【獣医師監修】プードルの種類は4つ!大きさ・体高の違いや毛色を解説

【獣医師監修】プードルの種類は4つ!大きさ・体高の違いや毛色を解説

プードルの種類は、スタンダード・ミディアム・ミニチュア・トイの4つに分けられます。それぞれの大きさや特徴、毛色、性格、飼いやすさの違いを比較しながら解説。タイニープードル・ティーカッププードルとの違いや、4種類に分かれた歴史についても紹介します。

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記事の監修

2009年麻布大学獣医学部獣医学科を卒業。
2015年から横浜市内で妻と動物病院を営み、犬、猫、エキゾチックアニマルの診療を行なっています。
2024年現在、犬10頭、猫3頭、多数の爬虫類と暮らしています。
愛犬家、愛猫家として飼い主様に寄り添った診療を心がけています。
内科(循環器、内分泌など)、歯科、産科に力を入れています。

プードルの種類は大きさによって4つに分けられる

大柄なプードルと小柄なプードルが並んで立っている様子

プードルは成犬時の体高によって、スタンダード、ミディアム、ミニチュア、トイの4つのサイズバラエティーに分けられています。

体高とは、犬を自然に立たせた状態で地面から肩の最も高い部分までを測った高さです。サイズを区分する基準は体重ではないため、同じ種類でも骨格や体つきによって体重には個体差があります。

4つはそれぞれ別の犬種ではなく、すべて同じプードルという犬種に属します。日本ではトイ・プードルが特に身近ですが、スタンダードからトイまで大きさには大きな幅があります。

スタンダード・プードル

スタンダード・プードルは、4種類の中で最も大きなプードルです。体高は45cmを超え60cm以下とされ、さらに2cmまでの超過が許容されています。

トイ・プードルと比べると体格の差は大きく、成犬になると大型犬らしい存在感があります。体重については明確な区分基準がなく、骨格や筋肉量などによって個体差があります。

ミディアム・プードル

ミディアム・プードルは、スタンダードとミニチュアの中間にあたる大きさです。体高は35cmを超え45cm以下とされています。

日本ではトイ・プードルほど目にする機会は多くありませんが、正式に認められているプードルのサイズバラエティーのひとつです。スタンダードほど大きくなく、ミニチュアよりもしっかりとした体格をしています。

ミニチュア・プードル

ミニチュア・プードルは、ミディアムより小さく、トイより大きなプードルです。体高は28cmを超え35cm以下とされています。

名前に「ミニチュア」と付いているためトイ・プードルと混同されることもありますが、両者は体高によって区分されています。成犬時の体重だけを見て、どのサイズに当てはまるかを判断するものではありません。

トイ・プードル

トイ・プードルは、4種類の中で最も小さなプードルです。体高は24cmを超え28cm以下で、理想体高は25cmとされています。24cmを下回る場合も1cmまで許容されます。

日本では4つのサイズの中で特に多く登録されており、一般家庭でも広く親しまれています。

なお、「ティーカップ・プードル」や「タイニー・プードル」などの名称を見かけることがありますが、これらは独立した正式なサイズバラエティーではありません。特に小柄なトイ・プードルを表す呼び名として使われています。

プードル4種類の大きさ・特徴を比較

並んで座る4頭のプードル

プードルは、体高によって「スタンダード・プードル」「ミディアム・プードル」「ミニチュア・プードル」「トイ・プードル」の4種類に分けられています。いずれも同じプードルという犬種ですが、体の大きさには大きな違いがあります。

種類 体高 大きさの目安 特徴
スタンダード・プードル 45cm超~60cm以下
(+2cmまで許容)
大型犬 4種類の中で最も大きい
ミディアム・プードル 35cm超~45cm以下 中型犬 スタンダードとミニチュアの中間
ミニチュア・プードル 28cm超~35cm以下 小型犬 トイよりひと回り大きい
トイ・プードル 24cm超~28cm以下
(-1cmまで許容・理想25cm)
小型犬 4種類の中で最も小さい

4種類を分ける基本的な基準は体高であり、体重によって正式な種類が決まるわけではありません。同じ種類でも骨格や体格には個体差があるため、体重はあくまで目安として考える必要があります。

また、サイズが違っても、巻き毛の被毛や高い知能など、プードルに共通する特徴は多くあります。一方で、体が大きいほど必要な運動量や飼育スペース、食事量なども増える傾向があります。

特にスタンダード・プードルとトイ・プードルでは体格差が大きいため、同じプードルでも飼育環境や日常のお世話に必要な負担は異なります。プードルを迎える際は、それぞれのサイズだけでなく、自分の生活環境に合っているかも確認することが大切です。

タイニープードル・ティーカッププードルは正式な種類ではない

楽しそうな様子で集まっている3頭のプードル

「タイニープードル」や「ティーカッププードル」という呼び方を見かけることがありますが、これらはJKC(ジャパンケネルクラブ)などで正式に認められているプードルの種類ではありません。

正式なサイズバラエティーとして認められているのは、「スタンダード・プードル」「ミディアム・プードル」「ミニチュア・プードル」「トイ・プードル」の4種類です。

タイニープードルやティーカッププードルは、一般的にトイ・プードルの中でも特に体が小さい個体を表す呼称として使われています。ただし、明確に統一された公的なサイズ基準があるわけではなく、呼び方や基準はブリーダーや販売者などによって異なる場合があります。

そのため、「タイニー」や「ティーカップ」という名称だけで別の犬種や正式な種類と判断するのではなく、トイ・プードルの中で使われる通称のひとつとして理解しておくとよいでしょう。

