犬の自動給水器ってどんなグッズ?
犬の自動給水器には、その名の通り自動で給水してくれるタイプのものや、容器に付属しているポンプやフィルターが水を自動でろ過してくれるタイプのものなど様々な種類があります。舌を内側に巻き込みながら水を掬うようにして飲む犬の習性を考慮して飲みやすい仕組みになっているものも多く、水分摂取を促すことができます。
フィルター付きの自動給水器を選べば、常に新鮮な水を準備しておくことができるので、水が腐りやすい夏場も安心ですね。水分摂取が少ない場合、下部尿路疾患などを引き起こす原因となる場合もありますので、自動給水器などの便利グッズを利用して健康管理を行いましょう!
犬の自動給水器の種類
犬の自動給水器には主に以下のような種類があります。
循環式給水器
犬の自動給水器のなかで、最もおすすめしたいのが、循環式のフィルター付き自動給水器です。所謂、浄水器と給水器が一体型になったものですね。給水器に溜めた水が常に循環し、フィルターを通すことで食べかすや埃、抜け毛などを除去することができるため、常に新鮮で清潔な水を飲ませてあげることができます。このフィルター付き給水器にも様々な形状や材質のものがあり、フィルターも軟水化フィルターや活性炭フィルターなどがあります。愛犬の好みに合わせて選ぶといいでしょう。フィルターを利用することでカルキ臭を除去することもできますので、飲水量が増えることが多く、非常におすすめです。
ボトルタイプ自動給水器
ボトルタイプの自動給水器は、ペットボトルに溜めた水が自動で給水皿に補給されるタイプの給水器です。給水皿の水が減ると自動で給水されるため、多頭飼いの場合や外出時などは安心ですね。ただ、ペットボトルの中を洗うことは難しく、定期的にペットボトルそのものを交換する必要があることや、暑さに弱いというデメリットがあります。なかには、専用のボトルが付属しているボトルタイプの自動給水器もありますので、洗いやすいものを選ぶようにしましょう!
ノズルタイプ自動給水器
ノズルタイプ自動給水器とは、その名の通り飲み口がノズルになっている給水器です。ペットショップなどのケージに設置されていることも多いタイプです。ただ、前述したように犬は舌を内側に巻き込むようにして掬い上げて飲むため、このノズルタイプの飲み口が犬にとって飲みやすいとは言えません。どちらかと言えば、水がこぼれずお手入れがしやすいという人間側の都合に合った形状とも言えます。
そのため、日常的にノズルタイプの自動給水器のみを使用することはおすすめできません。ただ、子犬の短時間のお留守番などで使用する場合はケージ内で容器をひっくり返したり、こぼしたりする心配がないので便利かもしれませんね。ノズルタイプの給水器を設置する高さや位置によっては飲みにくくなる可能性もありますので、注意しましょう。
犬の自動給水器おすすめ4選
GEX ピュアクリスタルシリーズ
筆者が最もおすすめしたいのが、ジェックス ピュアクリスタルシリーズの自動給水器です。ピュアクリスタルシリーズには、犬種や用途などに合わせて選べる10種類の自動給水器があります。
ピュアクリスタルブルームは、ピュアクリスタルのなかで最も新しいシリーズです。汚れを除去して常に新鮮な水を飲ませてあげられることはもちろん、飲み口が大きくなっているため、飛び散りを減らすことができる設計となっています。ピュアクリスタルブルームのラインナップは、1.8L容量、2.3L容量の2種類があります。
自動給水器を初めて利用するという場合は、ピュアクリスタルクリアフローがおすすめです。万が一、愛犬が流れる水を飲むことに抵抗を感じてしまった場合でも、溜水がたっぷりあるので安心です。筆者自身も初めて自動給水器を利用する際にピュアクリスタルクリアフローを購入したのですが、自動給水器が水を循環する時の電動音も少なく、設置やお手入れもとても簡単でした。飼い主さん自身が犬の自動給水器というものを初めて利用する場合にもおすすめです。
ピュアクリスタルシリーズにはセラミック製の自動給水器もあります。
フィルターにも軟水化フィルター、活性炭フィルター、マルチフィルターの3種類があります。マルチフィルターは、別売りのデオドラントケア商品などを自動給水器に使用する場合の専用フォロワーです。愛犬が自動給水器に慣れてきたら、試してみるのもいいでしょう。
ジェックスのピュアクリスタルシリーズ給水器は通販はもちろん、ペットショップやホームセンターなどで購入することもできます。給水器選びに悩んだ時は、是非試してみてくださいね!
