ギネス記録として登録されている犬の年齢は29歳5ヵ月
日本国内では、犬の平均寿命は約13〜14歳ほどと言われています。一昔前に比べると、14歳でも長生きになったことがわかります。
しかし、世界一を収集しているギネス世界記録によると、公式認定された最も長生きした犬の年齢は、オーストラリアで暮らしていたオーストラリアン・キャトルドッグのブルーイーという犬で、その寿命はなんと29歳5ヶ月だったそうです!驚きですよね!
オーストラリアン・キャトルドッグは中型犬に分類される犬種なので、人間の年齢に換算すると、およそ140歳前後になると考えられています。
ギネス非公式としては30歳を超えた超長寿犬も!
ギネス世界記録として正式に認定されている犬は、前述したオーストラリアン・キャトルドッグのブルーイーという犬です。しかし、オーストラリアには、ギネス世界記録に認定してもらっていませんが、30歳を超えた犬もいると言います。
こちらはオーストラリアン・ケルピーという犬種で、名前はマギーと言います。オーストラリアン・キャトルドッグと同じく牧羊犬として活躍している犬種であり、実際にマギーは酪農家で農場を駆け回るなどして、活発的な犬だったようです。
しかし、30年以上前に生まれたこともあり、正確な出生記録が残っていなかったマギーは、正式にギネス世界記録に認定できなかったのです。ちょっぴり残念ですが、それでも長く幸せに暮らすことができたマギーは、素敵な生涯を送れたことでしょう。
犬が長生きする秘訣は?生活スタイルが大きく関係する
上記で紹介した2頭の犬のように、30歳まで長生きすることはあまりに困難です。しかし、2頭の犬の生活スタイルを見てみると、伸び伸びとあまりストレスを感じずに過ごしていたことがわかります。犬が長生きする秘訣は、生活スタイルが大きく影響していると言えるでしょう。
1.犬種や年齢に合った適度な運動で充実感を得る
犬が長生きするために必要な要素として、適度な運動は欠かせません。犬の適度な運動は、それぞれの体調や年齢、犬種ごとに異なります。犬自身が充実感を気持ちよく得られるくらいの運動量が、負担も少なく充実感を得られると言えるでしょう。
やはり、小型犬よりも中型犬、中型犬よりも大型犬が多くの運動量を必要とする傾向にあります。しかし、もともと狩猟犬や牧羊犬として暮らしていた歴史を持つ犬種の場合、小型犬であっても多くの運動量が必要となる犬種もあります。
また、幼い頃は1時間以上散歩をしていた犬であっても、シニア期に入れば続けて1時間歩き続けることが難しくなることもあります。犬の年齢や体調を考慮しつつ、散歩を短くしてみたり、負担の少ないルートに変更したりしましょう。
2.飼い主と適切なスキンシップを十分とりストレスを緩和
大好きな飼い主や家族との遊びやスキンシップなどのコミュニケーションを十分に取ることも長生きには重要な要素となります。
犬は自分の仲間でありリーダー的存在である飼い主に遊んでもらったり、褒めてもらったりすることで大きな幸福感や充実感を得ることができます。この幸福感や充実感は、抱えているストレスを緩和することができるため、長寿には必要不可欠と言えるでしょう。
ただし、四六時中かまっていればいいというわけではありません。過度にかまい過ぎてしまうと、かえって飼い主の姿が見えない時に強い不安やストレスを感じるようになってしまい、分離不安を引き起こす恐れがあります。
また、犬も時にはゆっくり静かに1匹で過ごす時間も必要です。こうした適度な距離感に配慮しながら、愛犬が幸福感を感じられるような質の良いコミュニケーションを心がけましょう。
3.犬に必要な栄養を含んだバランスの良い食事
最後に、犬の長寿に大きく影響する要素が食事です。実際、一昔前に比べて犬の健康寿命が延びた大きな要因として、ドッグフードの質が改善されたことが挙げられています。
犬の健康に必要なタンパク質1つとっても、タンパク質には植物性タンパク質と動物性タンパク質があります。犬は肉食よりの雑食動物なので、出来れば動物性たんぱく質を多めに食べるほうが良いでしょう。動物性たんぱく質には植物性たんぱく質には含まれない栄養素があり、犬にとって必要なものです。
このように犬にとって必要な栄養を含んだバランスの良い総合栄養食(ドッグフード)を準備し、適量を与えてあげることも大切です。また、シニアになり食べにくい時には、柔らかいウェットフードにするなど、年齢に合ったドッグフード選びも長寿の秘訣となります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。世界ギネス記録に登録されている犬の年齢は、約30歳ととても長生きしています。犬の合った運動や食事、コミュニケーションなど、日々の生活スタイルをなるべく犬がストレスを抱えないようなものに改善していくことが、長生きの秘訣と言えるかもしれません。