硬いおやつを選ぶ3つのポイント
①犬に合った硬さ
犬によって噛む力やスピードは様々です。
年齢によっても歯の強さは異なり、食べるのに適切な硬さは犬によって違います。
特に体の小さな犬やシニア犬はや柔らかめのものを選んであげなくてはいけません。
犬にとって適切な硬さを見分けるポイントは色々ありますが、爪あとが残るもの、犬の歯よりも柔らかいもの、が良いとされています。
犬の歯は丈夫そうに見えますが、人の歯より弱くエナメル質が薄いのであまり硬すぎるものは実はむきません。 そのためには、まず愛犬の口の中の状態を把握しておく必要があります。
歯磨きや普段のコミュニケーションの中で、口の中を見ておくようにしましょう。
おやつによっては硬さを5段階などにわけて評価しているものもあるので、パッケージを一度よくチェックしてみてください。
②噛む時間が犬に適している
食べきる時間が短いからといってどんどん硬くしてしまってはいけません。
硬いおやつを噛む勢いが強いほど、そして硬ければ硬いほど犬の歯にかかる力は大きくなり、歯を痛めたり折れたりしてしまう可能性が高くなってしまいます。
硬いおやつを長期的・継続的に噛み続けると歯を痛めてしまいます。硬いものを毎日10分以上噛み続けると歯によくない、という話もあるようです。
必ずしも長時間噛むのが良いとは言えないので、噛む時間が適切か考えてみて下さい。
③犬の大きさに合わせた大きさ
犬に寄って食べ方は様々です。最後まで噛む犬もいれば、途中まで噛んであとは飲み込んでしまう犬もいます。
愛犬がどのような食べ方をするのか観察してみましょう。そして愛犬に合った大きさのものを選びましょう。
種類も牛革や豚の皮そのままの大きなものから、細いスティックタイプのものまであるので、愛犬の大きさに合わせてどの大きさがいいのか選んであげましょう。
ある程度の大きさになったら飲み込んでしまう犬はコングなどのおもちゃなどを活用して、簡単には飲み込めないようにすると良いかもしれません。
喉につまらせてしまうという可能性もあるので、硬いおやつをあげるときは飼い主さんの目の届く範囲であげてください。
硬いおやつのメリット
噛むことでストレス解消
人間を噛んだり、家具を噛んだりすのはいけませんよね。しつけできっちりと教える必要があります。
ですが犬は元々噛むのが大好きです。そのため噛んでも良い硬いおやつはストレスの解消になります。
特に靴型のガムなどはバラす楽しさもあるようで、長時間楽しんでくれます。
普段噛むことを我慢している犬にとって、思い切り噛める硬いおやつは楽しみにもなります。
お留守番のご褒美などに与えると良いですね。
また、歯の生え変わる時期は歯がかゆいので噛める硬いおやつがあると良いようです。
オーラルケアの補助
硬いおやつはオーラルケアの補助としても役に立ちます。
犬は歯垢が歯石になるスピードが人に比べて早く、3〜5日でなると言われています。
硬いガムはある程度時間をかけて食べさせることで歯垢を少しですが落とすことができます。
しかし、たまにあげるのでは効果が薄く、毎日の習慣にすることが大切です。普通のものではなく、繊維状になっているブラッシング効果のあるものがオススメです。
また、最初は手に持って犬にしっかりと噛ませるのがポイントです。奥歯を狙って噛ませることで奥歯の歯垢をとったり、他の歯を痛めないようにすることもできます。
しかしあくまで硬いおやつは歯磨きの補助的なもので、硬いおやつだけで歯の汚れを完全に落とすことはできません。
そのため歯磨きも忘れずに日常的に行って下さい。
覚えておきたい注意点!
犬の歯は折れやすい
犬の歯は、構造は人間と同じですが、歯の1番外側にあるエナメル質が人間よりも薄いです。
そのため、人間よりも歯が折れやすくなっています。特に小型犬の場合は折れやすい傾向にあるようです。
また、犬の歯は人間と違って尖った形をしていて、物を噛んだときに上あごの歯は外側に、下あごの歯は内側に圧力がかかります。
人間の場合は上下方向に圧力がかかるのですが、犬の場合は横方向へ圧力がかかるため、折れやすい原因となっています。
丸呑みしてしまう危険がある
硬いおやつにある危険性として丸呑みがあります。
他のやわらかいおやつにも言えることではありますが、硬いおやつの場合は喉にひっかかる確率が高いため危険です。
ある程度の大きさになると丸呑みしてしまう犬もいるため、飼い主の目が届く範囲内であげなくてはいけません。
何回も飲み込んでしまうという場合には、犬が飲み込むような大きさになったら取り上げてしまったほうが良いかもしれませんね。
まとめ
犬に硬いおやつを与える際のメリットと注意点をご紹介しました。
注意も必要ですが、飼い主さんの目の届く場所でしっかりと管理をしてあげればメリットを存分にいかせますね。
犬の楽しみはそのままに、注意するポイントだけ気をつけてあげましょう。
硬いおやつを上手に与えていきたいですね。