スムースフォックステリアの特徴や性格、かかる費用や寿命など

スムースフォックステリアの特徴や性格、かかる費用や寿命など

スムースフォックステリアは日本では珍しい犬種です。イギリス生まれの非常に活発で好奇心旺盛な小型犬で、しっかりとしつけを行うことで番犬としても優秀な能力を持つこの犬種について詳しく紹介します。

スムースフォックステリアの特徴

背景が白いスムースフォックステリア

大きさ(体重・体高)

  • 体高:オス 34~40cm メス 32~39cm
  • 体重:オス 7.3~8.2kg メス 6.8~7.7kg
  • 分類:小型犬

小型犬に分類されるスムースフォックステリアはスクエア型で筋肉質な体つきをしています。

キツネ狩りのための俊敏性とエネルギーを兼ね備えたコンパクトな体型で、しっかりとした四脚は全体的にみると少し短く感じますが、その体格を生かして小さな穴へ逃げ込んだキツネを追い立てることが出来るのです。

被毛(毛色・毛質)

  • 毛質:スムースコート
  • 毛色の種類:トライカラー、ホワイト&タン、ブラック&タン、ホワイト等

スムースコートは光沢感がある非常に短い直毛が密集しており、お手入れもしやすく汚れに強い毛質です。

カラーバリエーションはホワイトをベースに、ブラウンやブラックが入っているトライカラーが多く見られます。(トライカラーとは、黒・タン(黄褐色)・白の3色からなるもの)

この犬種の元はブラウン一色でしたが、キツネ狩りの際にキツネと見分けやすいようにカラーの改良が行われたと言われています。

体の特徴

スムースフォックステリアという名前の通り、スムースコートの毛質、キツネ狩りに適したバランスのとれた体をしています。小回りが利くように長すぎない足に、筋肉質でコンパクトな体は狩猟犬としての能力を最大限に引き出してくれます。

全体のバランスも良く、滑らかな鼻と短い折りたたまれた耳に黒い鼻と瞳。そんな凛々しくも魅力的な顔つきをしています。

スムースフォックステリアの性格

舌を出す笑顔のスムースフォックステリア

  • 好奇心旺盛で活発
  • 警戒心が強い
  • 運動や遊びが大好き
  • 知的で主人には従順

遊び好きで運動が大好きなエネルギッシュな犬種です。活動的で頭が良く、仲間を大切にする性質があるため、主従関係が出来ればトレーニングも楽しみながら行えます。

警戒心が強く、見知らぬ人や野良ネコにまで警戒して吠えてしまう一面も。仲間を守ろうとしての警戒や威嚇なので、この特徴を生かして飼い主がしっかりとしつければ優秀な番犬となるでしょう。

スムースフォックステリアの歴史

HISTORY

17世紀頃のイギリスで、キツネやアナグマを巣穴から追い出すような役割を与えられて人間と共に狩りを行っていました。当時、キツネ狩りに連れていく小型のテリア犬種全て「フォックステリア」と呼ばれていました。

その後、狩猟犬として活躍しながらもショードックとしてもよく見られるようになり始め、1985年に「スムースフォックステリア」として公認登録が行われました。

その後、トリックドックとしての適性も高さも認められ、パフォーマンスドックとしてサーカスなどでも活躍するようになったのです。

スムースフォックステリアの価格相場

犬の足とお金

海外での価格相場は、カラーや系統、ブリーダーやショップにより変動しますが、北米地域のブリーダーからであれば1,000~2,000ドル(約14~28万円)で購入することができるようです。

日本では販売されていない犬種のため、輸入することを踏まえると上記の価格に輸入料金(20万~30万円)を足した金額が最低でも必要となるでしょう。

スムースフォックステリアを迎え入れる方法

地球と犬 イラスト

日本では希少犬種であるスムースフォックステリアは、2022年現在、日本国内のペットショップはもちろんのこと、認定ブリーダーもいないようです。

スムースフォックステリアと家族になり毎日をアクティブに過ごしたい、なんとしても飼いたいという方は「海外へ行って購入する」「海外からの輸入」という2つの方法があります。

一番手間が少なく確実な方法は、代行業者に頼み海外から輸入することです。仲介手数料がかかりますが、海外のブリーダーを探し、コンタクトを取り、購入や輸入に関する書類の準備等全ての代行を行ってもらえるため、日本にいながら安心して子犬を迎えることが出来ます。

スムースフォックステリアの飼い方

男性と遊ぶスムースフォックステリア子犬

スムースフォックステリアは基本的に陽気な性格の犬種ですが、頭が良く頑固な一面もあるのでまずは家族のリーダーが誰かということを認識させることが大切です。

日常のケア等は比較的簡単に行うことが出来ますが、運動やしつけには労力をかける必要があります。

運動量

小型犬でありながら、その体にはエネルギーが溢れています。散歩は1日2回、1回30分以上に加え、室内や庭でもアクティブに動き回ることが出来る環境を作ってあげましょう。