リッチェル ウォーターノズル
子犬期などにノズルタイプの給水器を利用したい場合は、リッチェルウォーターノズルボトル付きがおすすめです。ケージなどに簡単に取り付けることが可能で、飲んだ量を把握できるメモリも付いています。
また、ノズルタイプの飲み口が必要なくなった場合は、リッチェルウォーターディッシュボトル付きに切り替えましょう。給水皿を倒してこぼす心配も要りませんし、水が少なくなると自動で給水されます。
リッチェル ウォータースタンドを利用すれば、給水皿の高さを調整することも可能ですし、ケージも必要ありませんよ!
キンペックス ネオシンプルオアシス
ネオシンプルオアシスは30年のロングセラーを誇るシンプルオアシスのステンレスホルダーを超硬化プラスチックに変更したリーズナブルなタイプです。水を入れるパーツはビンになっているので、煮沸消毒をすることも可能。また、故障した場合などはパーツのみの購入ができるので、長期的に利用したい場合はとても便利ですね。
ペットファウンテン
こちらは、ファウンテンタイプのフィルター付き自動給水器です。蛇口から水を飲むのが好きな愛犬におすすめです。3つのモードを設定することができ、通常循環モードはもちろん、節電節水モード、センサーモードがあります。センサーモードでは、赤外線センサー範囲に愛犬が感知されると給水器から水が出る仕様となっています。超静音設計なので、神経質なわんちゃんでも安心して使用することができそうですね。
犬の給水器は、通販はもちろんペットショップやホームセンターでも非常に多くの種類が販売されているため、どれを購入すればいいのか、どんな違いがあるのか分からないという方も多いようです。筆者は「本体・フィルターがどこでも購入できる」「定期的に買い替えがしやすい価格」「ポンプが別売りされている」「シリーズのラインナップが豊富」などを重視して自動給水器を選んでいます。
また、愛犬が初めて自動給水器を利用するという場合は万が一使ってくれなかった時のことや、後々の維持費などを考慮してピュアクリスタルクリアフローのような比較的安価のものから初めてみるのがいいかもしれませんね♪
自動給水器の水漏れ対策
お水を飲む時に水をこぼしてしまうわんちゃんは多いですよね。犬が水をこぼすのを防ぎたい、給水皿を引っくり返さないようにしたいという時の水漏れ対策についてご紹介します。
吸水マットを敷く
愛犬が水をこぼしてしまうということは、正直仕方のないことでもあります。我が家の愛犬も水を飲むのが上手ではないのか、飲んでいる量よりこぼす量のほうが多いのでは…と心配になるほどです。(笑)そこで、水を飲む度に床がびちゃびちゃになってしまうという場合は自動給水器の下にマイクロファイバーなどの吸水マットを敷くのがおすすめです。
水を飲んだ時に飛び散る程度の量であれば、1日1回マットを取り替えるだけで十分ですし、吸水マットは洗濯することもできるので、水飲み場を清潔に保つこともできます。吸水マットを敷くことで電動音をより静かにすることもできますし、一石二鳥ですよ~♪ただ、厚手の給水マットを敷くと自動給水器が不安定になってしまうので薄手のものを選んでくださいね。
飲み口が大きい給水器を選ぶ
自動給水器の水がこぼれるのを防ぎたい時は、飲み口が大きい自動給水器を選ぶと改善される場合もあります。特にファウンテンタイプの給水器を利用していると、愛犬が溜水部分を飲むときに流れる水が邪魔になって飛び散ってしまうことがあります。あまりに水漏れが酷い場合は、現在使用している給水器の形状や高さが愛犬に合っているのか、再確認してみましょう。
給水皿に高さを出す
愛犬が吸水皿や給水器にいたずらをしたり、ひっくり返してしまうという場合は吸水皿に高さを出してみましょう。自動給水器の種類にもよりますが、下に台を設置したり、滑り止めマットを敷いたりすることで水漏れを防ぐこともできますよ!
