チワブル（チワワ×フレンチブルドッグ）はどんなミックス犬？性格や特徴から子犬・成犬の価格相場まで解説

チワブルとはどんな犬？

チワブルとは、チワワとフレンチブルドッグを掛け合わせたミックス犬です。日本では「フレチワ」「フレンチワ」などと呼ばれることもあります。

両親ともに人気犬種であることから、近年注目されるようになりましたが、特定の犬種として公認されているわけではなく、あくまでミックス犬という位置づけになります。

チワブルの大きな魅力は、フレンチブルドッグの愛嬌ある雰囲気を残しつつ、チワワの血が入ることで体がややコンパクトになる可能性がある点です。そのため「フレブルが好きだが、サイズや体力面に不安がある」という方の選択肢として関心を集めています。

ただし、ミックス犬である以上、見た目や性格、成長後の体格には個体差があります。どちらの親の特徴を強く受け継ぐかは成長するまで分かりにくく、その点も含めて理解したうえで迎えることが大切です。

チワブルの特徴

チワブルは、フレンチブルドッグのがっしりとした体つきと、チワワの小柄さが組み合わさった外見を持つことが多いミックス犬です。

ただし、両親のどちらの特徴が強く出るかによって印象は大きく変わり、兄弟犬であっても見た目に差が出ることがあります。

全体的には筋肉質で骨格がしっかりしており、抱き上げると見た目以上に重みを感じる傾向があります。顔立ちや体のバランスも成長とともに変化しやすく、その過程を楽しめる点もチワブルならではの魅力です。

チワブルの大きさ

チワブルの成犬時の大きさは、チワワとフレンチブルドッグの中間程度になることが多いものの、個体差が大きい点が特徴です。

目安としては、体重が4〜8kg前後、体高は20〜30cm程度が一般的とされています。ただし、骨格がフレンチブルドッグ寄りの場合は、体高が30cmを超えることもあり、見た目以上にしっかりした体つきになるケースもあります。

子犬の時点で成犬時のサイズを正確に予測するのは難しいため、住環境や飼育スペースにはある程度の余裕を持たせておくと安心です。

チワブルの被毛タイプ

被毛は、なめらかな手触りの短毛タイプになることが多く、全体的に密度のあるスムースコートが特徴です。

ただし、交配に使われたチワワがロングコートの場合など、個体によってはやや長めの被毛になることもあります。いずれの場合も、定期的なカットが必要になるほど長く伸びることは少なく、日常のお手入れは比較的シンプルです。

一方で、短毛でも抜け毛は出やすいため、衣類や家具への付着が気になる場合があります。こまめなブラッシングを習慣づけることで、抜け毛対策や皮膚の健康管理につながります。

チワブルの毛色の種類

チワブルの毛色はバリエーションが豊富で、フレンチブルドッグによく見られるブリンドルやパイド、フォーン、クリームなどが多く見られます。

また、チワワの血統の影響により、ブラックタンのような配色が現れることもあります。毛色や模様の出方によって雰囲気が大きく変わるため、同じチワブルでも見た目の印象はさまざまです。

成長とともに毛色がやや変化することもあり、子犬の頃と成犬時で印象が異なる場合がある点も、ミックス犬ならではの特徴といえるでしょう。

チワブルの性格

チワブルは、フレンチブルドッグの明るく人懐っこい気質と、チワワの飼い主に対する愛情深さをあわせ持つことが多いミックス犬です。

家族と過ごす時間を好み、そばに寄り添ったり、後をついて回ったりする姿が見られることもあります。

一方で、チワワ由来の警戒心が表に出る場合もあり、見慣れない人や物音に反応して吠えることがあります。これは臆病さというよりも、自分の居場所や家族を守ろうとする本能的な行動といえるでしょう。

遊び好きで活発な面もあり、ボール遊びや引っ張りっこなどを楽しむ子が多い傾向にあります。ただし、興奮しやすい一面を持つ個体もいるため、周囲の状況に応じて落ち着かせてあげる配慮が求められます。

性格には個体差が大きく、穏やかでマイペースな子もいれば、自己主張がはっきりした子もいます。どのタイプであっても、日々のコミュニケーションを通じて信頼関係を築くことが、チワブルと快適に暮らすための大切なポイントです。

チワブルの価格相場

チワブルの子犬の価格は一定ではなく、月齢や見た目の印象、毛色、地域の需要などによって幅があります。ミックス犬のため定価は存在せず、その時々の状況によって価格が変動する点が特徴です。

目安としては、15万円〜50万円前後で紹介されるケースが多く見られます。特に、フレンチブルドッグ寄りの顔立ちが強く出ている個体や、流通数の少ない毛色の場合は、価格が高めに設定される傾向があります。

価格だけで判断するのではなく、健康状態や育った環境、販売後のサポート体制なども含めて総合的に検討することが大切です。

チワブルのブリーダーを探す方法

チワブルはミックス犬であるため、一般的なペットショップでは取り扱いが少なく、主な入手先はブリーダーやブリーダー直販サイトになります。

ブリーダーを探す際は、「チワブル」「フレチワ」などの名称で情報を集め、飼育環境や繁殖方針を丁寧に公開しているかを確認しましょう。可能であれば、実際に見学を行い、子犬の様子や飼育スペースの清潔さを自分の目で確かめることが安心につながります。

