すべての犬が愛おしい存在…でも初心者には難しい犬種も
現在、世界には非公式の犬種も含めると、700~800もの犬種が存在していると言われています。公式に認定されている犬種は、その内の352犬種です。日本国内だけで見ると、約200犬種が登録されている状況です。
そんな犬たちは、すべての犬が愛おしい存在です。それぞれ個性があり、さまざまな表情を見せてくれますよね。しかし、だからといって、どんな犬種でも飼えるというわけではありません。
環境や経済面など、あらゆることを考慮した上で、家族として迎え入れる犬種を選ぶ必要があります。特に、初心者の場合は、しつけがしやすい犬種やフレンドリーな犬種を迎えるべきです。
可愛いから、かっこいいからという理由だけで、しつけが難しいとされる犬種の犬を迎えてしまうと、しつけがなかなかできず、問題行動を次々と引き起こしてしまう恐れもあります。そうなってから、「やっぱり飼えない」とはいきません。
このような理由から、初心者が犬を飼う場合、それぞれの犬種の特性やかかりやすい病気、さらにしつけのしやすさ、飼いやすさなどを考慮して迎え入れる必要があります。
初心者は飼うべきではない犬種5選
では、どのような犬種が初心者に向いていないのでしょうか。ここでは、しつけが難しい、懐きにくい、環境的に難しいなどの理由から、初心者が飼うべきではない犬種をご紹介していきます。
1.ビーグル犬
あの有名な『スヌーピー』のモデルとしても有名なビーグル犬は、日本国内でも比較的よく見かけますよね。小型犬に属する犬種のため、飼いやすいと一見思われがちですが、実は初心者にはあまり向いているとは言いがたい犬種です。
理由は無駄吠えです。ビーグル犬は、元々猟犬として活躍していた歴史を持つ犬種です。そのため、獲物を見つけた際に吠え、飼い主に教える役割を果たしてきました。その習性が今でも残っているのです。
ビーグル犬の無駄吠えをやめさせるため、しつけが必要となってきますが、なかなか一筋縄ではいきません。そのため、初めて犬を飼う人にはおすすめできません。
2.ボーダーコリー
ボーダーコリーは、犬の中でもトップの知能を持つ優秀な犬種です。頭が良いため、「しつけがしやすい」と思われがちですが、この『頭の良さ』こそが、初心者にはデメリットになる事も多いです。
頭が良いということは、飼い主のしつけの仕方や態度を一歩間違えると、悪い知恵を働かせるようになる恐れがあるのです。賢いため、その悪知恵は他の犬種と比べても対策が大変です。
必ずボーダーコリーに「信頼できる人」として認識させなければいけないため、初心者ではなく、犬のしつけに慣れている人向けの犬種と言えるでしょう。
3.秋田犬
『忠犬ハチ公』でお馴染みの秋田犬は、日本出身の犬種のため、日本人にはとても馴染みのある犬種ですよね。しかし、秋田犬は日本気質が強いこともあり、とても頑固で神経質な犬種でもあります。
そのため、認めていない人は飼い主であろうとなかなか言うことを聞かないこともあり、しつけも簡単にはいきません。
また、『忠犬ハチ公』を見てもわかる通り、忠実な性格故に、番犬気質も強いです。そのため、飼い主として認めた人以外の人には攻撃的になることも。そんな行動を制する能力を買う側も持っていなければいけない犬種です。
4.ジャックラッセルテリア
小型犬に分類されるジャックラッセルテリアは、見た目がとても可愛らしく、日本国内でも飼っている人を見かける犬種です。日本の小さなお家にもサイズ的に適しているため、その点は家族として迎え入れやすいです。
しかし、小さな体のジャックラッセルテリアは、とても活発です。そのため、小型犬ながら、とても多くの運動量を必要とします。
そして、非常に活発でやんちゃなため、とにかくイタズラが大好きな犬種でもあります。特別しつけが難しい犬種というわけではありませんが、きちんとしつけをしないと、そのパワフルさに飼い主が追いつけず、コントロールできない状態になってしまう恐れがあります。
5.シベリアンハスキー
一見強面のシベリアンハスキーですが、実はとてもひょうきんで明るい性格の犬が多い犬種です。そのため、日本国内でもファンが多く、大型犬でありながらも街中で見かけることがあります。
しかし、やはり初心者には向いていない犬種です。理由は大きく2つあります。1つはしつけの難しさです。頑固というわけではなく、とても前向きな性格ゆえ、同じ失敗を何度も繰り返してしまうのです。そのため、初心者には少し難易度が高いと言えます。
2つ目は環境です。日本は高温多湿の国です。しかし、シベリアンハスキーはシベリア出身の犬種のため、暑いところが苦手です。そのため、夏はシベリアンハスキーが快適に過ごせるよう、さまざまな工夫をしなければいけません。
冷房は普段以上に温度設定を低くする必要がありますし、それに加えてさまざまな暑さ対策を行う必要があります。非常にコストが掛かるという面でも、一般的に初心者には不向きと言えるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。初めて犬を飼うという方は、まず検討している犬種の飼いやすさを事前調査する必要があります。しつけや環境、性質など、さまざまな要素を考慮した上で、最期まで責任を持ってお世話できると結論づけることができる犬種を迎え入れましょう。