを用意します。しかし台風や大雪などの悪天候の際には、無理せず家やガレージなどに入れましょう。強風で物が飛んでくる危険性や落雷の音にパニックに陥る可能性も考えられますので、愛犬の身を守る工夫をしてあげてください。
子犬のうちは外飼いを避ける
病気の予防の観点から、子犬のうちから外飼いすることはおすすめできません。生まれて数ヶ月の子犬は免疫力が弱く、外飼いでは感染症のリスクも高まります。感染症予防のために、生後4ヶ月頃までに混合ワクチンを接種することが推奨されています。このワクチン接種が終わらないうちは、外へ連れ出すこともできるだけ控えると安心です。
子犬をいつから外飼いしてもよいのか、あまりに幼いうちはかわいそうではないかと悩む場合は、ワクチン接種の完了を目安にしてもよいでしょう。
トイレや抜け毛の掃除をする
犬を外飼いする場合でも、トイレや抜け毛の始末はきちんと行いましょう。不衛生な環境では、愛犬が感染症にかかるリスクも高まります。これは室内飼いの犬に比べて寿命が短いと言われる原因でもあります。トイレトレーニングも、室内飼い同様に決まった場所で行えるよう、しっかり教えておくことが大切です。
また、糞尿の臭い対策や抜け毛の飛散防止のために掃除をきちんと行うことは、近所とのトラブル防止にも繋がります。愛犬の健康を守ると共に、トラブルを避けるためにも愛犬のスペースは清潔に保ちましょう。
まとめ
犬を外飼いする場合、つないだままにしておくことは犬にとってストレスになりますので注意が必要です。日々の散歩はもちろんのこと、帰宅時には必ず声をかけたり撫でたりするなど、コミュニケーションを積極的に図るようにしましょう。
室内飼いの場合と違って、犬も飼い主もお互いの様子を自然と伺うことは難しいかもしれません。週末は一緒に過ごす時間を多めに設けるなどの工夫をし、愛犬との楽しい時間を過ごせるとよいですね。
ユーザーのコメント
20代 女性 さかな
30代 女性 りん
30代 女性 すずり
50代以上 女性 マエストーソ
長くなりましたが、室外飼育は決して飼い主が犬を放ったらかしにして楽をしているのではなく、いかなる天候でも毎朝毎晩必ずたっぷりと運動をし、悪意をもつ人間などの外敵から守れるような柵などで防御し、風通しや陽当たりや日陰なども充分考慮して庭に放し飼いにしている飼い主も数多くいることを知ってもらいたいです。
40代 女性 momo
40代 女性 こたママ
50代以上 女性 匿名
女性 マロニー
40代 女性 さくら