【子犬のドッグフード】子犬のドッグフードの選び方は?
犬にとって成長段階にある子犬のころの食事は、健康的な体をつくるのに重要な意味を持ちます。
美味しそうにたくさん食べてくれればいいというものではなく、正常な発育のためには栄養バランスや原材料の質にもこだわりたいところです。
子犬が元気に過ごし健康な体を持つ成犬に成長するためには、体に負担になってしまう原材料や添加物は避けて安心・安全を心がけましょう。
国産のものが良い場合は原材料まで国産かどうか確認するとより安心です。
また同じ子犬でも小型犬と大型犬では成長スピードや必要としている栄養量が異なるので、愛犬の犬種に合わせて適切なドッグフードを選んであげることが大切です。
今回は小型犬を飼っている飼い主さんに向けて、小型犬の子犬にはどのようなドッグフードが適しているかを解説します。愛犬にぴったりのドッグフードを選ぶために参考にしていただけると幸いです。
栄養バランスが良いドッグフードを選ぶ
子犬は急速に成長する時期で、筋肉や骨格を十分に育てるために多くの栄養素やエネルギーを必要としています。子犬の正常な発育のために、栄養バランスの良い食事を用意してあげることが大切です。
成長のために必要な栄養素は主にタンパク質で、高品質の動物性タンパク質が適しています。子犬専用ドッグフードのカロリーやタンパク質が成犬用よりも多くなるようにつくられているのは、成長期にはそれだけ多くのエネルギーやタンパク質を要求されているからなのです。
重要なのは子犬でも小型犬と大型犬では成長速度に差があり、理想的な栄養バランスも異なるという点です。
小型犬の子犬は生後9~12ヶ月という早い段階で成犬の体重まで成長するので急速な成長を支えるためにより多くのエネルギー、より多くのタンパク質が求められます。骨格形成に欠かせないカルシウムやリン、脂肪も十分な量を摂取しなくてはなりません。
中型犬の子犬は生後12~18ヶ月で成犬の体重に育ちます。小型犬よりはやや成長スピードが遅いですが、大型犬の子犬よりは速いのでエネルギーやタンパク質、脂肪、カルシウム、リンは多めの量を必要としています。
大型犬の子犬は生後18~24ヶ月かけて成犬の体重まで成長します。小型犬よりも成犬になるまでにかなりの時間がかかりますが、急激に体が大きくなるため発達に異常をきたさないよう適切なバランスの食事を摂ることが大切です。
カロリーやカルシウムを多く取り過ぎると成長スピードが速すぎて骨や関節に問題を抱えてしまうリスクがあるため、小型犬や中型犬より摂取カロリーや脂肪は少なめで十分です。カルシウムやリンもちょうどよい量に調整することが求められます。
それぞれの犬種に適した栄養バランスのドッグフードを選ぶためには、小型犬は小型犬の子犬用のフードを、大型犬は大型犬の子犬用のフードを選ぶのが最も安心でわかりやすいのでおすすめです。
良質なタンパク質が豊富に含まれているか
タンパク質は筋肉や骨、内蔵、皮膚、被毛など犬の体を作るのに欠かせない栄養素です。体が成長する子犬の時期には特に多くのタンパク質を必要としています。
タンパク質が豊富であることはもちろん、タンパク質の素材選びも重要です。もともと肉食動物だった犬にとって、体質に合っていて消化しやすいのは動物性タンパク質です。豆類などの植物性タンパク質は消化吸収しづらく、必須アミノ酸のバランスという面でも動物性タンパク質に劣ってしまいます。
より犬に適したタンパク質源を選ぶために、チキンやビーフなどの肉類やサーモンなどの魚類といった消化吸収の良い動物性タンパク質が原材料に使用されているドッグフードを探してください。
ドッグフードにはタンパク質源の他にも穀物や野菜などを使って作られていますが、特にタンパク質を豊富に含むものが望ましいです。動物性タンパク質源である肉や魚がメインになっているフードがよいでしょう。
原材料一覧は主原料から先に記載されているので、1番目に肉や魚が表記されていることを確認してください。
また成分は粗タンパク質が25%以上になっていれば、子犬に必要なタンパク質量としては十分です。タンパク質が豊富なフードかどうかを判断する際の目安にしてください。
良質な動物性脂肪が含まれているか
脂肪は犬にとって重要なエネルギー源なので、子犬は良質な動物性脂肪を十分な量摂取することが求められます。脂肪も動物性のものは吸収しやすく、エネルギーとしても利用しやすいので最適です。
ポイントは油脂類の種類をチェックすることです。よくドッグフードには動物性油脂というものが使われますが、動物性油脂は何の動物の油脂なのかがわからないうえに質の悪い肉の油である可能性が高いです。
原料がわかる表記をしている方が安心できます。あいまいな表記をしている原材料はできるだけ避けるようにしましょう。
