育犬ノイローゼとは?
育犬ノイローゼは誰でもなってしまう可能性があります
育犬ノイローゼという言葉を聞いたことはありましたか?一般的に広く知られる、育児ノイローゼと同じように、犬を育ていく中で多くのストレスを感じてしまいノイローゼになることを育犬ノイローゼといいます。
ペットとして飼っている犬を育てるだけで、ノイローゼになるなんてと驚かれる方もいるかもしれませんが、実際に犬を飼うと想像以上に大変なことが多く、誰でも育犬ノイローゼになる可能性があるのです。
育犬ノイローゼの症状
犬との生活に憧れ期待に胸を膨らませ、いざ迎えた愛犬。楽しくお散歩したり、一緒に昼寝をしたり、時には旅行を楽しむつもりだったのに、実際には、吠える、噛む、トレイの失敗が続てイライラ…。どんなに教えても思い通りにいかなくて疲れ果てノイローゼになってしま人もいます。
育犬ノイローゼは他のノイローゼと同じく、精神的ストレスからくる神経症です。神経症自体が様々な症状が現れるので一概には言えませんが、愛犬との関係に疲れているとき、下記のような症状が出たらノイローゼ気味になっている可能性があります。
- 不眠症
- 嘔吐や下痢
- 食欲減退
イライラして眠れない、またストレスで胃腸の調子を崩し嘔吐や下痢が続いたり、実際に体重が激しく減少してしまう方もいるようです。重症化してしまうと、体調はさらに悪化して鬱状態になってしまうことも。飼い主さん自身ももちろん辛い状態ですが、愛犬を育てていくことが出来なくなり、手放す原因になりかねません。
育犬ノイローゼは愛犬と飼い主さん双方にとって良いことはありません。せっかく迎え入れた愛犬と、楽しく笑顔で過ごしていけるよう、育犬ノイローゼにかかりやすい人の特徴をチェックしてみてください。
育犬ノイローゼにかかりやすい人の特徴4つ
1.初めて犬を飼った人
人間なにごとも初めての経験はやや慎重になるものですよね。初めて犬を飼われる方は、犬との生活のイメージが自分自身の中で、ある程度でき上っていると思います。理想と現実のギャップから育犬ノイローゼになる可能性が高いでしょう。
子供の頃から犬を飼う生活に慣れている方は、犬が思いがけない行動をすることに対して理解することができますが、初めてだと思い通りにいかずイライラしたり、不安な気持ちがつのってしまうことも多くあります。もちろん犬にしつけをするもの初めての経験になるため、上手くいかないと思い悩んでしまいノイローゼに繋がってしまう可能性があります。
2.相談相手がいない人
犬に対する様々なことを相談できる相手が周囲にいない方も、育犬ノイローゼになりやす傾向があります。ましてや初めて犬を飼った人であれば尚更でしょう。今の時代は何でもネットで調べることが出来ますが、犬は個体ごとに持っている個性に差があるため、愛犬に当てはまるかどうかは定かではありません。
実際に犬を飼っている方、また飼った経験がある方に話を聞いてもらったり、犬のしつけや健康面のことなどを教えてもらうことで心も軽くなるはずです。
3.完璧主義で神経質
完璧主義で神経質な性格の方も要注意です。犬は吠えてはいけない、噛んではいけない、知らない人や初めて会う人とも仲良くできるよう、良い子に育ってほしいという願いから、一生懸命にしつけをするかもしれません。しかし、上記で何度か書いているように、犬を育てていくことは思い通りにいかないことがとての多いのです。
愛犬に対して求めることが多すぎると、つい厳しいしつけになって愛犬にも辛い思いをさせてしまうかもしれません。神経質に細かいことを気にしていると、あっという間に精神的につぶれてしまいます。犬が吠えたり噛んだりするのは性質として当然の行動なので、しつけの際は生真面目になりすぎず、楽しむ気持ちをもって行ってください。
また、犬を飼うとお部屋の中はどうしても汚れがちです。トイレの失敗もあるでしょうし、被毛は毎日のように抜け落ちます。奇麗好きな方はこちらもイライラする原因のひとつとなりそう。掃除の時間が何倍にも増え、「やっと終わった」と思ったとたんに汚される…、なんてことは日常茶飯事です。「少しぐらい汚れててもいいか」くらいの大らかな気持ちで過ごしましょう。
4.心配性
犬は言葉でコミュニケーションをとることが出来ないので、些細な体調の変化が気になってしまうと思います。しかし、必要以上に心配していては、愛犬の毎日の変化に心が疲れてしまうでしょう。しつけが上手くいかないことが心配なのはもちろん、ほんの少しの嘔吐や下痢、ご飯を残すなど、ちょっとした体調の変化を心配しすぎていると、どんどん疲労がたまってしまい、ノイローゼに繋がる可能性もあります。
飼い主さんが愛犬のことを心配している気持ちは愛犬自身に伝わるものです。必要以上に心配している気持ちは、愛犬に不安を与えてしまいます。何かあれば、もちろん動物病院での診察が必要にりますが、心配しすぎることで愛犬が健康になることもなければ、しつけが上手くいくこともないと思うので、あまり深刻に考えすぎずに接しましょう。
まとめ
育犬ノイローゼは誰でもかかってしまう可能性がある怖いもの。私自身も現在4歳になる愛犬が、初めて飼った犬なので心理としては理解できることが多くあります。しつけに関しては「噛む」「吠える」など周囲の方への迷惑、また危害に繋がる可能性があるものに関しては、根気よく教える必要があります。どうしても上手くいかなときはプロのドッグトレーナーさんの力を借りることも必要でしょう。
ドッグトレーナーさんに教えてもらうこと、また悩みを打ち明けることで育犬ノイローゼが克服できるかもしれません。ノイローゼ気味になったとき、ひとりで思い悩むのは良くありません。
ドッグトレーナーさんが必要でない場合でも、家族や友人など犬のことを話せる人が一人でもいると心強いと思います。そして、「上手くいかないこともある!」と言うことを理解して、自分自身を責めることなく真剣に、でも気楽に愛犬と向き合ってください。