ボストンテリアのしつけと性格
ボストンテリアにしつけをする際には、まずその性格を知っておくことが肝心です。ボストンテリアはもの静かで落ち着いており、人に対して親しみのある性格です。
また、子供がいる環境であっても、辛抱する気質があるため、室内で一緒に生活できる犬種といえます。アクティブな行動派である一方で、じっくりと物事を見て判断するところもあります。
そして、甘え上手ですが、寂しがり屋でもありますので、ひとりで長い時間を過ごすことが嫌いです。そのようなことが続くと、やがてストレスが蓄積して、問題行動を起こしがちになりますので、ボストンテリアにしつけをする必要があります。
ボストンテリアのしつけの時期は、他の犬種同様に、できるだけ早い段階の「子犬」のうちから教えた方が良いでしょう。
ボストンテリアのしつけに大切なこと
ボストンテリアのしつけに関して、一般的に言われているような、「オスとメスではしつけの方法が違う」という情報もありますが、特に気にすることはないでしょう。
トイレの仕方は、オスとメスでは違いがあるのが大半です。ボストンテリアのしつけで、どちらかに手が掛かるということはありません。つまり、オスとメスどちらにも、しつけ次第できちんと教えることが可能なのです。
今は様々な情報がありますので、どれを信じてよいのか分からないと感じることもあるでしょう。しかし、飼い主となるからには、きちんと教えるということを肝に銘じて行うことが大切です。それがボストンテリアのしつけで、一番大切なことといえます。
ボストンテリアのしつけのポイント
ボストンテリアのしつけの上で肝心なのは、性格を知ることだと先に述べましたが、それ以外にしつけを行う際に気を付ける点があります。
「ダメなことはダメ」としっかり伝える
ボストンテリアのしつけのときに、ダメな行動を取ったときには「ダメ」と、声を低めにして、しっかりと目を見て教えます。そして、この姿勢を崩してはいけません。ダメなことは絶対ダメなんだということを、毅然とした態度で伝えなければいけません。
そして、この後が肝心で、叱った後は知らんぷりをしましょう。このような態度を飼い主に取られたときに、ボストンテリアは叱られていることに気が付きます。かわいそうとは思っても、ボストンテリアのためです。叱ったときには態度に気を付けましょう。
できた時には思い切り褒める
逆に良い行いをしたときや、教えた通りに行動できた場合には、思い切り褒めることが重要です。つまり、ボストンテリアのしつけにはメリハリが重要といえます。
気をつけなけらばならないのは、最初から「悪い」と決めつけて怒ることは避けましょう。そのような態度は、ボストンテリアがショックを受けてしまい、自ら行動することをやめてしまいます。
ボストンテリアのしつけの方法
ボストンテリアのしつけで一番必要なのが、「トイレ」「無駄吠え」「留守番」です。これらのしつけは、一緒に生活をする上で重要であり、ボストンテリアを含めた全犬種において言えることですが、できる限り小さい子犬の段階でしつけて、覚えさせる必要があります。
トイレ
もし室内で飼うのなら、至る所でトイレを間違えて行わないように、トイレの場所を覚えさせることが大切です。ボストンテリアは、生後3か月ほどのまだ小さいうちは、1時間ごとに1回トイレに行きますので、そのタイミングで場所を教えることが、良いきっかけとなります。
もし、違う場所でトイレをしてしまった場合は、できる限り臭いが残らないように努めます。臭いが残っている状態にしておくと、その間違えた場所で再び粗相をする可能性があります。
逆にそれを上手に生かして、あえてトイレの場所に臭いが付いたものを置いておけば、そこをトイレとして場所を教えることができます。トイレの場所ですることができたら、思い切り褒めましょう。それを繰り返すうちに、覚えていきます。
万が一、粗相をしてしまったときには、あまり強く叱ってはいけません。怒られると、トイレそのものを我慢してしまいます。その場合は、間違えてトイレをした場所の臭いを嗅がせ、「違う」ということを軽く諭すように行います。
ボストンテリアのトイレのしつけは、間違えたときに強く叱らないことが肝心です。
無駄吠え
ボストンテリアは、室内犬で一番気掛かりな「無駄吠え」が、ほぼないといわれているため、安心できる犬種なのですが、全てのボストンテリアに該当するわけではありません。無駄吠えがあれば、当然、他の犬種と同様にボストンテリアにもしつけが必要となります。
無駄吠えのしつけも、トイレと同様に、幼いうちに行うとスムーズに覚えてくれます。大きくなってからは、なかなか覚えてくれません。
また、無駄吠えの原因の1つとして、「ストレス」があります。運動や散歩が足りないと、その不満から無駄吠えにつながる可能性があります。もし運動量が足りないようでしたら、ストレスの緩和になりますので、毎日外へ連れて行きましょう。
注意点としては、あまり強く叱らないことです。ボストンテリアの頑固さが出てくると、肝心なしつけで教えたい内容を、覚えてくれません。叱るときは、「ダメ」ということを伝えて、あとはそのまま触れないようにしましょう。
留守番
ボストンテリアは人が好きで、甘えたい一面がありますので、長時間のひとりでの留守番を嫌います。しかし、時には仕事やショッピング等の用事で、留守番させる必要があるでしょう。留守番中に吠えているようなら、周辺に住んでいる方々が、不快に感じてしまします。
こういったことも、しつけで改善ができます。まず、普段の短い時間で、飼い主と離れて1人で留守番をさせます。その際に吠えなかった、静かに帰りを待っていられたようなら、しっかりと褒めて、おやつをあげる等の工夫をしましょう。
もし、不在中に何かイタズラをした形跡があったら、「ダメ」と叱ってあとはしらんぷりをします。それで十分にしつけとなるのです。ボストンテリアの性格を理解した上でしつけた方が、うまくいきます。
まとめ
ボストンテリアにしつけをする場合は、きちんと性格を理解して行うことで円滑にいきますし、むやみに叱ることもないので、上手に向き合っていけます。しつけは家族だけではなく、周りの人たちに対してのマナーでもありますし、運動などで外へ出かけた際には、トラブルを防ぐことができます。