オーストラリアン・シルキー・テリアとは
- 犬種名:オーストラリアン・シルキー・テリア(Australian Silky Terrier)
- 原産国:オーストラリア
- 大きさ:小型犬
- 体高:23〜26cm(メスはやや低い)
- 体重:約4.5kg(目安)
- 被毛:シングルコート、細く滑らかな絹糸状の長毛、ストレート
- 毛色:ブルー&タン、グレー・ブルー&タン
- 性格:明るく活発、好奇心旺盛、愛情深い、自立心がある
- 寿命:13〜15歳ほど
オーストラリアン・シルキー・テリアは、オーストラリアを原産とする小型のテリア犬種です。英語では「Australian Silky Terrier」と表記され、一般には「シルキー・テリア」と呼ばれることもあります。
かつては「シドニー・シルキー」と呼ばれたこともありますが、現在はオーストラリアン・シルキー・テリアが正式な犬種名として用いられています。
姿が似ていることからヨークシャー・テリアと混同される場合がありますが、それぞれ異なる犬種です。オーストラリアン・シルキー・テリアは、ヨークシャー・テリアよりもややしっかりとした体つきを持つ傾向があります。
日本では飼育頭数や流通数が限られており、ペットショップなどで日常的に見かける犬種ではありません。
迎える際は、国内のブリーダーや犬種に詳しい団体から情報を集め、飼育に必要な準備や入手方法を十分に確認することが大切です。
オーストラリアン・シルキー・テリアの性格
オーストラリアン・シルキー・テリアは、明るく活発で、好奇心旺盛な性格をしています。家族に対しては愛情深く、甘えん坊な姿を見せる一方、テリアらしい自立心や気の強さも持ち合わせています。
周囲の変化や物音に敏感で、見知らぬ人には警戒することがあります。また、小動物を追いかけようとする場合もあるため、他のペットと暮らす際は相性を見ながら慎重に慣らすことが大切です。
賢く人との交流を好む犬種ですが、長時間ひとりで過ごす生活よりも、日常的にコミュニケーションを取れる家庭に向いています。
オーストラリアン・シルキー・テリアの特徴
オーストラリアン・シルキー・テリアは、小柄ながら骨格と筋肉がしっかりとしており、引き締まった体つきをしています。胴は体高よりもやや長く、頭部には小さなV字型の立ち耳があり、軽快で機敏な印象を与えます。
最大の特徴は、体に沿ってまっすぐ伸びる光沢のある被毛です。ヨークシャー・テリアと似ていますが、より骨量があり、被毛も地面に届くほど長く伸ばさない点などに違いがあります。
オーストラリアン・シルキー・テリアの大きさ
体高は23〜26cmが目安で、メスはこれよりやや低い場合があります。体重は犬種標準では具体的な数値が定められておらず、体高とのバランスが取れていることが重視されます。
一般的な体重は4.5kg前後が目安です。小型犬に分類されますが、華奢すぎず、見た目以上に骨格と筋肉がしっかりしています。
オーストラリアン・シルキー・テリアの被毛タイプ
被毛は細く滑らかな絹糸状で、つやのあるストレートヘアです。体の輪郭に沿って平らに伸びますが、動きを妨げたり、地面を引きずったりするほどの長さは望ましくありません。
アンダーコートを持たないシングルコートで、抜け毛は比較的少ない傾向があります。頭頂部の毛は豊かで、中央から左右に分かれるように生えるのも特徴です。
一方、前足や後ろ足には長い飾り毛がなく、足先はすっきりとしています。
オーストラリアン・シルキー・テリアの毛色の種類
毛色はブルー&タン、またはグレー・ブルー&タンです。背中から尾にかけてブルー系の色が入り、顔や耳の付け根、足などには黄褐色のタンが見られます。
ブルーにはシルバー・ブルーやピジョン・ブルー、スレート・ブルーなどの濃淡があります。タンは濃く鮮明で、ブルーの部分と混ざらず、境目がはっきりしているものが理想とされます。