また必須脂肪酸のオメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸は、皮膚や被毛を美しく健康に保つ役割を果たす大切な成分です。犬の体内では生成できないので、食事から摂取する必要があります。
オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸は、バランスよく配合されていることが重要です。理想のバランスはオメガ6脂肪酸:オメガ3脂肪酸=2:1~6:1といわれています。食べ物には基本的にオメガ6脂肪酸の方が多く含まれているので、自然とオメガ6脂肪酸を多く摂取してしまうことになりがちです。
しかしオメガ6脂肪酸の割合が多すぎると細胞が炎症を起こしてしまうので、AAFCO(米国飼料検査官協会)では最大限度値を30:1と定めています。毛並みと皮膚の健康維持のために含有率も確認しましょう。
体に負担がかからないもの
穀物が多いものはアレルギーに注意
原材料に小麦やトウモロコシといった穀物を使用したドッグフードは、犬にとって負担になる場合があります。
穀物は犬のアレルギーの原因になりやすい食材だといわれており、穀物入りのフードを食べているせいでお腹の調子が悪かったり涙やけが起きていたりする犬が少なくないのです。穀物アレルギーの犬は、穀物不使用という意味のグレインフリーのドッグフードを選ぶようにしましょう。
グレインフリーとよく似たものに、グルテンフリーがあります。グルテンは麦類に含まれるタンパク質の一種で、穀物の中でも特に犬にとってアレルギーリスクが高いのがグルテンだといわれています。
麦類以外の穀物なら大丈夫なのに麦類を摂取するとアレルギー症状が出てしまう場合は、グルテンフリーのフードにするだけでアレルゲンを避けられます。
グレインフリーを選べばグルテンも含まれていないので、穀物全般が合わない場合やどの穀物がアレルゲンになっているかわからない場合はグレインフリーを選んでおくと安全です。
また穀物はアレルギー以外にも、消化の負担になるというリスクを持っています。もともと肉食動物である犬は動物性タンパク質と比較して穀物の消化を苦手としており、消化不良を起こしてしまうことがあります。
穀物も加熱したものは消化しやすくなるので、ドッグフードに使用されている加熱調理済みの穀物は基本的には犬でも消化できます。しかし穀物の含有量が多いドッグフードは、胃腸が丈夫でない犬には負担になる可能性があるため注意してください。
消化器官が未発達でデリケートな子犬は、特に消化不良を起こして下痢をしたり吐いたりすることが多いです。ドッグフード選びにおいて消化しやすさも重視して、穀物の含有量が少なめのものやグレインフリーフードを選ぶことをおすすめします。
添加物が少ないもの
ドッグフードは食いつきを良くするためや品質保持のために添加物を使用しているものが多くあります。添加物は役割があるからこそ使われているのですが、犬の健康に害を及ぼすリスクがある添加物も存在するので注意が必要です。
できる限り避けたい特に注意すべき成分をいくつかご紹介します。酸化防止剤はドッグフードの品質劣化を防ぐ役割を持ちますがBHT、 BHA、エトキシキン、没食子酸プロピルは危険性が高いです。
上記の4種の添加物は合成酸化防止剤で、高くて安定した酸化防止効果を持っています。高い効果を得られる一方で、発ガン性やアレルギーリスク、内蔵障害を引き起こす危険性があるとされており、安心して愛犬に摂取させてもよい成分とはいえません。
定められている上限量を守れば問題ないという説もありますが、大切な愛犬には摂取させたくないという飼い主さんが多いでしょう。
酸化防止剤には合成のものより安全性が高い自然由来の添加物が存在します。子犬のドッグフードを選ぶ際は酸化防止剤不使用のもの、もしくはトコフェロールやローズマリー抽出物といった自然由来の酸化防止剤を使用しているものを探してみてください。
添加物には他にも着色料や香料があります。着色料は飼い主さんに美味しそうなフードに見せるために使われているだけで、実際に食べる犬にはメリットはなく害があるだけなので無添加のものがおすすめです。
香料は食いつきをよくするために使用されますが、人口の香料は体に悪いです。新鮮で高品質の肉や魚が原材料のドッグフードなら、素材本来の香りだけで犬は食欲がわいてきます。安全のために香料も不使用で、素材の良さで勝負しているフードを選びましょう。
ドッグフードの添加物が原因で涙やけを起こしたり、アレルギーになってしまったりする場合もあります。ぜひ危険な添加物は不使用のドッグフードや、無添加のドッグフードを選ぶことで愛犬の健康を守ってあげてください。
子犬でも食べやすい大きさ・硬さのドッグフード
ドッグフードは粒が食べやすい大きさや硬さのものを選ぶこともポイントです。食べづらいフードを与えると食いつきが悪かったり喉に詰まらせて危険だったりするので、愛犬に合った粒のものを探しましょう。
