世界でも類を見ない希少珍犬
ノルウェジアン・パフィン・ドッグは、原産国であるノルウェーではノーシュク・ルンデフンドと呼ばれおり、ヨーロッパではルンデと言う愛称で呼ばれています。
この犬種は『最後の氷河期からの生き残り』と考えられており 世界的にも非常に珍しい犬種と言われています。
1432年には既に漁師の間で知られていて、パフィン猟では大いに活躍していた様です。
そのルンデは実に不思議な犬で、身体には非常に変った特徴があります。
通常の犬は狼爪を入れて5本指ですが、ルンデは『指が6本』もあるのです!
決して奇形犬ではありません。
つまり狼爪が2本あると言う事なのです!
更に不思議な事に、前足には8つ、後足には7つの肉球を持っています!
身体の特徴はそれだけに止まらず、脚が左右90度に開き、首を背中につける事も出来ると言われています!
2011年には『ノンスポーティンググループ』としてAKCに公認されています。
因みにJKCには登録されていません。
また、耳の中に水が入ることを防ぐために耳介を折り畳む事も出来るのです!
そんなルンデは世界でも類を見ない希少珍犬と言えるでしょう。
どうしてこんな特殊な身体になったの?
ルンデはどうしてこんなに特殊な身体になったのでしょう?
ノルウェジアン・パフィン・ドッグのパフィンとはニシツノメドリの事で、この鳥を狩るために作り出された海鳥狩り専門犬だったのです。
当時原産地ではツメドリを食用としていて、ノルウェジアン・パフィン・ドッグは特に断崖絶壁によじ登って、岩場にある狭い隙間にいるヒナや卵を獲るためにこの様な特殊な身体に作られたのです。
そして通常の犬より多い肉球は、急峻な岩場や崖で体を安定させるのに役立っています
また、水泳やロッククライム、そして隙間に潜り込む事が非常に得意だとされています。
水泳は、崖から海に落ちても生き残れるために得意なのだそうです。
断崖絶壁ををよじ登る事が出来るなんて、野生の山羊みたいですね。
そんな驚くべき能力を持っているルンデは、正に北欧のスーパー・ハンティング・ドッグではないでしょうか!
※現在ノルウェーではパフィン猟は禁止されているそうです。
ルンデの資料
体高
雄:30~40cm
雌:30~40cm
体重
雄:6~7kg
雌:6~7kg
分類
ノンスポーティンググループの小型犬
性格
- 快活で好奇心旺盛
- 頑固で独立心が強い
- 見知らぬ者には警戒心を示す事もある
- 明るく温厚で従順
- 耐寒性がある
- 動きが機敏である
この犬種の性格や動きが、私の愛犬(スキッパーキ)と良く似ていますので、何だか親近感を覚えます。
まとめ
これは私個人の考えなのですが、この犬種は性格からして日本に輸入すれば人気が出ると思われますが、ノルウェーは何せ北極圏にまたがる国ですので、冬は昼間でも氷点下になるそうです。
但し暖流の関係で同緯度の国よりは多少暖かく、冬の平均気温はマイナス3℃ぐらいで、北海道の札幌と同じくらいなのだそう。
なので、日本で飼育するとしたら北国がいいと思います。
西ヨーロッパのベルギー原産のスキッパーキでも、日本の夏はヘロヘロ状態になるのですから、まして北欧原産犬だと北海道や東北地方での飼育でないと、短命になってしまうのではないでしょうか。
どうしてもノルウェジアン・パフィン・ドッグを飼いたいのでしたら、動物も輸入できる業者に頼んで輸入してもらう事です。
ただし、日本の気候に適応できるのか綿密に調べておかなければならないでしょう。
日本に連れて来たせいで、短命になってしまったら可哀想ですからね。
事前に専門家に聞いたり、病気の事なども調べておくことをお勧めします。
ちなみに、ノルウェジアン・パフィン・ドッグがかかりやすい病気は皮膚疾患らしいです。
もし飼育されるのでしたら、責任を持って、生涯幸せにしてあげて下さいね。