また、親犬の体格や健康状態を確認できると、成長後の姿をイメージしやすくなります。価格の安さだけを優先せず、長く一緒に暮らすパートナーとして信頼できる相手から迎えることが重要です。

チワブルの飼い方

チワブルと快適に暮らすためには、体のつくりや性質を理解したうえで、日常生活の環境を整えることが大切です。室内飼育を基本とし、季節に応じた温度管理や生活リズムを意識することで、健康的な毎日を支えやすくなります。

短毛で体温調節が得意ではない傾向があるため、暑さや寒さが厳しい時期は特に室内環境に気を配りましょう。住環境や地域の気候に合わせて、無理のない範囲で対策を行うことがポイントです。

チワブルの運動量

チワブルには、毎日の散歩による継続的な運動が必要です。目安としては、1日2回、1回あたり15〜30分程度の散歩を行うことで、体力維持や気分転換につながります。

筋肉質な体つきをしているため、歩くだけでなく、途中で立ち止まって匂いを嗅がせたり、軽く遊びを取り入れたりすると満足感が高まります。

一方で、鼻が短い体の構造を受け継ぐ場合、激しい運動や長時間の外出は負担になることがあります。特に暑い季節は、早朝や夕方以降の涼しい時間帯を選び、こまめに休憩を挟むようにしましょう。

チワブルのしつけ方

チワブルは理解力が高く、人の行動をよく観察する傾向があります。ただし、自己主張がはっきりしている個体も多く、気分によって指示に従わない場面が見られることもあります。

しつけでは、叱ることを中心にするよりも、できた行動をしっかり褒める方法が向いています。おやつや声かけを使いながら、同じルールを一貫して伝えることで、徐々に行動が安定しやすくなります。

また、子犬の頃から人や他の犬、さまざまな音に慣れさせることで、落ち着いた振る舞いにつながります。日常生活の中で無理のない範囲で経験を積ませることが大切です。

チワブルのケア方法

日常的なケアは比較的シンプルですが、体の特徴に合わせた配慮が必要です。被毛は短毛の子が多いため、週に数回のブラッシングを行うことで、抜け毛対策や皮膚の状態確認につながります。

顔にシワがある場合は、シワの間に汚れや水分が溜まりやすくなります。濡れたガーゼやコットンでやさしく拭き取り、その後はしっかり乾かして清潔な状態を保ちましょう。

耳や爪、歯のケアも定期的に行い、日頃から体に触れる習慣をつけておくと、異変に気づきやすくなります。無理なく続けられるケアを生活の一部として取り入れることが大切です。

チワブルの寿命と病気

チワブルの平均寿命は、一般的に12〜15歳前とされています。ミックス犬は遺伝的な多様性から比較的健康的な印象を持たれることもありますが、両親犬種それぞれに見られやすい体質や疾患の影響を受ける可能性があります。

日頃から体調や行動の変化に目を向け、年齢に応じた健康管理を行うことが、長く元気に暮らすための大切なポイントです。

チワブルのかかりやすい病気

チワブルは、体のつくりや遺伝的背景から、いくつか注意しておきたい病気があります。必ず発症するわけではありませんが、特徴を理解しておくことで、早期の気づきや予防につなげやすくなります。

短頭種気道症候群

鼻や喉の構造が影響し、呼吸がしづらくなる状態を指します。いびきが大きい、興奮すると呼吸が荒くなる、暑さに弱いといった様子が見られることがあります。

体温管理や興奮させすぎない生活環境を心がけることで、負担を軽減しやすくなります。

膝蓋骨脱臼（パテラ）

膝のお皿が正常な位置からずれてしまう関節のトラブルで、小型犬に多く見られます。歩き方が不自然になる、片足を浮かせるような仕草が見られる場合は注意が必要です。

滑りやすい床を避ける、段差を減らすなど、生活環境を整えることが悪化の予防につながります。

皮膚疾患

皮膚がデリケートな体質を受け継ぐことがあり、かゆみや赤み、湿疹などが出やすい場合があります。体を頻繁に掻く、皮膚の状態がいつもと違うと感じた際は注意しましょう。

清潔な生活環境を保つことや、体質に合ったフード選びが、皮膚トラブルの予防につながることがあります。

まとめ

チワブルは、チワワとフレンチブルドッグの魅力をあわせ持つミックス犬で、愛嬌のある見た目と家族思いな性格が特徴です。成長後の体格や顔立ち、性格には個体差があり、その点を理解したうえで迎えることが大切になります。

日常の散歩やしつけ、皮膚や顔まわりのケアなど、体の特徴に合わせた飼育を心がけることで、健やかな生活を支えやすくなります。また、短頭種特有の体質や関節、皮膚のトラブルには日頃から注意が必要です。

見た目の可愛らしさだけでなく、生活環境や健康管理まで含めて向き合える方にとって、チワブルは心強いパートナーとなってくれるでしょう。