子犬はまだ食べ物を噛むことが上手にできないので、特に食べやすさを重視してください。口の小さい小型犬の子犬なら小粒のフードが適しているでしょう。小粒なら丸呑みしても喉に詰まる心配もなく、消化もしやすいです。
一般的にドッグフードにおける小粒は0.8cm以下の場合が多いですが、全年齢対象や全犬種対象の商品は成犬や大型犬のニーズも考慮して小粒と表記されていても1.0cmほどの大きさの場合もあります。
実際に商品の粒のサイズを調べて小型犬の子犬にとっても食べやすいサイズであるかどうかを確認するか、小型犬子犬用に作られたフードを選ぶのがおすすめです。
ドッグフードを与えた時に愛犬の食べ方を見ることも大切です。食いつきが悪かったり食べづらそうにしていたり、食べる途中でむせてしまったりしている時は見直しをするサインです。
粒が大きくて食べづらかったりむせてしまったりするようなら、さらに小さい粒のものを探してあげるか包丁などを使って割ってあげましょう。ドッグフードを水やぬるま湯でふやかして柔らかくしてあげると喜んで食べることもあるので、試してみてください。
また粒の大きさや硬さは消化にも関わるので、愛犬のウンチを見てきちんと消化できているかもチェックしてください。ウンチが柔らかすぎるようなら上手く消化できていないサインなので、もっと小さい粒を与えたり柔らかくして与えたりして様子を見ましょう。
食べ切れる内容量のもの
ドッグフードは賞味期限を守ることはもちろん、開封後はできるだけ短期間で食べ切ることが大切です。開封後はフードが空気にふれて酸化が進んでしまうので、時間が経つほど品質が劣化してしまいます。
質の悪くなったフードを食べると、犬が体調を崩してしまう恐れがあるので注意が必要です。味や匂いも変わってしまい、美味しく食べることもできなくなります。
開封後は賞味期限に関わらず、1ヶ月を目安に食べ切ることをおすすめします。そのためには愛犬が1ヶ月で食べ切れる内容量のドッグフードを購入する必要があります。
成犬よりもエネルギーを多く摂取したい子犬でも、小型犬の1日あたりの給与量はそれほど多くはありません。価格がお得になるからと大容量のフードを買ってしまうと、食べ切る前に酸化が進んでしまい危険です。
劣化したフードを食べさせてしまうことや、食べ切れなかった分を処分することになってしまうのを防ぐために適した容量のものを選びましょう。もしくは中身が小分けになっているものがおすすめです。
ドッグフードは商品の公式サイトなどに犬の年齢や体重ごとの1日あたりの給与量の目安が掲載されているので、購入前に愛犬が1ヶ月で消費するドッグフードの量を算出しておくとよいでしょう。
安いからといってたくさん入っているものは避けたいですね。
家に迎える前に食べていたものを選ぶ
子犬のドッグフード選びで悩んだ時は、飼い主さんがお家に引き取るまでに食べていたものを与えるのもおすすめです。
ペットショップの店員さんやブリーダーさん、保護施設の方などその子のお世話をしていた方に食べさせていたドッグフードの商品名を聞いておきましょう。
ペットショップやホームセンターなどで購入できるものもありますが、商品によっては通販でしか入手できないものもあります。購入先も控えておくと、どこで買えるのかわからなくて困るということがないので安心です。
また与えていたフードは硬いカリカリのまま食べていたのか、水やお湯でふやかしていたのか与え方も確認しておくことが大切です。今までふやかして与えていたのに急にカリカリのまま与えると、食いつきが悪くなったり消化不良を起こしたりする可能性があるので気をつけてください。
犬は消化器官がデリケートで、子犬となるとますます繊細なので食べ慣れないドッグフードを与えると消化不良を起こしてしまうことがあります。お家に来る前にも食べていたフードなら体が慣れているので安心です。
獣医師おすすめの子犬用ドッグフードも◯
より安全なドッグフードを選びたいという方は、獣医師監修のドッグフードや動物病院が推奨するドッグフードがおすすめです。
犬の健康の専門家である獣医師の監修のもと開発されたドッグフードなら、栄養バランスも良く健康に害を及ぼすものは使われていない商品だと信頼できます。
商品の開発に直接獣医師が携わっていなくても、ネットで「獣医師 推奨 ドッグフード」のようなキーワードで検索すれば、獣医師監修の基、作成されたおすすめドッグフードランキングなどが見つかるので参考になります。
愛犬の犬種や体質に合ったドッグフードを教えて欲しいなら、行きつけの動物病院で相談してみるのもよいでしょう。その子の健康状態を考慮しつつ安心して与えられるおすすめのフードを紹介してくれるはずです。
【子犬のドッグフード】子犬のドッグフードでおすすめはこれ!