活発な犬種なので週に1回はリードなしで走り回れるようなドッグランに連れていってあげるなど、思い切り運動能力を発揮できる機会を作ってあげるとよいでしょう。

この犬種は非常にエネルギッシュです。常になにかを追いかけたり探検したり穴を掘ったりと体を動かすことを楽しみとしています。

運動量が不足していると、ストレスや欲求不満から無駄吠えや噛み癖などの悪癖につながってしまう可能性もありますので注意しましょうね。

お手入れ

お手入れは比較的簡単な犬種と言えます。抜け毛が多いと言われていますが、毎日少し固めのブラシで簡単にブラッシングする程度で過度の抜け毛を防ぐことが出来ます。

せっかくの艶やか毛質を失わないために、散歩の後や汚れた際には、こまめにタオルで拭いてあげるなど手をかけてあげましょう。

しつけ

飼い主が群れのリーダーであることを子犬の頃から教え込む必要があります。非常に活発で興奮しやすい性質ですのできちんと制止や呼び戻しの命令に従うようにならなければ、いたずらや噛み癖、最悪のケースでは脱走してしまう危険性もあります。

好奇心旺盛で注意散漫になりがちなのでトレーニングは少し苦手ですが、しっかりしつければ優れた番犬としても能力を発揮してくれます。

初めて犬を飼うという方にはしつけが難しいため、子犬の頃からドックトレーナーなどに相談し、しつけを手伝ってもらうとよいでしょう。

食事

一日の運動量に比例してエネルギーの消費が多いため、良質なタンパク質が多く含まれているフードがおすすめです。お肉がたくさん含まれており、脂肪も豊富なので健康的な体、臓器の維持の効果が期待できます。

ただし、むやみに多くの量を与えてはいけません。子犬と成犬では必要な量も違います。体重や年齢に見合った量のフードを1日数回に分けて与えると良いでしょう。

室内で飼う

スムースフォックステリアは、とても愛情深い犬種です。遊ぶことが大好きですのでいつでも家族のそばにいたいと感じています。家族の一員として室内で一緒に暮らすことをおすすめします。

元気ハツラツで陽気な性格なので、子供たちとの相性は抜群といえるでしょう。一緒に遊びまわり、飛び跳ね、子供たちの良き親友となってくれることでしょう。

鳴き声

テリア特有の気質から、基本的に気性が荒く警戒心が強い犬種です。見知らぬ人には激しく吠える傾向があります。怖いもの知らずでとにかく何か気になることがあると、大きな声で吠えてしまう事は性質上避けられません。

上手く主従関係が結べていない場合、その吠え癖を抑えることは困難だと考えられます。根気強く子犬の頃から時間をかけてトレーニングを行いましょう。

番犬としてこの犬種を飼おうと考えている場合は、勝手に飛び出したりしないよう飼い主の命令に従うようしっかりと訓練することで、優れた能力を発揮するでしょう。

スムースフォックステリアの寿命

4匹のスムースフォックステリア子犬

平均寿命は12~15年と言われています。健康上に問題が特に認められず、健康的な食事と適切な運動を続けていれば小型犬の中でも長生きな犬種です。

基本的にテリア種は長寿の傾向があり、よく似た犬種のジャックラッセルテリアやワイヤーフォックステリア等も平均寿命が12~15年と言われているので、病気に気を付けて過ごせば長い時間を一緒に暮らすことが出来るでしょう。

スムースフォックステリアがかかりやすい病気

聴診器と犬の足

  • 関節疾患
  • 皮膚疾患
  • 白内障

あまり病気にかかりやすい犬種ではなく、健康的に生涯過ごせる傾向があります。

運動する機会が多いため、膝蓋骨が外側に脱臼してしまう膝蓋骨脱臼など、関節疾患にかかる可能性や、他の犬種同様に皮膚疾患や白内障など加齢による疾患にかかってしまう場合もありますが、基本的に健康に気を付けながら過ごせば問題ないでしょう。

まとめ

こっちを見るスムースフォックステリア

エネルギッシュでアクティブに動くことが大好きな犬種です。毎日の散歩やジョギングはもちろん、様々な場所に連れて行って色々な経験をさせてあげましょう。

狩猟犬としての潜在的な意識から、吠え癖や噛み癖を完全になくすということは難しい犬種です。生活の中のたくさんの遊びや運動、しつけを通して犬種独特の気質をしっかりと理解することが大切です。飼い主がリーダーとなって良い関係を築いていきましょう。

はてな
Pocket
この記事を読んだあなたにおすすめ
合わせて読みたい