外部寄生虫
暖かくなってくると、散歩にもたくさん行きたくなりますよね。
犬は草むらが大好き。
頭を突っ込んでみたり、においを確認したりと楽しそうですよね。
暖かくなって、外出の機会が増えると気をつけなくてはいけないことの一つに、外部寄生虫の寄生があります。
外部寄生虫のツートップがノミとダニです。
ノミは18~27度が快適に生活できますが近年、住宅環境が良くなったので年中活動時期となっています。(関東住まいですが、12月にノミだらけの室内犬に出会ったことがあります。)また、ノミは内部寄生虫の一種、瓜実条虫のベクター(運び屋)であります。
そして、犬も刺すノミはもちろん、猫も人も刺します。
一方ダニの快適生活温度は、20~30度となっています。
こちらも住宅環境が良くなったので年中活動時期となっています。
ダニはノミのように動き回らず、一度付いたら満腹になるまで吸血します。
その際、皮膚の中に頭を差し込んでの吸血になるので、とる時には頭が残らないようにしましょう。
頭が残ると炎症を起こします。
また、素手で触って病原菌をうっかりもらってしまうこともあるので、ダニは専用のピンセットなどで取るようにしましょう。
駆虫剤
愛犬をノミやダニの被害から守るには、ホームセンターや動物病院などで売っている駆虫剤があります。
首輪タイプから、スポット剤、最近では食べるタイプも出てきました。
そして、飼い主の手間を防ぐために、一度付けると約1か月は駆虫し続ける薬効があります。
ちなみにホームセンターなどから出ている駆虫剤は、あまり強くありません。
つまり効果が薄いです。
強い駆虫剤は不安
ちょっと考えてみてください。
スポット剤などでは本当に少ない量ですよね。
それが全身1か月も効果がある薬。
そして、薬のバリアで虫が近づけないのではなく、体に虫はつくけれども、吸血を始める前に死んで落ちる薬。
どれだけ強い薬なのでしょうか。
また、犬の皮膚から体内に入るとありますが、そうなると解毒してくれる肝臓にはものすごい負担がかかるのではないかと。
ただでさえ、カラーリングされたドッグフード、不自然な色のおやつ、自動車の排ガスや煙草のけむり。
日常生活で肝臓はとても頑張っています。
愛犬には長生きしてほしいから、なるべく危険なものを使いたくない。
私はそう思います。
駆虫よりも忌避
私が以上の理由から愛犬には駆虫剤を使っていません。
愛犬が老齢なのもありますが、若い時からずっと使っていません。
それなりの田舎の生活環境で草むらなど多いですが、ノミダニで困ったことはありません。
まず、2週間に1度程度シャンプーして全身をチェックします。
夏場の時期は散歩から帰ってきたら、全身チェック。
それだけです。
特にブラッシングとか行っていません。
それだけでも、外部寄生虫は防げます。
それでも多少不安がある時には、忌避剤を使います。
忌避剤というとなんだかまた怪しい薬のような感じがしますが、私が使っているものは薬ではありませんし、お手軽に買えるものです。
オレンジX
忌避剤として使っているのは、『オレンジX』という商品です。
これは100%オレンジの皮から抽出したオイルを原料に作られているものです。
価格はそこそこしますが、オレンジXはそれを目的に応じて希釈して使います。
100%天然素材ですので、万一犬が口にしても問題ありません。
また、原液はおおよそ2年位長持ちします。
そして、かんきつ系の香りは精神安定効果が高いと言われています。
人間の手肌に付いても、荒れたりすることはありません。
犬のトイレの掃除や、粗相してしまった場所の掃除にも使えます。
悪臭はぱっと無くなりますよ。
大体すべての洗剤をオレンジXで代用できますし、犬を洗うこともできます。
洗い上がりはつやつや、ふわふわになりますよ。
忌避剤としての使用法
そんなに難しいことはありません。
50倍程度に薄めてスプレーし、拭く程度です。
もしくは希釈したオレンジXをしみこませた布で全身拭いてあげる。
それだけで大丈夫です。
ノミやダニなどはかんきつ系の香りを嫌がるので、十分忌避剤としての役割は果たしてくれます。
愛犬もオレンジXの匂いはリラックスするのか、うっとりした感じで体をふかせてくれます。
注意点
100%天然由来ですので、特に注意することはありませんが、プラスチックをとかすことがあるので、容れ物には気を付けてください。
また、それなりの価格ですが薄めに希釈しますと効果は期待できません。
大切な愛犬には長生きしてほしいですよね。
安全なものを使って快適な生活環境を整えてあげたいです。
ただし、利用していてもやはりダニがついてしまう場合はダニの駆虫薬を用いたほうがよいと思います。見えない場所にダニが寄生している場合もあるので、知らないうちに感染している場合もあります。
ダニの駆除剤にもさまざまなものがありますので、獣医師に相談し体調面に考慮したものを選んであげてください。