ローシェンの性格
ローシェンの性格は人懐こく、陽気で活発です。遊ぶのも大好きなので、子供とも上手に遊びます。ローシェンは攻撃性を示すこともほとんどなく、優しい穏やかな性格です。
飼い主にも忠実で、家族思いの理想的な家庭犬とも知られています。ローシェンは初めて犬を飼う人でも、比較的飼いやすい犬種です。ですが、その穏やかな性格ゆえに、ローシェンは番犬には向いていないとも言えます。
ローシェンの飼い方
ローシェンはそれほど運動量を必要としない犬種のようですが、活発な犬種なので、毎日の短めの散歩と、週に何度かは思い切り走らせてあげるとストレス発散になります。
ローシェンの特徴
ローシェンは、ドイツ語で「小さなライオン」(Lowchen)を意味する小型犬です。別名「リトル・ライオン・ドッグ」とも言います。胴は短め、スカルは広く、頭部は短めです。耳は垂れ耳、目は黒くて丸く、優しい顔立ちをしています。毛色は、ホワイト、ブラック、レモン、斑点の模様のあるものもいます。
ローシェンのメジャーなトリミングカットは、特に腰から後ろ、前後の足、しっぽの先、根元の被毛をそる「ライオンカット」が特徴的です。カットされていない手付かずのローシェンは、長く柔らかな絹のようなシャギーコートに覆われ、少しウエーブがかかっています。
長い被毛はシングルコートで、下毛がないので換毛期がありません。毛は抜けづらいのですが、毛玉になりやすいので、ローシェンの長い被毛が絡まないように、週に1度はブラッシングしてあげましょう。
ローシェンの価格
穏やかで賢く、とても飼いやすいローシェンですが、個体数が少ないためにとても高額な犬種として知られています。平均$8000といわれていて、日本円にすると約90万円(2018年5月時のレートで計算)です。
ローシェンのブリーダーについて
ローシェンは日本でも、まだまだ珍しい犬種で、ペットショップで見かけることはめったにありません。そのため、ローシェンを家族に迎えたいと思った場合は、ローシェンのブリーダーからの直販、輸入で迎える方法が一般的です。
輸入で購入すると、やはりさらに高額と言われています。ローシェンの血統や毛色、月齢によっても価格は変化するようです。
ローシェンの寿命
ローシェンの寿命は、およそ12年~14年と言われています。
遺伝的な病気も特にないことから、他の犬種に比べて健康的な体質だそうです。ローシェンの健康や運動に気を配ってあげれば、健康的な身体で、寿命まで全うできるそうです。
ローシェンの歴史
ローシェンのルーツは古く、15世紀~16世紀のヨーロッパの美術、絵画、文献に、ローシェンに似た犬は頻繁に登場しています。スペインの有名な画家、ゴヤのアラビア侯爵婦人の絵画にも描かれていることで有名です。ルネサンス以前のヨーロッパでローシェンは、貴族、貴婦人の間でとても人気があった犬種です。
第二次世界大戦後、ローシェンは絶滅しそうになるほど個体数が減り、1960年のギネスレコードに「世界一珍しい犬」として登録されたほどですが、その後ローシェンを保護し、繁殖する運動があり、今では徐々に個体数を増やしています。
現在ではローシェンは、フランス、ヨーロッパで人気があり、アメリカなどで愛好家たちが激増しているそうです。ローシェンは、ドイツ語で「小さなライオン」(Lowchen)の意味があります。中世ヨーロッパの貴婦人たちが、力と権力の象徴ライオンに、見た目を近づけることを楽しんでいたことから「ライオンカット」が特徴になりました。
また、中世ヨーロッパの女性たちが、寒い夜にローシェンを抱いて眠るとき、「生きている湯たんぽ」として地肌に直接接した方が気持ちがよかったことから、地肌が見える「ライオンカット」になった。という説もあります。ローシェンは貴婦人たちの生活に密着して、かわいがられていた歴史があるということです。
まとめ
ローシェンには古い歴史があり、中世ヨーロッパの貴婦人の間でとても人気があった犬種でした。
小さなライオンのようなトリミングカットが特徴的なローシェンは、とても賢く穏やかで、初めての人にも飼いやすい犬種です。高額な犬種ですし、ローシェンは日本ではまだまだ珍しい犬種なので見かけることは、めったにありませんが、いつか触れあってみたい犬種ですね!
※ローシェンの画像がなかったため、サムネイル画像はフレンチブルドッグです!