子犬は黒っぽい毛色で生まれることがありますが、成長とともにブルーへ変化し、一般的には生後18か月頃までに本来の色合いが整っていきます。
オーストラリアン・シルキー・テリアの歴史
オーストラリアン・シルキー・テリアは、19世紀末のオーストラリアで誕生した犬種です。
イギリスから持ち込まれたヨークシャー・テリアと、複数のテリアを基礎に作出されたオーストラリアン・テリアを交配しながら、現在の姿へと改良されていきました。
作出された当初はオーストラリアン・テリアとの区別が明確ではなく、地域によって異なる犬種名や基準が用いられていました。ニュー・サウス・ウェールズ州では「シドニー・シルキー」と呼ばれたこともあります。
その後、各地域で異なっていた犬種標準が整理され、1950年代には「オーストラリアン・シルキー・テリア」という名称に統一されました。
オーストラリア国外にも広まり、現在は「シルキー・テリア」の呼び名でも親しまれています。
華やかな外見を持つ一方、家の中に入り込んだネズミなどの小動物を捕らえるテリアとしての能力も受け継いでおり、のちに家庭で人と暮らす伴侶犬として定着していきました。
オーストラリアン・シルキー・テリアの価格相場
オーストラリアン・シルキー・テリアは日本国内での流通数が少なく、安定した価格相場が形成されている犬種ではありません。そのため、国内における子犬の平均価格を一律に示すことは困難です。
海外ブリーダーが販売する子犬の生体価格は、日本円に換算すると13万〜57万円がひとつの目安です。ただし、この金額は子犬そのものの価格であり、日本で迎える場合の総額ではありません。
海外から迎える場合は、生体価格に加えて、航空運賃や輸送用のケージ代、輸出入の手続き費用、マイクロチップの装着、狂犬病予防注射、検査費用などがかかります。
代行業者を利用する場合は手数料も必要になるため、実際の総額は生体価格を大きく上回る可能性があります。
子犬の価格は、血統や月齢、親犬の実績、健康診断の内容、購入先などによっても変わります。問い合わせる際は、生体価格だけでなく、引き渡しまでに必要な費用の内訳を確認しましょう。
オーストラリアン・シルキー・テリアのブリーダーを探す方法
まずは、犬種名と「ブリーダー」「子犬」「出産情報」などの言葉を組み合わせて検索し、国内で繁殖しているブリーダーがいるか確認します。
一般的な子犬紹介サイトだけでなく、ブリーダーの公式サイトやSNS、過去の出産情報まで調べると見つけやすくなります。
現在子犬が掲載されていない場合でも、過去にオーストラリアン・シルキー・テリアを扱っていたブリーダーへ、今後の繁殖予定を問い合わせる方法があります。
ドッグショーの見学や犬種に詳しい団体を通じて、飼育者やブリーダーの情報を集めるのもひとつの手段です。
国内で見つからない場合は、海外ブリーダーから迎える方法もあります。ただし、輸入には検疫や輸送の手続きが必要になるため、犬の輸入実績がある代行業者や専門家へ相談し、必要な条件と費用を事前に確認してください。
購入を決める前には、飼育場所を訪れて子犬と親犬の様子を確認します。飼育環境が清潔か、子犬が人や生活音に慣れているか、親犬の性格や健康状態について説明を受けられるかも確認しましょう。
あわせて、健康診断やワクチン接種の記録、マイクロチップ、血統書、遺伝性疾患への配慮、引き渡し後の相談体制を確認します。
見学を断る、費用の内訳を示さない、健康状態の質問に答えない、契約を急がせるといった販売者は避けたほうが安心です。
オーストラリアン・シルキー・テリアの飼い方
オーストラリアン・シルキー・テリアは小型で室内飼育に向いていますが、活発に動ける環境を整えることが大切です。滑りやすい床にはマットを敷き、誤飲しやすい小物や電気コードは届かない場所へ片づけておきましょう。
暑さや寒さの影響を受けやすいため、季節に応じた室温管理も必要です。留守番をさせる際は、安全に過ごせるスペースを用意し、知育玩具などを活用して退屈しにくい環境をつくります。