プードルの毛色・被毛の種類

芝生の上で横向きに立つ2頭のプードル

プードルの被毛タイプ

プードルの被毛には、細かく縮れた毛が豊かに密生する「カーリー」と、毛が縄状にまとまった「コーデッド」の2つのタイプがあります。

一般的に家庭犬として見かけることが多いのはカーリーで、弾力のある巻き毛が全身を覆っています。一方のコーデッドは、長く伸びた被毛が特徴的な縄状の形を作るタイプです。

プードルは抜け毛が比較的少ない犬種として知られています。ただし、毛がまったく抜けないわけではなく、抜けた毛が巻き毛の中にとどまりやすい性質があります。

プードルの毛色の種類

プードルには、ブラック、ホワイト、ブラウン、グレー、フォーンなどの単色があります。フォーンには色の濃淡があり、レッド・フォーン、オレンジ・フォーン、ペール・フォーンなどが含まれます。

  • ブラック
  • ホワイト
  • ブラウン
  • グレー
  • フォーン

一般に「レッド」と呼ばれる毛色はレッド・フォーン、「アプリコット」はオレンジ・フォーン、「クリーム」はペール・フォーンにあたります。また、「シルバー」と呼ばれる毛色はグレーに位置づけられます。

このほか、ホワイトをベースにブラックやブラウン、グレー、フォーンなどが入るパーティー・カラーをはじめ、2色や3色が組み合わされた毛色もあります。プードルは単色だけでなく、さまざまな配色を持つ犬種です。

なお、毛色は成長や加齢にともなって変化することがあります。子犬の頃より色が淡く見えるようになったり、グレー系では年齢とともに色調が変化したりすることもあります。

プードルは種類によって性格が違う?

飼い主の後を追って走るプードル

プードルは、スタンダード・ミディアム・ミニチュア・トイの4種類に分けられていますが、サイズごとに性格が明確に異なるわけではありません。いずれもプードルという同じ犬種であり、基本的な犬種特性には共通する部分が多くあります。

一般的にプードルは、学習能力が高く、人とのコミュニケーションを取りやすい犬種とされています。また、活発で遊び好きな傾向があり、飼い主と一緒に行動することを好む個体も多く見られます。

一方で、「スタンダード・プードルは落ち着いている」「トイ・プードルは活発」といった違いが語られることもありますが、すべての個体に当てはまるわけではありません。性格は遺伝的な要素だけでなく、育った環境や社会化、しつけ、これまでの経験などによっても変わります。

そのため、プードルを選ぶ際は種類だけで性格を判断するのではなく、それぞれの個体の性格や行動を確認することが大切です。サイズによる違いは、性格そのものよりも運動量や飼育スペースなど、生活面に表れやすいと考えるとよいでしょう。

プードルは種類によって飼いやすさが違う?

飼い主にハイタッチするプードル

プードルは、スタンダード・ミディアム・ミニチュア・トイの4種類で基本的な犬種特性に大きな違いがあるわけではありません。ただし、体の大きさによって必要な運動量や飼育スペース、食事量、お手入れの負担などが異なるため、飼いやすさにも違いが出ます。

スタンダード・プードルは4種類の中で最も体が大きく、十分な運動時間や生活スペースを確保する必要があります。また、食事量が多く、シャンプーやブラッシングなどのお手入れにも時間がかかりやすいため、飼育に必要な費用や手間も大きくなる傾向があります。

ミディアム・プードルやミニチュア・プードルは、スタンダードよりも体が小さいため、比較的飼育スペースを確保しやすいサイズです。ただし、活発な犬種であることに変わりはないため、毎日の散歩や遊びなどで適度に運動させる必要があります。

トイ・プードルは4種類の中で最も小さく、日本の住宅環境でも飼いやすいサイズといえます。一方で、小型だからといって散歩やしつけが不要になるわけではありません。また、体が小さいぶん、転落や衝突などによるケガにも注意が必要です。

どの種類が飼いやすいかは、単純に体の大きさだけでは決まりません。住環境や毎日確保できる運動時間、犬のお手入れにかけられる時間などを考慮し、自分の生活スタイルに合った種類を選ぶことが大切です。

プードルの歴史と4種類に分かれた経緯

ボールをくわえて水の中で遊ぶ2頭のプードル

プードルは、もともと水辺で獲物を回収する水猟犬として活躍してきた犬種です。現在では家庭犬として広く親しまれていますが、古くから高い運動能力や作業能力を持つ犬として人と暮らしてきました。

プードルの原型となったのは、現在のスタンダード・プードルに近い大型の犬だったとされています。その後、人々の生活環境や用途に合わせて小型化が進み、より小さなサイズのプードルが作られていきました。

現在、JKC(ジャパンケネルクラブ)では、プードルを体高によって「スタンダード」「ミディアム」「ミニチュア」「トイ」の4種類に分類しています。これらはそれぞれ別の犬種ではなく、同じプードルという犬種の中にあるサイズバラエティーです。

そのため、4種類には体の大きさに大きな違いがあるものの、プードルらしい外見や被毛、基本的な犬種特性には共通する部分が多くあります。

まとめ

プードルは、体高によって「スタンダード・プードル」「ミディアム・プードル」「ミニチュア・プードル」「トイ・プードル」の4種類に分けられています。いずれも別の犬種ではなく、同じプードルという犬種の中にあるサイズバラエティーです。

4種類は体の大きさだけでなく、必要な運動量や飼育スペース、お手入れの負担などにも違いがあります。一方で、性格についてはサイズだけで明確に分けられるものではなく、個体差や育った環境による影響も大きいと考えられます。

また、タイニープードルやティーカッププードルは正式に認められた種類ではなく、一般的に小柄なトイ・プードルを表す呼称として使われています。

プードルを迎える際は、見た目や大きさだけで選ぶのではなく、それぞれの種類の特徴や自分の生活環境との相性も確認したうえで、自分に合ったプードルを選ぶことが大切です。

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