月齢別の育て方~0か月から12か月まで~
生後0か月(人年齢0歳)
産まれたての子犬は、わずかな感覚を頼りに、母親のおっぱいを探して母乳を飲みます。
0か月の子犬というと、基本的には母親が母乳を与えたり子犬のお尻を舐めて排泄の手伝いをしたりと、母親が子犬を育てることと思います。
しかし、何かしらの理由で母親がいなかったり、母親が育児放棄をしてしまったりすると、人間が育てなければいけません。
人間が育てる場合は、犬用の哺乳瓶などを使いミルクを3時間おきにあげることになります。
できる限り深夜にもミルクをあげないといけませんので、この授乳期は子犬だけでなく飼い主にとってもかなり大変な時期ともいえます。
大切に育ててあげることで、子犬はすくすくと元気に育つことができますので、頑張りましょう。
ミルクはお腹がパンパンになるか、子犬が飲むのを止めるまで与えましょう。
もし、ウンチが柔らかすぎる感じでしたら、少し量を減らすなど、そのときの対処が必要となります。
また、生まれたての子犬は自分で排泄をすることが困難なので、ミルクを飲んだ後に濡らしたティッシュや綿棒を使って、お尻周りを優しく刺激してあげましょう。
そうすることで、子犬はオシッコやウンチを出すことができます。
また、生後3週間ほどで目や耳が開いて視覚や聴覚が発達し始めてきます。
徐々に自分の周りのものに興味を示すようになってくるといえるでしょう。
生後1か月(人年齢1歳)
産まれてから1か月経つと、徐々に歯が生え始めてきます。
食事も少しずつミルクから、柔らかいパピーフードなどの離乳食へと変えていきましょう。
食事を与える感覚は、6時間に1度くらいのペースで大丈夫です。
また、この時期から成長速度が一気に速くなり、いろいろなものに対して興味が湧き、よく動き回るようになります。
この頃から子犬の遊び相手になってあげていると、人間の存在に慣れさすことができますよ。
生後42日頃になると体の抗体がなくなってしまうため、この頃に初めてのワクチンをして免疫力を付けると良いそうですよ。
基本的にワクチンは初めのワクチンを1回目として、1か月おきに2回目、3回目と合計3回すると良いと言われています。
生後2か月~3か月(人年齢3歳~5歳)
生後2か月になると、歯が生えそろい始めます。
子犬の歯を観察してしっかり生えているようでしたら、少しずつ普通の固いドッグフードと水に切り替えていきましょう。
食事の回数は1日に3~4回となります。
また、生後2か月から5か月の間に食べ物の好き嫌いが決まるとも言われています。
人間の食べ物の味を覚えないように、興味を示していても食べさせないように気を付けましょう。
また、生後2か月~3か月の間が、最も重要な時期だと言われています。
この時期をどう過ごすかによって犬の性格が変わったり、人や他の犬との社会性が大きく左右されたりするからだそうです。
ちなみに、基本的にペットショップで犬を引き取ることができるのも、この時期からとなります。いろいろな人や犬、動物と触れ合わせたり、興味あるものにとことん触れさせたりすることで、感情豊かな犬に育ちますよ。
ただ、この時期はまだ免疫力に不安が残りますので、一般的には外で散歩をさせるのはまだ早いとされています。
ちなみに、トイレトレーニングなどの家でできるトレーニングは、生後2か月から徐々にしていくと良いみたいですよ。
生後4か月~(人年齢7歳)
生後4か月になると、ワクチンを接種し終えていると思います。
体が成長して免疫も付いていますので、安心して散歩に連れて行くことができるといえますね。
散歩をすることで、よりたくさんの人や犬、ものと出会わせることができ愛犬が成長しやすくなるでしょう。
生後4か月からは自我がしっかりと芽生えてくるので、この頃からしつけを始めて上下関係(飼い主との関係)をしっかりさせたり、『待て』『おすわり』などのいろいろなトレーニングをしたりすることをおススメします。
生後6か月~12か月(人年齢13歳~17歳)
生後6か月ともなると、まだ小ぶりながらも犬はかなり成長していることでしょう。
時には反抗することもあるので、しっかりとトレーニングをして愛犬をしつけることが重要となります。
特に大型犬の場合は、飼い主が愛犬をきちんとコントロールできていないと、思わぬ大きな事故を起こしてしまう可能性があります。
少しずつで大丈夫ですので、焦らずに愛犬をしつけましょう。
まとめ
犬が1歳になるまでの期間は、性格や社交性などを育てる大切な時期となります。
犬が産まれたときから育てるのはとても大変ですが、それ以上に幸せな経験ができると思います。
小さな頃からいっぱい愛情を注いで、感情が豊かで元気な愛犬に育てられると良いですね。