小型犬や超小型犬の子犬が食べられるドッグフードの中から、人気のドッグフードをいくつかご紹介します。
子犬が健康に成長できるように、原料の品質や栄養バランスが優れていることだけでなく、無添加で安全性が高いということを重視してより良いものを探しています。
国産のフードが安心だという飼い主さんもいれば、ペット先進国であるイギリスなどで生産されたフードを信頼しているという飼い主さんもいるので原産国についても記載しました。
多種多様なドッグフードが販売されていますが、今回は特にランキングで見かけるものや人気のドッグフードの中から厳選して紹介していきたいと思います。多くの愛犬家や獣医師に高く評価されている信頼できる商品を集めましたので、参考にしていただけると幸いです。
ドッグフードはドライタイプだけでなくウェットフードもあるので、両方からおすすめの商品を選んでいます。また通販でしか購入できないフードと入手しやすい市販のフードも分けて紹介しますので、通販サイトと実店舗のどちらで買えるのかもご確認ください。
このこのごはん
「このこのごはん」は国産の全年齢対応で小型犬用ドッグフードです。100gあたり343kcalと比較的ヘルシーですが、子犬に必要な栄養素を摂取できるバランスの良いフードとなっています。
主な原材料は国産の鶏ささみと鶏レバーです。高タンパクで高品質な食材を使用しているので体に良いのがうれしいです。大麦と玄米を使用していますが、小麦は不使用のグルテンフリーになっています。
小麦とトウモロコシというアレルギーや消化不良の原因になりやすい食材が含まれないので、アレルギーリスクは低く消化にも優しいフードといえるでしょう。乳酸菌配合なのでお腹の健康を守ってくれる効果も期待できます。
粒は小型犬や子犬が食べやすい直径約7mm~8mmの平たい円形をしています。無添加なのも安心ですね。
このこのごはんはビタミンやミネラル、オメガ3脂肪酸を豊富に配合することで内容をパワーアップしており、かつお節の量を増やすことで美味しさもますますアップしているのが特徴です。
1袋の内容量は1kgで、価格は3,850円(税込)となっています。100gあたり385円です。定期コースに申し込むと2袋6,556円の通常より15%OFFの値段で購入可能なのでおすすめです。
カナガン
カナガンはイギリス産の全年齢・全犬種に対応したドッグフードです。100gあたり376kcalで、獣医師にも高く評価されている人気商品となっています。
主な原材料はチキンです。子犬の成長で重要な役割を持つのがタンパク質ですが、カナガンは原材料の50%以上がチキンという文句なしに高タンパクな食事として信頼できます。高タンパクだと犬の食いつきも良いので、多くの子犬が喜んで食べてくれるでしょう。
穀物不使用のグレインフリーなのでアレルギーの心配や消化不良の危険性も少ないです。粒は直径約1cmのリング状で、小型犬や子犬でも噛んで食べやすいように硬すぎないのが特徴です。無添加なのも安全性を高めてくれています。
サーモンオイルや海藻を使うことでオメガ3脂肪酸を摂取できるように工夫されており、良質な油脂で皮膚や被毛の健康もキープできます。
1袋の内容量は2kgで、価格は5,038円(税込)です。100gあたり252円と比較的コスパもよいのがメリットです。割引が適用される定期コースも用意されていますので、ぜひご利用ください。
モグワン
モグワンはイギリス産の全年齢・全犬種対応ドッグフードです。100gあたり363kcal。2018年の調査では愛犬家が選ぶドッグフードNo.1に選ばれています。
主な原材料はチキンとサーモンで、動物性タンパク質が50%以上の高タンパクフードとしても評価されています。質の良い肉と魚を使用し、グレインフリーなので消化への負担もかかりません。乳酸菌も配合されているので、ますますお腹の健康が期待できるでしょう。
粒は直径約1cmのリング状で、中央に穴が開いているうえ平たいので小型犬や子犬でも食べやすくなっています。無添加なので安全性も高いです。
必須脂肪酸であるオメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸がバランスよく配合されているのもうれしいです。モグワンを食べれば毛並みが美しく外見から健康的な犬に育ってくれるでしょう。
1袋の内容量は1.8kgで、価格は5,038円(税込)。100gあたり280円で品質が良い割には手の届きやすい値段なのも魅力的ですね。定期コースに申し込むと初回1袋が半額になり、2回目以降も割引価格で購入できるのでぜひ公式サイトをご確認ください。