片目の保護犬ニコ。出会いから現在まで。

片目の保護犬ニコ。出会いから現在まで。

茨城県の雑木林で保護された仔犬、それが我が家の愛犬「ニコ」です。過酷な環境を乗り越えたニコと、どん底だった私。そんな私たちの出会いから現在までのお話です。

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私を見つめる片方の目

PCから私を見つめるニコ

当時、12年苦楽を供にしてきた愛犬を亡くし、我が家は静まりかえっていました。無音てこんなにも辛くて寂しいものなんだ…。カチカチと爪を鳴らしフローリングを歩く音。バシャバシャと水を飲む音。ソファにドサっと座る音。普段は気にすることのなかった音がこんなにもかけがえのないものだったんだと思い知らされていました。

そんなある日。寂しさを紛らわすためネットサーフィンをしていると、無意識に画面に犬たちが。新しい家族を待ちわびる犬たちです。その中にじーっとつぶらな目で私を見つめる子がいました。何故か目が離せなくなりました。

救われた命

その子犬は兄弟3匹で保護されていました。ほかの2匹は既に貰い手が決まったとのことでした。最後に残った理由は、片目をカラスに突かれ痛々しい状態になってしまっていたからです。小さな体でどんなに不安で怖かったか。

自分でも気が付かないうちに私は、保護してくれた見知らぬ人に(ありがとう、ありがとう…)と唱えていました。その時早くも勝手に私の心の中で名前が決まりました。この先の犬生は笑顔が溢れますようにという思いを込めて笑顔ニコニコの「ニコ」。

保護してくれた方へすぐさま連絡を入れました。我が家の受け入れ体制、家族構成、生活スタイル、などなどお話させて頂いて快く譲ってくださることとなり、更に茨城県から車で我が家まで来て下さるとのこと。感謝で胸がいっぱいになりました。

受け入れ準備

さぁ!そうと決まったら準備です。最低限用意するものをリストアップしました。

  • ケージ
  • ブランケット
  • トイレ
  • オシッコシート
  • リード
  • ご飯
  • おもちゃ

あれもこれも。でも喜びと興奮と緊張、そして少しの不安。色々な思いでいっぱいで全然大変だなんて思いませんでした。あとは主役が来るのをを待つばかりです。

プロフィールにはこう書いてありました。「カラスに突かれ片目の目は見えません。でもご飯をよく食べとっても健康です。とても甘えん坊でおとなしい女の子です」

待ちわびた日

はじめまして

わくわくしてその日を迎えました。スマホが鳴り、家の前に着きましたと連絡が。走って玄関に飛び出すと、車にはご家族4人。みんなでニコの門出を見届けにきてくれたんだ短い期間だけど沢山愛情を注いでくれたんだなと、胸が熱くなりました。

「どうかよろしくお願いします。今朝もご飯はしっかり食べて、いいウンチもしました。」と仰りながらニコを私の腕の中へ。その瞬間、カプッ!と私の指を生えかけの歯で甘ガミ。「ここが私の家なんでしょ!ヨロシクね!」と言われた気がして嬉しかったのを覚えています。

我が家にまたあの音が戻ってきた

あれ?まって。なんかプロフィールと違う…確かおとなしいって…。家に入るなり全速力で廊下を駆け抜け、用意してあったオシッコシートにオシッコを。おっ、天才!いや、そうじゃなかった、なんか全然違う!でも……最高にカワイイ!!

ニコはもうずっと前から我が家にいたんじゃないかと思う程に何の緊張もなく、私達家族の様子をうかがうこともなく(むしろ目に入ってない様子)部屋中を走り回り、イスに体当たりしたりあまりに元気過ぎて呆気にとられてしまいました。

そして気が付きました。我が家にまたあの音が戻ってきたんだと。涙が止まりませんでした。さぁ、慌ただしい生活の始まりです!

目を見張る成長、そしてイタズラ

大惨事

育ち盛りの犬の成長は毎日目に見える程早いものです。あ、昨日より大きくなってる!と分かったりします。それに比例してイタズラも…

  • 壁に穴(まるでキツツキ)
  • 必殺 壁紙剥がし
  • クッションの綿早出し大会

わたし達が驚く様子を見て更に張り切るニコ。これもまた仔犬がいる生活の醍醐味かもしれません。

素敵なお転婆娘になりました

現在ニコは4才。
ちょっと怒りっぽくて(困ります)、たまに我慢強く(感心感心)、本当は足が早いのに走らない(抱っこ大好き)、ビビリなのに大きな子に立ち向かう(結構迷惑)、絶対起きてるのに寝たフリ(ご飯の音とともに起床)。毎日欠かさず満面の笑顔で「おかえり」といってくれて、元気が出ないときにはいつの間にかそっと寄り添ってくれる、そんな素敵な子に成長しました。

次に犬と暮らすことがもしあったら、その時は保護犬にしよう、1匹でもかわいそうな子を助けてあげたい。そんな話をしていた我が家でしたが、沈んでいた私たちを救ってくれたのはニコでした。

まとめ

ずっと笑顔で

ペットショップにいる犬、もちろん可愛いですよね。でも保護された犬も可愛いいんです。何故って、何も変わらないから。人間にも色んな出身の人がいるように犬にだってあります。犬は人間が大好きです。そこに出身は関係ありません。愛情を注げばそれ以上の愛情を返してくれます。

犬を家族に迎いいれようとお考えの方、保護犬も是非検討してみてはいかがでしょうか?
きっと沢山の喜びを運んできてくれると思います。

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ユーザーのコメント

  • 投稿者

    50代以上 女性 ミンバジママ

    たいへん、心温まる文面に涙が止まりません。うちには知人のご厚意により私達の家族になったトイプードルが2頭おります。私自身はどこで産まれ、どんな環境で育ち、大きさも性格も、どんな子でも関係なく共に生活していきたいと思っています。今のすさんだ世の中でも犬達は澄んだ心で無邪気に精一杯の愛情で人間に接してくれる。どんな形でも少しでも彼らが幸せに一生を終えられる様に力を尽くしたいと思います。
  • 投稿者

    50代以上 女性 匿名

    ニコちゃん、かわいい!私もはやく保護犬飼いたいです!(いまは大事な大事なインコ飼いです)そのために去年家も購入しました!
  • 投稿者

    50代以上 女性 匿名

    我が家にも、保護犬(パグ×ボストンテリア)の小夏がいます。我が家に来て、早10年。沢山の優しさ、楽しさ、幸せを与えてくれています。かけがえのない、愛おしい天使です。
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