オーストラリアン・シルキー・テリアの運動量
散歩は1日2回、1回20〜30分程度をひとつの目安にします。ただし、必要な運動量は年齢や体力、体調によって異なるため、歩き方や疲れ具合を見ながら調整してください。
ただ歩くだけでなく、においを嗅ぐ時間を設けたり、室内でボール遊びや引っ張り遊びを取り入れたりすると、気分転換につながります。頭を使う知育玩具やノーズワークも、短い時間で満足感を得やすい遊びです。
子犬やシニア犬には無理をさせず、暑い季節は早朝や日没後など、比較的涼しい時間帯を選びましょう。
オーストラリアン・シルキー・テリアのしつけ方
迎えた直後から、トイレ、呼び戻し、甘噛み、留守番など、家庭で必要になる基本的なルールを少しずつ教えていきます。家族によって対応が変わらないよう、使う言葉や許可する行動をあらかじめ統一しておきましょう。
叱って行動を抑えるよりも、望ましい行動ができた瞬間に褒めたり、ごほうびを与えたりする方法が向いています。集中が続きにくい場合は、1回の練習を短く区切り、成功したところで終えるのがポイントです。
子犬の頃から、人や犬、生活音、車、動物病院での診察などに無理のない範囲で慣らしておくと、成犬になってからも落ち着いて対応しやすくなります。
吠えや追いかけ行動が目立つ場合は、叱るだけで終わらせず、反応しやすい状況を避けながら別の行動へ誘導してください。
オーストラリアン・シルキー・テリアのケア方法
細く長い被毛は絡まりやすいため、被毛を長く保つ場合は毎日を目安にブラッシングします。毛先から少しずつほぐし、脇の下や耳の後ろ、足の付け根など、毛玉ができやすい部分を丁寧に確認しましょう。
被毛を短めに整えている場合も、毛の状態に合わせて定期的にブラッシングします。シャンプーやトリミングの頻度は、被毛の長さや汚れ具合、家庭でのお手入れ状況に応じて調整してください。
目や口の周りに汚れが付いたときは、湿らせたガーゼなどでやさしく拭き取ります。あわせて、歯磨き、爪切り、耳の確認、足裏の毛のカットなども定期的に行い、体に触れられることへ少しずつ慣らしておきましょう。
オーストラリアン・シルキー・テリアの寿命と病気
オーストラリアン・シルキー・テリアの平均寿命は、13〜15歳ほどが目安です。ただし、寿命には体質や飼育環境、日頃の健康管理などによる個体差があります。
年齢や活動量に合った食事と適度な運動を心がけ、定期的に健康診断を受けましょう。普段から歩き方や食欲、目の状態、呼吸の様子などを確認しておくと、体調の変化に気づきやすくなります。
オーストラリアン・シルキー・テリアのかかりやすい病気
注意したい病気には、膝のお皿が正常な位置から外れる膝蓋骨脱臼や、白内障などの眼疾患があります。
足を浮かせる、スキップするように歩く、物にぶつかる、目が白く濁るといった変化が見られた場合は、早めに動物病院を受診してください。
このほか、糖尿病や膵疾患などが報告されることもあります。糖尿病は特定の食品や肥満が直接の原因になる病気ではなく、体質や膵炎、ホルモン異常など複数の要因が関係します。
水を飲む量や尿量が増えた、食べているのに体重が減るなどの変化がある場合は、獣医師に相談しましょう。
まとめ
オーストラリアン・シルキー・テリアは、絹糸のような光沢のある被毛と、引き締まった小柄な体を持つオーストラリア原産の犬種です。
明るく愛情深い一方で、好奇心や自立心が強く、テリアらしい活発さも備えています。毎日の散歩や室内遊びを取り入れ、褒めながら一貫したルールを教えることが大切です。
長い被毛を保つ場合は、こまめなブラッシングも欠かせません。国内では流通数が少ないため、迎える際は価格だけで判断せず、親犬の健康状態や飼育環境、引き渡し後の相談体制まで確認しましょう。
膝や目の異変にも注意し、定期的な健康診断を受けながら、その犬に合った食事と運動を続けることが、健やかな暮らしにつながります。