自動給水器の洗い方
自動給水器の洗い方についてご紹介します。フィルター付きの自動給水器の場合、毎日洗替えなくても問題ないと言われることもありますが、基本的に1日1回は水の入替えを行いましょう。自動給水器の洗い方は使用している自動給水器によって異なりますので、詳細は取扱説明書をしっかり確認してくださいね!ここでは、筆者が毎日行っている自動給水器の洗い方についてご紹介します♪(愛猫と同居しているため、猫用自動給水器を使用していますが、構造は同じです。)
分解する
まずは、自動給水器の電源を切り、容器本体からフィルターとポンプを取り外します。この時、フィルターに洗剤が付かないように付着しているゴミを取り除きサッと水洗いをしたら、避けておきましょう。ポンプ部分も、簡単に取りはずしできる部品などを事前にしっかり確認してくださいね。
自動給水器本体を洗う
まずは、自動給水器の本体部分をぬるま湯と清潔なスポンジで洗います。この時、中性洗剤を使用できるかどうかは自動給水器の構造によって異なりますので、確認してください。吸水皿の角やポンプを設置する場所には水垢が溜まりやすいので、爪楊枝の先にキッチンペーパーを巻いたものでしっかり洗います。この作業を怠ると、あっという間に赤カビが生えてしまうこともあるので少々面倒ではありますが、丁寧に洗ってください。
歯ブラシを使って洗う
最後は、ポンプ掃除です。ポンプ部分の構造は事前にしっかりと取扱説明書を読んで把握するようにしてください。部品が取れてしまったり、きちんとハマっていないとポンプが動かなくなってしまうこともあります。また、ポンプ部分を洗う時は中性洗剤などは使用しません。歯ブラシとぬるま湯で、水垢を取り除きましょう。
ここまでが毎日行っている自動給水器のお手入れ方法です。文章にすると面倒臭そうに感じるかもしれませんが、慣れてくれば意外と簡単ですよ~!
自動給水器の掃除の頻度
基本的に、自動給水器は毎日お掃除をしましょう。また、上記のようなお手入れとは別に定期的に専用洗浄剤を使用したお掃除を行うことで自動給水器をより清潔に保つことができますよ!
私が使っているジェックスの自動給水器の場合は、専用洗浄剤を入れた水を30分~1時間程度循環させておくだけの簡単な方法でポンプを洗浄することができます。筆者は定期的な洗浄のために、本体を2個使いまわしています。
また、しっかり洗い流すことができる容器部分に限っては哺乳瓶などに使用する洗浄剤を使用して洗うのもいいでしょう。ただ、ポンプ部分はどうしても見えない汚れが付着してしまうため、定期的に取り替えてしまうのも一つの手ですね。使用している自動給水器の部品販売が行われているかどうかを確認しましょう!
犬の自動給水器は自作出来る?
Large Self-filling Water Dispenser
大容量の自動給水器をDIYする方法を紹介されています。多頭飼いや屋外飼育の場合などに便利ですね!この動画ではかなり大容量なウォーターボトルを使用されていますが、同じ要領で室内利用に向いている給水器を作ることもできそうです。
Self Filling Water Bowl for Your DOG / CAT
ボトル式の給水器を手作りしている動画です。動画内では、木材のカットなどを本格的に行って作られていますが、ホームセンターなどで材料をカットしてもらえば比較的簡単に手作りすることができるかもしれません。
Puppy Dog Food & Water Dispenser from Cardboard at Home
こちらの動画では、ダンボールとペットボトル、ストローを使った簡単で可愛い給水器のDIYが紹介されています。少々実用的とは言い難いですが、一度挑戦してみたいですね~!(笑)
まとめ
犬の自動給水器についてご紹介しました。筆者は、2年程前に自動給水器を取り入れたのですが、もっと早く購入すればよかったと思うほど、愛犬の飲水量が増加しました。
筆者の愛犬は、自動給水器を取り入れるまで食後、お散歩後…など決まった時に少ししか水を飲まないため、こちらから声をかけて水を飲ませるようにしなければなりませんでした。しかし、自動給水器を取り入れたことによって飲水量が格段に増え、「ちょい飲み」を頻繁にしてくれるようになりました!
カルキ臭などが除去できるフィルターを使用しているので、お水を美味しいと感じてくれているのかもしれません。まだ自動給水器を利用したことがないという方は、愛犬の健康のためにも是非試してみてくださいね!